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74時限目:SUGINAMI MELODY

スピッツ全曲研究セミナー

【SUGINAMI MELODY】

 

■シングル『ハネモノ』のカップリング曲で、スペシャルアルバム『色色衣』にも収録されました。まず、ローマ字表記と英語の入り混じったこのタイトルが珍しいですよね。読み方は、”スギナミメロディー”です。

 

情報によると、どうやら、草野さん自身がかつて住んでいた、阿佐ヶ谷の中杉通りという場所をモチーフにしたらしいです。阿佐ヶ谷は、東京都”杉並”区にあるため、その地名をとって、”SUGINAMI”と名付けたのでしょうね。

 


■改めて聴き直しても、歌の雰囲気も非常に印象的で、本当に本当に素敵な曲だと思うのですが…ですが…個人的ランキングにおいて、195曲中195位でした…つまり、最下位でした。

 

詳しいランキングは、下記の記事を参照されたい。
http://itukamitaniji.hatenablog.com/entry/2015/10/01/182722

 

以前話しましたが、このランキングは、スピッツの全曲(『小さな生き物』以降の曲は反映されていません)をソートで並べた結果です。具体的には、画面にスピッツの曲2曲が出てきて、そのどちらが好みかをクリックする、ということをひたすら繰り返すことで、全曲をランキングで並び替えてくれるというものでした。

 

インディーズの曲もありましたが、僕はあまり聴いたことないので、わざとクリックしないなどして、ランキングに反映されないようにした上で、全195曲をソートで並べました。

 


以上のランキングにおいて、【SUGINAMI MELODY】は最下位になってしまったのです。まぁこう言ってしまえば元も子もないですが、長年スピッツを聴いてきた僕であるが、なんたって200曲以上ありますので、下位にいくほど、ランキングの信ぴょう性は低くなっています。つまり、あまり”当てにはならない”ということです。さらっと見ただけでも、この曲より、正直あまり好みじゃないな、という曲もたくさんあったりします。

 

…ということで、ごめんなさい【SUGINAMI MELODY】。十分、素敵な曲だと思っていますからね。一生懸命、君の魅力を紹介するからね!笑

 


■今回、この曲を説明・解説するにあたって、久しぶりに『色色衣』を取り出してみると、これもすっかり存在を忘れていたが、アルバムには”スピッツ色色衣リリース記念特別座談会”なる冊子が付属されています。(もっと早くから、読んでおくべきだった!)

 

色んな曲の情報が満載なのだが、とりあえず【SUGINAMI MELODY】のことに言及していた部分があったので、少しまとめておきます。

 


まず、アルバム『三日月ロック』周辺の曲は、亀田誠治プロデュースでレコーディングをしています。シングルのことは考えないで、『三日月ロック』収録の曲をレコーディングしていたらしいです。

 

その経緯の中で、シングルどうしよっか?となって、結局2枚のシングルが発売になりました、『ハネモノ』と『水色の街』です。それて、カップリング(【孫悟空】と【SUGINAMI MELODY】)については、アルバム用に録った曲は全部アルバムに入れるとして、それらとは別に、アルバムのレコーディング後に録った曲だということらしいです。【SUGINAMI MELODY】に関しては、アルバムには入れないデモ曲としてあったそうです。

 

そういう意味で、この2曲は、『三日月ロック』の英知を結集させた、集大成のような曲だと、メンバーは語っています。

 


…なんか、ますますすみません、SUGINAMI先生…最下位にしてしまって。無意識なんです。

 


■曲の紹介・解説に移ります。

 

すごく独特な雰囲気の漂う、カントリー調の曲です。バンジョーの音が入っていたり(三輪さんが演奏しています、練習して日に日にうまくなっていったそうです)、ストリングスやプログラミングの音が入っていたりと、割と実験的な曲だったのではないでしょうか。

 


歌詞については、国語の教科書に載るような…は言い過ぎかもしれませんが、現代詩のような、景色が浮かんでくる詩だと思います。まさに、”詩”という言葉が似合います。

 

冒頭にも記したとおり、草野さんがかつて住んでいた、阿佐ヶ谷の中杉通りをモチーフに…というより、そこでの暮らしや情景を回想している感じですね。意味を考えながら読む感じではない気がしますし(今更な感じもしますが)、そういうわけで、雰囲気を楽しみながら読むのが一番ふさわしいんじゃないかと思います。

 


全体的にきれいなフレーズのオンパレードなんですが、その中でも、象徴的な部分と言えば、ここだと思います。

 


眠る野良猫 人は旅人
鮮やかによみがえる青いメロディー
泣いた次の日 生まれる笑顔
飽きることなく回る風車よ

 

全体的にもそうなんですが、なんとなく、スナップ写真のように、ぱっ、ぱっ、と次から次へと映像が切り替わっていくような、そんなイメージが浮かんできます。

 


青いメロディー”…”青い”とは、未熟な、という意味でも使われます。まだ若かったころの自分を思い出しているのでしょうか。杉並区に住んでいた頃に、もうすでに音楽活動に取り組んでいたのかは分かりませんが、”メロディー”という言葉はまさしく、自分の音楽への気持ちなどを表しているのだと思います。

 

”飽きることなく回る風車”…なんとなく、人が生きていく、その人生を想像させるフレーズだと感じました。おんなじ所を飽きもせずグルグルと回っている、それも自分の力ではなくて、何か大きな力によって回されているのだと、生かされているのだと、そういうイメージですね。

 


そんな風に、音楽のことだったり、自分の人生のことだったり、色んなことを考えながら、草野さんはこの街で過ごしたのでしょう。

 

僕はもちろん、この街に行ったことすらないけれど、とても懐かしい気持ちになるのは、草野さんマジックでしょう。誰の心にもあるような、”かつて過ごしていたあの街を懐かしく思う気持ち”みたいな、普遍的な感情を思い出させてくれる、優しい曲だと思います。