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41時限目:君と暮らせたら

【君と暮らせたら】

 

■アルバム『ハチミツ』のトリを飾る曲です。何となく、昭和の歌謡曲を思わせるような曲だと思います。エレキギターの音が、ベンチャーズ(?)みたいな、ちょっと古い感じのサウンドになっているような気がします。

 

この歌は、1番(Aメロ、サビ)があって、2番(Aメロ、サビ)が続き、もういっちょサビがあった後に、少し曲の雰囲気を変えるBメロ(むしろここがサビか?)という曲の構成になっています。こんな風になっている理由に関しては、詳しく後述します。

 


■さて、曲の感想、解釈です。まず、この曲には、「~ような」という表現が使われているフレーズが4つあります。それぞれ、紹介しておくと、

 

「緑のトンネル抜けて 朝の光に洗われるような」
「わずかな微笑みさえも 残らずみんな分けあえるような」
これらは、続くサビの「可愛い歳月」にかかっていて、

 

「ジグザグこだましながら 声が遠くまで届いていきそうな」
「見上げれば雲の流れに 今いる場所を忘れちゃいそうな」
これらも、続くサビの「寂しいあの街」にかかっていると思われます。

 


なんだか、国語の問題みたいですが…それぞれを読んだ限りでは、「可愛い歳月」からは、君と暮らすことへの幸せな気持ちが読み取れますし、「寂しいあの街」からは、これは少し独特な表現になっていますが、何となく、都会を少し離れた、自然の溢れるのんびりとした街が思い浮かびます。

 


■そして、これらを踏まえて、曲のタイトルにもなっていますが、「君と暮らせたら…」と、願望を吐露しているわけです。

 

先述の「可愛い歳月」と「寂しいあの街」はセットになっていて、つまり「のんびりとした街で、君と暮らせたら、楽しいだろうな、幸せだろうな」と思っているのでしょう。

 

曲の雰囲気も相まってか、とても明るく、楽しい気持ちにはなりますね。男女が会話しているのか、その男女は付き合っているのか、結婚しているのか、もしかしたら、「一緒に暮らさないか?」みたいな、プロポーズの場面なのかも…などなど、色々想像ができそうですね。

 


■そういう風に幸せな雰囲気で曲が進んでいきますが、最初の方で記したとおり、最後のCメロで雰囲気が変わります。何ていうか、今まで爽やかな、楽しかっただけの雰囲気が、少し遠ざかっていく感じに聴こえます。

 


そして、その部分の歌詞が、このような感じです。

 


十五の頃のスキだらけの 僕に笑われて
今日も眠りの世界へと すべり落ちていく

 

この部分が何を表しているのか、それを象徴している部分は、「今日も眠りの世界へと」というフレーズではないでしょうか。何となく、曲の雰囲気も、眠りの世界へと落ちていく様子を、サウンドで表しているような感じに思えなくもないです。何となく、ぐるぐると渦を巻いて、落ちていくような、そんな雰囲気ですね。

 


ずばり、この部分は「夢オチ」を表しているそうなのです、公式で語られているものだそうですが…つまり、前半部分の幸せそうな雰囲気は、すべて夢だった、ということですかね。

 

片思いをしている想い人、あるいは、現在交際している恋人と、どこかで一緒に生活を営んでいる、という”夢”を見たわけです。あぁ、幸せだなー、と思っていたら、はっと目が覚める。あぁ、夢だったのか…現実だったらよかったのにな、君と暮らせたらいいのになー、と思いながら、また再び眠りの世界へと落ちてゆく、いう感じですかね。

 


■ちなみに、僕の解釈としては、「夢オチ」とは少し違っていて、ずっと「眠る前の、うとうとしながらの妄想」というものでした。色々、眠る前に妄想しますよね、その妄想の歌だと思っていました。

 

まぁ、いずれにせよ、似たようなものですね。「夢」あるいは「妄想」というオチだった、ということですね。これを、ほほえましいと思うか、空しいと思うかどうかは、それぞれに任せます、笑。