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72時限目:スーパーノヴァ

スーパーノヴァ


スーパーノヴァ

スーパーノヴァ

 

■アルバム『フェイクファー』に収録されている曲です。個人的ランキング、195曲中144位でした。強く印象には残っていますが、『フェイクファー』の中では、あまり好んで聴く方ではありませんね。

 

何となく個人的には、80年代や90年代のヘビーロックやメタルの雰囲気が漂っているように感じますが、どうでしょうか。あまり僕も聴くことはないのですが、Black Sabbathというバンドの【paranoid】という曲が思い出されます。まぁ、ボーカルの雰囲気などは全然違いますが。

 

まず、ワイルドな音で鳴っている、ギターのリフが耳に残ります。そして、ボーカルも繰り返し同じメロディーを歌っていて、曲の雰囲気を出すためか、草野さんのボーカルが、少しだるそうに聴こえるような気がします。

 


■タイトルの”スーパーノヴァ”とは、英語で”supernova”と書き、その意味は”超新星”です。さらに言うと、”超新星”の意味は、宇宙にある大きな星が死ぬときに起こす大爆発現象です。

 

かなりスケールの大きく、強そうな、何かのキャラクターの必殺技のようなタイトルですが、歌詞との関連はよく分かりません。もともとの仮タイトルが、「スーパーカブ・デビル」だったらしいので、”スーパー”という言葉は残ってはいますが、関連はあるのでしょうか。バイクをテーマにした曲ということで、タイトルや曲のイメージから、もっとでかい、ハーレーのようなバイクを想像してましたが、カブなんですね。水曜どうでしょうが思い浮かびました、笑。

 

ひょっとしたら…と、スーパーノヴァというバイクのブランドや種類などがあるのかな、と思って調べてみましたが、ロードバイク(つまり自転車)には、そういうブランドを発見することはできました。まぁ、バイクとは関係はないでしょう。

 


ちなみに僕は、"supernova"と聞くと、スピッツよりも、BUMP OF CHICKENELLEGARDENの曲を思い浮かべてしまいます。

 


■では、さくっと歌詞の説明・解釈をしましょう。あんまりよく分かりませんけど、この歌を聴いて浮かんでくるイメージは、バイクとセックスなどですかね、かなりワイルドな曲だという印象です。

 


バイクに関しては、例えば、

 


稲妻のバイクで東京から地獄まで膨らみもくぼみも
迷わず駆け抜けた

 


愛すべきものは あの
スーパーノヴァ 鋼鉄のハートも溶けそうな

 

などですかね。”稲妻のバイク”は、言葉の通りですし、他にも、”迷わず駆け抜けた”とか、”鋼鉄のハート”とか(なんか機械的なイメージ)のフレーズから、バイクのイメージが膨らんできます。

 

もしかしたら、暴走族とかなのかもしれませんね。”公衆トイレの壁に古い言葉並べた”などというフレーズも出てきますが、これは、公衆トイレにスプレーか何かで落書きでもしたんですかね。”革命を夢見てた”とかフレーズも、そんなことしたって、何にも変えられやしないのに、自分が一番だとか思っちゃってて、○○参上!四露死苦!とか書いちゃったりしてね。若気の至りってやつですか。だとしたら、ワイルドっていうより、ただのワルですよ。

 


■そして、それらとは別に、少し性的なイメージを誘発するフレーズも、若干ありました。例えば、

 

”膨らみもくぼみも”…男性器と女性器が思い浮かびました。

 

”オレンジ色の絵の具で汚し合う朝まで”…朝まで性行為に及んでいた、ということでしょうか。オレンジ色の意味は不明です。

 


とすると、”バイク”という言葉すらも、実は本来の意味では使ってないんじゃないか、とか思えてきちゃいます。いつだったか、【ウサギのバイク】の解釈のときに、バイクに乗る=女が男に乗っかっている様子とか書いてみたことがありますが、この歌にも当てはまるかもしれませんね。

 


■まぁとにかく、全体を通して、ワイルドで、少し悪ぶっている人物像が浮かんできます。俺には、バイクと女しかねーぜ的なね。


そして、最後までよく分からないのは、タイトルの”スーパーノヴァ”が何を表しているのかです。

 

”愛すべきものは あのスーパーノヴァ”ですからね。後に続く言葉としては、”鋼鉄のハートも溶けそうな”と、”ひとつ残らず燃やそうよ”となっています。熱く燃えたぎっているイメージですね。

 


僕のイメージでは、まず、バイクを指している言葉と解釈しました。ガソリンやエンジンかも知れないですし(燃やそうはガソリンっぽいし、鋼鉄のハートというフレーズは、エンジンっぽなと思いました)、そのままバイクそのものを表しているのかもしれません。

 

あと思いつくイメージとしては、性的なイメージにつなげて、心の中の欲情であるという解釈です。心の中で、めらめらと、ギラギラと、欲情が燃えたぎっている様子を思い浮かべました。

 

何となく、両方にかかっている、ダブルミーニング的な言葉のような気がしますが、どうでしょうか。