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スピッツ大学

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37時限目:ガーベラ

【ガーベラ】

 

■シングル『さわって・変わって』にカップリング曲として、そして、アルバム『三日月ロック』にも収録されている曲です。前回、【楓】について書かせてもらいましたが、この【ガーベラ】も、【楓】と同様、スピッツ屈指の名バラードであると思います。個人的にはこっちの方が好きです、飽きが来ないというか。

 


wikipediaの、『三日月ロック』の情報によると、この【ガーベラ】は、”亀田誠治と初めてセッションをした思い出深い曲”とのことです。亀田さんと言うと、アルバム『三日月ロック』あたりから、スピッツをプロデュースするようになって、スピッツには欠かせない人物になります。

 

亀田さんがスピッツをプロデュースすることに関して、批判的な意見も見かけます。よく聞く意見だと、例えば、スピッツの音楽を、いわゆる売れ線の、ありきたりなJ-POPに変えてしまう、というのがありました。

 

まぁ、僕は、アルバムでは『スーベニア』とか『さざなみCD』なんかも大好きなんですけどね。最近スピッツを知ったわけではなく、20年近く聴いてきて、総合的に聴いてみて、別に悪くなったとは思っていません。少しは”ファン補正”というやつが働いているのかもしれませんが、まぁこの辺りは、個人の趣向に任せます。スピッツのコアな部分は決して失われていない、とは思ってますが、どうでしょうか。

 


■大分話が逸れましたが、【ガーベラ】についてですね。

 

この曲を聴いて、全体的に僕は”宇宙”が思い浮かびました。なんか、空間に広がりを感じるような、壮大で不思議な気持ちになります。プラネタリウムみたいな、星が輝く夜空をひとり見上げて歌っているような、そんな光景が浮かんできます。

 

この歌に関してですが、僕は大きく2種類の解釈を考えました。その2つの解釈が、今曲に関しては、あまりにかけ離れているため、面白いな、と思っている次第です。両方紹介しておきます。

 


■まず、一つ目の解釈。
”携帯電話やパソコンなどによる、ネットやメールを介しての恋愛”

 

これは、歌詞をそのまま読んでいけば、割と成り立つのではないか、と思います。(まぁ、現代では、スマホが主流ですけどね)

 

まず、何度も繰り返し出てくる、「ハロー ハロー ハロー」というフレーズですが、何となく機械的に聴こえてきます。これをそのまま、携帯やパソコンを介してのあいさつと捉えることで、まずこの解釈が生まれました。

 

あとは、

 

「闇の中 手が触れた 白い闇の中で」
”白い闇”という言葉で、真っ暗な部屋で、携帯やパソコンのディスプレイが、ぼんやりと灯っている光景が浮かびます。

 

「アンテナ拡げて あてもない空 扉ふたつ開いて」
”アンテナ”という言葉は、携帯やパソコンが電波を飛ばしている、あるいは受信している様子が浮かびます。”扉ふたつ…”の、ふたつとは何なのでしょう、例えば、ひとつは”心の扉”、もうひとつは”インターネットの扉”、つまりネットにアクセスした、という感じでしょうか。

 

などなど。割と、しっくりくるところもあると思います。

 


■二つ目の解釈。
”赤ちゃんの出産”

 

そのものずばり、これが”出産”のことを歌っている歌である、という解釈になります。

 

この解釈のきっかけにきっかけになったフレーズが、「よろしくね 繋がってる 命に甘えて」というところです。ここで、へその緒で繋がれた、母親と赤ちゃんが浮かんできたところから、こっちの解釈は生まれ、歌詞の印象ががらりと変わってきました。

 

「アンテナ拡げて あてもない空 扉ふたつ開いて」
分娩台の上で足を開いている妊婦さん、が思い浮かびました。

 

「闇の中 手が触れた 白い闇の中で」
産道を通って出てきた赤ちゃんに手が触れた瞬間でしょうか。

 

「匂いのある花園」
”子宮”のことでしょうか。(女性器のことを、花園、と隠喩するケースもありますし)。

 

などなど。こうなってくると、この解釈の方に似合うように、フレーズを解釈した者勝ちみたいになってしまいそうであれですが、恥を恐れず書きました。まぁ、どちらかの解釈が正しい!とも思ってはいませんので、この歌はSEXの歌だ、という解釈もあるくらいですから。

 


■最後に、一番謎である、この曲のタイトルが【ガーベラ】であることに関してです。結論から言うと、なんでこの歌が【ガーベラ】というタイトルなのかは、よく分かりません。

 

曲中には、何か呼びかけるように、”ガーベラ”という言葉が繰り返し出てきます。一つ目の解釈につなげて、ネット上でのハンドルネームか、とも考えましたが、さすがに無理やりっぽく感じます。

 

ガーベラ(Gerbera)は、花の名前なんですが、調べてみると、どうやらたくさんの色がある花らしいです(ピンク、赤、白、黄色など…)。

 

その花の色の違いで、花言葉もまた違ってくるわけですが、代表的な花言葉を紹介しておくと、『神秘』『神秘の愛』などがあげられます。神秘…赤ちゃんが生まれるということで、人間の神秘を歌っているのだとしたら、二つ目の解釈につながるか…と想おうとしましたが、これもしっくりこないですね。