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63時限目:潮騒ちゃん

【潮騒ちゃん】

 

■アルバム『小さな生き物』に収録されている曲です。割と、最近の曲なので、個人的ランキングには反映されていませんが、割と好きです。とにかく、若々しい、さわやかな曲です。

 

まず何と言っても、このタイトルですよ。潮騒(しおさい)と読みますが、【潮騒ちゃん】とはまた、悪ふざけが過ぎt…いや、また不思議なタイトルですね。出オチ感が甚だしいですけど、もしかしたら、仮タイトルをそのままつけちゃったパターンとかかもしれません。

 

ちなみに、潮騒の本来の意味は、(潮が満ちて来る時)波が大きい音をたてること、です。

 


■まず、アルバム『小さな生き物』といえば、スピッツとして初めての複数形態での発売でした。具体的には、「デラックスエディッション盤」「期間限定盤」「通常盤」の3タイプです。僕は奮発をして、「デラックスエディッション盤」を購入しました。

 

デラックス盤には、撮り下ろし(このアルバムのために行った)のLIVE映像が収められたDVDが付いていました。アルバムの曲のLIVE映像もたくさん収録されていて、いち早く新しい曲のLIVEバージョンをたくさん聴けて、お得感が満載でした。

 

【潮騒ちゃん】も、そんなライヴDVDに収録されている曲のひとつです。僕はこのアルバムを買った時に、本体のCDを聴く前に、ライヴDVDを先に聴いちゃったので、そのDVDに収録の曲…もちろん【潮騒ちゃん】もですが、ライヴのイメージが真っ先に残りました。

 

(ちなみに、そのDVDには、【あかさたな】という、これまで未発表だった曲も収録されています。聴いた感じだと、なんとなく古い時代の曲かなって感じがします。いつかこの曲も、解説できたらいいですが…)

 


■この曲を聴いていて心地よいのは、ブリッジミュート(というんだと思いますが)で弾いているギターの音です。具体的には、Aメロの草野さんのギターの弾き方ですね。

 

予めブリッジ(要は、弦を張っているところに近い部分)に右手を添えて、弦に軽く触れておくことで、ストロークと同時に弦に右手が触れて、「ベンベンベンベンベンベンベンベン…」という風に、短い音を切れ切れに鳴らすことができる奏法のことです。まぁ、ライヴ映像が見れる方は、それを見た方が分かりやすいですね…。

 

僕、ブリッジミュートのギターの音が好きなんですよね。なんか聴いていて、気持ちいいー、あぁー、ってなっちゃいます。

 


■それでは、歌詞の感想・解釈です。

 

まず、全体的にこの詩を読んでみて、これは恋愛の歌だという印象を受けます。この歌に出てくる人物が恋をしている相手のことを、タイトルにもなっている”潮騒ちゃん”と呼んでいるんだと思います。至る所で、”潮騒 潮騒 潮騒ちゃん”と連呼しているのも印象に残るところです。

 
じゃあ、潮騒ちゃんの性格がどんな風なのか、読み取ろうとしてみます。

 

 


偶然会ったよツンツンは ときどき見せる笑顔がいい
逆転ゲームで 行っちゃいたいのさ

 

ツンツンとは、いわゆる”ツンデレ”の”ツン”だと思います。いつもはツンツンしているけど、ときどき見せる笑顔に、とてもときめきを感じてしまった、ということでしょう。

 



きらめくファンシーな世界には
似合わねーって 茶化すなよ

  

”似合わねー”と茶化したのは、潮騒ちゃんでしょうか。何となく、ものをズバズバ言ってくる、勝気な女の子をイメージしました。

 



あんとき泣いてた幽霊も ビートに合わせて手を叩く
すったもんだで ラッキー候補さ

 

ここの歌詞、良いですよね。”幽霊”とは、自分のことを示しているのでしょうか。あんとき泣いてた…なんか悲しい出来事があって、元気がなかったところに、潮騒ちゃんに出会って、元気が出た、とそういう描写だというふうに読み取りました。

 


などなど。潮騒ちゃんは、ツンデレで、ズバズバとものを言ってくるような勝気な女の子…もっと勝手に妄想すれば、ボーイッシュで、髪型はショートカット、島国育ちでアグレッシブな女の子…というイメージですかね。芸能人で例えると…あまちゃん能年玲奈とか?広瀬すずとか?

 

(ちなみに、この曲が、「あまちゃん」を意識して作られた曲だという噂がありましたが、無関係だそうです。そもそも、この曲の方が早いわけですしね。ならば、あまちゃんのモデルが、潮騒ちゃんか…って、そんなことはないか)

 


■ちなみに、この歌には、草野さんの故郷は福岡の方言が出てきます。

 


ばってん もう やめたったい こげなとこから 

 

ここがまた、リズムに乗っていて、聴き心地がいいんですよ。意味は…”けれど もうやめてしまいたい (そして)こんなところから”でしょうか。


そんな、いろんなところに、遊び心満載なお茶目な曲です。でも、これもまたスピッツらしい曲だと思います。