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59時限目:さらばユニヴァース

【さらばユニヴァース】


さらばユニヴァース

さらばユニヴァース

 

■アルバム『ハヤブサ』に収録されている曲です。

 

個人的ランキング、195曲中114位でした。アルバム『ハヤブサ』に入っている曲は、初めてアルバムを聴いた時には、どの曲も今までのスピッツには無いような曲ばっかりで驚きました。この曲も、そうでした。

 

ユニヴァース(universe)は、宇宙という意味なので、宇宙に別れを告げている、壮大なタイトルになっていますが、その実、歌詞の意味はあんまり分かっていません。

 

もともと、仮タイトルが『指輪・宇宙』だったらしいです。が、あんまり宇宙宇宙言うのもあれだし…ってことで、変更になったそうです。

 


■今回この曲・アルバムを調べていて、初めて知ったことがありました。まだまだ、スピッツには知らないことがたくさんあると、つくづく思い知らされます。

 

何でも、SPITZ HAYABUSA JAMBOREE TOUR “純情2001”にて配られたパンフレットに、アルバム『ハヤブサ』に収録されている曲から、漫画家さんが選んで、その曲をテーマに書いた漫画やイラストがいくつか収録されているらしいです。

 

モチーフにされた曲を書いておくと、ホタル、ジュテーム?、今、いろは、8823、そして、さらばユニヴァース、これらは確認できました。

 

いやぁ、すごく興味深いですね。本当にレベルの高い、豪華なパンフレットですね。僕は実物すら見たことはありませんが、今回ネットで、表紙と中身を少しだけ見ることができました。興味がお有りの方は、調べて見てください。

 


ちなみに、【さらばユニヴァース】をモチーフに漫画を書いたのは、黒田硫黄という人らしいですが、これも初耳でした。該当漫画は、この人の漫画短編集『黒船』に掲載されているらしいです。あらすじだけでも…と調べてみましたが、情報は見つけることができませんでした。あまり、曲とは関係ない話になっているそうですが…。

 

読んでみたいなぁ、満喫なんかに行ったら、あるかなぁ…。

 


■曲に関してです。

 

まず、この曲で印象的なのは、エレキギターの音です。イントロやサビでなっているギターのアルペジオ、間奏のギターソロ、アウトロでフェードアウトしながら、まるででたらめに弾いているように聴こえるギターソロ、タイトルと無理やりかけると、どれも宇宙っぽい気がします。

 

アコギの音も印象的ですよね。先述の宇宙っぽいエレキギターの音と合わさって、なんか不思議な感じを醸し出しています。

 


■そして、歌詞の紹介・解釈ですが、この歌詞もまた独特なんです。まず、サビの歌詞を少し載せてみると、こんな感じです。

 


それは謎の指輪 さらばシャレたユニヴァース
君が望むような デコボコの宇宙へつなぐ

 

韻を踏んでいるところがありますね、具体的には、”指輪”と”ユニヴァース”の部分です。意味は…よく分かりませんが、仮タイトルもそうでしたが、指輪とユニヴァースが、どう関係しているのでしょうか。

 


他の部分を読んでみますと、

 


会えそうで会えなくて 泣いたりした後で
声が届いちゃったりして
引き合ってる 絶対そう 君はどう思ってる?

 

この辺り、可愛い歌詞ですね。もしも、恋人同士でこんな言葉を言っているのだとしたら、かなり愛し愛され合っている、幸せな光景が浮かんできます。

 

もしも、片思いの相手だったら、口説いている感じですかね、俺たち、気が合っちゃうよね、これって、運命?みたいなね。

 


■ただ僕は、この歌は単純に考えて、”プロポーズ”あるいは”結婚式”かな、とも思ったりしています。それは、”謎の指輪”を素直に捉えた解釈になるわけですが、この指輪を、”恋人にプレゼントした指輪”と考えたらどうでしょうか。

 

”婚約指輪”ならば、プロポーズだし、”結婚指輪”ならば、式の最中だということになりますが、ここで、歌詞の中に、”いつかドリーミーな日には”というフレーズがありますが、これが”結婚を約束した日”という風に捉えるならば、”プロポーズ”の方が適切だということになりますね。

 


で、肝心なタイトルの”さらばユニヴァース”の意味ですが、歌詞の中には、こんな風に出てきます。

 


それは謎の指輪 さらばシャレたユニヴァース
君が望むような デコボコの宇宙へつなぐ

 

ここの部分を、プロポーズの解釈と無理やりつなげて考えるとすると、”さらばユニヴァース”とは、今までの生活(結婚する前の独身生活)に別れを告げる、と考えることができます。

 

しかし最後に、”デコボコの宇宙へつなぐ”とあります。そうすると、結婚生活のことを”デコボコの宇宙”と表していることでしょうか。今までの宇宙(独身生活)を捨て、新しい宇宙(結婚生活)に向かおう、と。まわりくどくて、独特な、草野さん流のプロポーズの言葉でしょうか、笑。

 


…うーん、今回の解釈は、いつになく無理がありますかねー。