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1時限目:会いに行くよ

【会いに行くよ】


アルバム「スーベニア」に入っている曲。何となく、全体的にハワイアンな感じがするのは…僕だけかもしれません。最初は、弾き語りで披露されていたとか、どこかで読んだ気がしますが、確かにそれでも似合いそうな、ゆったりとした曲だと思います。

 

何度も聞いてきて、僕がこの曲に感じるようになったイメージは、「墓参り」というものです。

 

曲のタイトルと、曲のほのぼのとした雰囲気から、一聴すると、恋人に会いに行くほほえましい歌に聴こえます。少し遠距離だろうか、バスや電車に乗っているのかもしれないです。そんな中、死、を思い浮かべたのは、2番のサビの部分でした。

 


会いに行くよ 赤い花咲く真夏の道を 振り向かず
そしていつか 同じ丘で遠い世界を知る 感じてみたい君のとなりで

 

赤い花咲く真夏の道…夏に咲く赤い花というところで、ヒガンバナが思い浮かびました。これもどこかで読んだ話ですが、ヒガンバナは毒を持っており、死者を弔うのに火葬ではなく土葬が主流だった時代、野生の動物が墓を掘り起こさないよう、墓の周りにヒガンバナを植えて防いでいたんだという話です。

 

…と、調べていたら、ヒガンバナは秋の花、らしいですね。ということで、上記はかなりのこじつけかもしれないですが…。ちなみに、ヒガンバナ花言葉は、この歌に似合うように選ぶとすると、「悲しい思い出」「思うのはあなた一人だけ」だろうか。


同じ丘で遠い世界を知る…僕のじいちゃんの墓も、高い丘の上にあります、生前、漁師のようなことをやっていたじいちゃん、そのじいちゃんが毎日のように足を運んでいた海が、見事に見下ろせる場所に、じいちゃんの墓があるんです。

 

この歌の主人公も、恋人との何か特別な思い入れがあるのかもしれない、恋人の墓がある丘にやってきたのでしょうか。遠い世界を知る、とは死後の世界を知る、いつかは僕もそっちに行くよ、ということなのかもしれないです。そうなると、もしかしたら恋人、というよりは、奥さんのことかもしれないです。


不吉なのは、サビの部分にある、「全てを捨てるバカになれる 心のまま」という表現です。これは、後追い自殺を暗喩しているとも取れなくはないです。そう考えると、会いに行くよ、という言葉の意味も、ガラッと変わってくるような気がしますね。

 

ちなみに、ヒガンバナ学名で「リコリス」というらしいですが、スピッツの曲に、ズバリ【リコリス】というタイトルの曲があります。