スピッツ大学

ステイホームしながら通える大学です!

70時限目:自転車

【自転車】


自転車

自転車

 

■アルバム『スーベニア』に収録されています。個人的ランキング195曲中165位でした。正直、あんまり印象に残っていませんでした…スピッツのアルバムの中で、『スーベニア』は一番好きなんですけど、この曲はあんまりちゃんと聴いたことがありません。

 

曲調は、ちょっとハワイアンを思わせる、ゆるーい感じです。ロックな曲が多い『スーベニア』の中でも、箸休め的な曲ですかね。

 

自転車、という曲名を聴くと、JUDY AND MARYの【自転車】がまず思い浮かびます。あとは、ユニコーンの【自転車泥棒】、最近だと、NICO touches the wallsの【バイシクル】などの印象が強く、スピッツの印象は薄いですね。

 


■僕も、大学生の頃は、自転車青年でした。何処に行くにもとにかく自転車、僕にとって自転車は、当時無くてはならない、命とお金と眼鏡の次くらいに大切な存在だったと思います。歩くよりは随分速いスピードが出るし、その上購入してしまえば、お金だってかかりません。

 

割と遠くまで行くにも、自転車を利用するわけですが、時に目測を誤り、行けども行けども、目的地に着かない、そういう経験をすることがありました。そういう時は、あぁ、公共機関を使えばよかったなぁと思うわけですが、自転車を置いていくわけには行きません、ひーこら言いながらも、必死に漕ぐわけです。なんてったって当時は、命とお金と眼鏡と単位の次くらいに大切なもn…というくだりはもういいか。

 

そういうわけで、”自転車”という言葉を聞くと、何となく懐かしい気持ちにはなります。

 


■さて、スピッツの【自転車】という曲です。タイトルからして、文字通り”自転車”に乗っている姿がイメージされます。

 

しかし、伝えたいことは、自転車の旅の物語自体ではなく、それを通じての人生訓のようなものだと思います。いくつか紹介してみます。

 



望まないことばかり 起こるこの頃
ペダル重たいけれど ピークをめざす

 

ピークとは、坂道の頂上のことだろうけど、きっと生きていく上での、”困難な状況のピーク”と置き換えることができそうです。

 

人生訓①
「坂道の頂上を越えれば、きっと下り坂が待っている。辛い時も、もう少し頑張ってみよう。今は辛抱だ!」

 



戻れないことは 百も承知だったよな
最高のイベントは まだ先にあるはず

 

人生訓②
「道の困難さに、始めたことすら後悔してしまうかもしれない。でも、戻らないと決めたんだろ?目標に向かっていけば、きっといいことがあるよ!」

 



伸びて縮んでくうちに なんとかなるだろう
なんとかなるだろう どうにかできるだろう

 

”伸びて縮んでくうちに”、これはどういう意味でしょうか。自分の中で考えられるのは、”影”です。影が伸びたり縮んだりする…朝が来て太陽が昇り始めて、真昼でてっぺんに位置し、そして夜に向かって沈んでいく、という一日の流れで、影は時間の流れとともに、伸びては縮んで、縮んではまた伸びて、を繰り返します。つまり、時間の経過を表しているのではないでしょうか。

 

人生訓③
「あきらめないで、時間をかけて続けていけば、まぁ…なんとかなるよ」

 

人生訓③に至っては、人生訓っていうより、草野さんの”ゆるーく頑張ろう”感がにじみ出ていると思います。

 


■まぁ、一言で表すと、”自転車の旅で人生を語る歌”ですかねぇ。自転車をモチーフにしたくだりは、あんまり関係ないかと思いますがどうでしょうか。まぁ、曲の雰囲気と相まって、ほのぼのとは聴こえますけどね。