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17時限目:インディゴ地平線

インディゴ地平線

 

アルバム「インディゴ地平線」に収録の曲。見ての通り、表題曲になっています。なんか、たまにすごく聴きたくなるような、不思議な魅力を持っている曲です。

 

wikipedia情報によると、まずこの曲の仮タイトルは「キリン」。マサムネさんのイメージでは、そのままwikiの本文を借りると、「裸足で地面に立ち、真っ直ぐ地平線を見つめるイメージ」ということだそうです。

 

僕は、この曲を聴くといつも、寒そうな曲だなと感じます。アルバム「インディゴ地平線」自体が、明るい曲が多く、【渚】なんて夏の曲が入ったりしていますが、何となく全体的に寒いイメージがしています。ちなみにですが、アルバム「フェイクファー」は、温かいイメージです。

 


インディゴ(Indigo)とは、藍色の染料のことで、歌詞の中にも出てくる、インディゴ・ブルー(Indigo blue)で、その染料によって染められた色のことを表します。いわゆる一般的なジーンズの色のような、深い藍色が思い浮かびます。タイトルにもなっています、「インディゴ地平線」は、マサムネさんの造語らしいです。そのまま、インディゴ・ブルーに染まった地平線、ということでしょう。

 

僕のイメージでは、冬のよく晴れた、空気の澄んだ朝の、太陽が昇るか昇らないか、その境目で少しずつ明るくなっていく空を思い浮かべました。



曲の解釈についてですが、まず、これらの歌詞から、状況を想像してみます。

 


君と地平線まで 遠い記憶の場所へ
溜め息の後の インディゴ・ブルーの果て

 

歪みを消された 病んだ地獄の街を
切れそうなロープで やっと逃げ出す夜明け

 *

 

寂しく長い道をそれて
時を止めよう 骨だけの翼 眠らせて

 

後半4行は、なんかほんとすごいですよね。なんとも言えないんですけど、独特と言うか、マサムネワールド全開というか。後半4行を読んで、まず「逃げ出す」「それて」という言葉から、文字通り、何かから逃げているような、そんなイメージが浮かびました。



じゃあ何から逃げるのか?

 

ひとつ、一番自分のイメージに近いものは「駆け落ち」です。許されない恋愛をして、良い風には思われていない男女が、親元やその時の環境を捨てて(そこから逃げて)、違う場所で一緒に暮らしを始める、というやつですね。

 

まだ太陽の昇りきらない朝方、自分達のことを許してくれない環境(ここの部分を「歪みを消された 病んだ地獄の街」と表現している?)に嫌気がさし、男女はこっそりと逃げ出すことにした。それは目的地なんてない、あてのない旅かもしれないけど、とりあえずどこか遠く(「インディゴ・ブルーの果て」と表現している?)まで逃げよう、と。



「逃げる」ということから、他にも色々なイメージが浮かびます。例えば、犯罪者が追ってから逃げるとか、若者が自分の生活を無理やり変えようと家出をする、など。

 

そして、「生きること」から逃げる、というのもありますね。

 

僕は、この歌を聴いた時、そういうイメージも浮かびました。ともすれば、先述の男女は、「生きること」から逃げようとしていることになり、この歌が心中の歌になってしまいます。インディゴに染められた空を、どこか高いところから眺めていて、まさに飛び降りようとしている状況だということです。冒頭らへんで書いた、マサムネさんのこの歌詞のイメージに、なんとなく合いそうです。

 

そう思って歌詞を読むと、確かに不穏なフレーズもちらほら見かけます。

 

「遠い記憶の場所」…生まれる前の世界、つまり死後の世界
「インディゴ・ブルーの果て」…これも「遠い記憶の場所」と同意
「そっと背中に触れた」…突き落とした
「逆風に向かい手を広げて」…飛び降りている状況
「寂しく長い道をそれて時を止めよう」…生きるということからそれる、つまり死を選ぶ

などがありますね。

 


解釈ひとつで、歌の様子ががらりと変わりますね。スピッツの歌の面白さのひとつでもあります。

 

インディゴ地平線

https://youtu.be/cdMEZkGW2PA