スピッツ大学

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50時限目:恋のはじまり

【恋のはじまり】

 

■アルバム『スーベニア』に収録されている曲です。…あんまり、印象に残っていませんでした、すみません。アルバムとしては『スーベニア』は大好きなんですが、結構インパクトのある激しい曲が多い『スーベニア』の中の曲でも、あんまり…って感じでした。

 

個人的ランキングも、195曲中186位でした…悪い曲ではないんですが、印象に残らなかったですね…。

 

それでも、今回改めてこの曲をちゃんと聴いてみましたが、うん、やっぱり良いなって思えるんですよね。スピッツの曲は本当にたくさんあるのでね、無意識にどこかからぽろぽろと記憶が剥がれていく曲ってのは、残念ながらあるんです。

 


■ということで、曲の感想・解釈です。

 

細かい表現は、さすがのマサムネ節が効いている部分もありますが、全体的に歌っている内容は分かりやすいです。タイトルの通り、この歌は”恋のはじまり”を歌っている曲ですね。

 


思い出せないのは君だけ 君の声 目の感じ
思い出したいのは君だけ ぼやけた優しい光

 

こういうフレーズから曲が始まります。

 

これは本当に、僕も不思議なことだってずっと思っていたことなんですが、ちょっと気になった人とか、好きになった人とかのことを思い浮かべて、顔とか声とかを具体的に想像しようとしてみるんですけど、なかなかうまくいかない、なんてことがこれまでもよくありました。どうでもいい人の、声とか顔とかは、うまく想像できるのになぁ、と思ったことがあります。

 

きっとここの部分は、そういうことを歌っているのかな、って思います。妙なことですよね、思うほど思い出せなくなるなんて。

 


ここの部分は、2番になると

 


新種の虫たちが鳴いてる マネできないリズム
遠くからやってきた夜風に 背中なでられてる

 

と変わっていきます。僕のイメージでは、ここは夜に眠れなくなっている描写かなって思いました。それは、冒頭のように、”君”のことを色々考えすぎて、ってのが理由なんでしょうけど。外で鳴く虫の鳴き声さえも、まるで聞いたことのないような鳴き声に聞こえるよ、っていう感じでしょうかね。

 


■そして、そういうのを含めて全部、”恋のはじまり”と歌っているんです。

 


それは恋のはじまり そして闇の終り
花屋のぞいたりして
それは恋のはじまり おかしな生きもの
明日は晴れるだろう

 

2番のサビの歌詞が好きなので、そこを載せてみました。

 

要は、恋をすると、すごく気持ち的に優しくなれるということですね。その優しさは、この曲の全体的な雰囲気として表されていますが。

 

恋をすると、今までどうでもよかったもの・気にも止めなかったものが、突然美しく思えたり、気になったりするものですね。男のくせに、星なんか眺めたり、今まで読まなかったジャンルの本を読んでみたり、聴かなかったジャンルの音楽とか聴いてみたり。この歌の歌詞をなぞれば、”花屋のぞいたりして”って…絶対、普段から花なんかに、そんな興味もってないでしょうに。

 

やけに、センチメンタルになっちゃうんです。その様子を、この歌では一言で、”おかしな生きもの”と表しています、言い得て妙ですね。

 


”恋”ってのは、おかしいものです、どこか人をおかしくさせるものなんですね。”恋”と”変”という漢字がよく似ているのは、偶然ではなく、両者が紙一重だからなのかもしれないですね。