スピッツ大学

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46時限目:群青

【群青】

 

■33作目のシングル曲で、アルバム『さざなみCD』にも収録されています。この曲を語る時に、まずPVの話は外せません。特に印象に残っているPVのひとつです。

 

群青 (PV)
https://youtu.be/13jH7X4aKi8

 


■まず、ゲスト出演として、お笑い芸人のアンガールズが出ています。PVのストーリーがどうなっているのかは分かりませんが、草野さんの夢の中、みたいな設定なのかもしれません。

 

最初、スピッツのメンバーが、湖畔(本栖湖という湖らしいです、山梨県にある富士五湖のひとつ)で寝そべっています。その周りを、2匹のウサギがうろちょろしています。そして、そこからメンバーの演奏シーンや湖畔で戯れるシーンへと移っていきますが、なぜかそれに混じって、ウサギの衣装に扮したアンガールズの二人が混じっている、というシュールな展開です。

 

演奏しているスピッツに混じってアンガールズの2人がダンスしていたり、それを真似して草野さんも踊りだしたり、スピッツメンバー全員で、アンガールズのギャグ”ジャンガジャンガ”をやってみたり、挙句の果てには、みんなで普通にバーベキューしてみたりと、かなり自由な展開です。

 


で、その中で問題シーンがありました。上述の動画だと、1:43辺りです。全員でフリスビーで遊んでいると、投げたフリスビーが湖に落ちてしまうんです。そのフリスビーを田中ウサギが取りに行くんです(ちゃんと靴と靴下を脱ぐのもシュール)。そのシーンで、ドラムの崎山さんが、なんと田中ウサギの尻を覗きこんでいる…ように見えます。あくまで、ように、ですからね。

 


■曲についての話です。

 

何となく懐かしい雰囲気の漂う、さわやかな曲です。一昔前の、スピッツのシングル曲を思い出す感じです。

 

この歌はおそらく、夢や希望を失くしてしまいそうだったけど、もう一度それを取り戻して頑張ってみるか、と決意を新たにする、ということを歌っているんだと思います。割と歌詞も分かりやすく、あまり説明の必要性が感じられません…が、なるべく、自分の言葉で書きたいと思います。

 


まず、出だしの歌詞を引っ張ってくると、こんな感じです。

 


語れるほどの夢とか 小さくなった誇りさえ
失くしてしまうとこだった 君はなぜだろう 暖かい

 

”君”とは、友達か、恋人か、とにかく、信頼できる、固い絆で結ばれている人なのでしょう。”僕”は、夢や希望を失くしかけている、諦めかけている、そんな時だって、”君”はいつだって自分の夢や希望を肯定し、認めてくれた、とそんなことを歌っているのでしょう。そういう仲間がいることが、いつだって心強く感じるものです。

 


続いて、歌詞はこんな風に繋がっていきます。

 


優しかった時の 心取り戻せ 嘘つきと呼ばれていいから
鳥を追いかけて 裸足でかけだす 青く染まっていくよ

 

”青く染まっていくよ”が、タイトルの【群青】という言葉に繋がります。”青”という色には、色んな意味がありますが、まずは、”青二才”とか”ケツが青い”などと言うように、若い、未熟者、などがイメージされます。しかし、若いからこそ、心は素直で純粋、とも言えます。

 

そして出だしの、”優しかった時の 心取り戻せ”というのが、この”青く染まっていくよ”と同意なのでしょう。つまりここでは、もっと素直だった頃の、夢や希望を追いかけていた頃の自分に戻ろう、と歌っているのでしょう。

 


■他に、この歌の中で、印象に残っているフレーズが、2つあります。

 

”どれほど遠いのか知らんけど 今すぐ海を見たいのだ”
”波は押し寄せる 終わることもなく でも逃げたりしないと笑える”

 

この2か所です。前者では”海”、後者では”波”という言葉が出てきます。

 

海は、おそらく、自分が向かうべき未来、を表しているのでしょう。ともすれば、波は、その未来に行きつくまでの、困難や苦難を表していると考えられます。どれほど遠いのか知らなけど、僕は未来を目指すんだ。そのためなら、どんな困難も、笑って乗り越えていくさ、という決意の表れが感じ取れます。