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80時限目:青春生き残りゲーム

【青春生き残りゲーム】


青春生き残りゲーム

青春生き残りゲーム

 

スペシャルアルバム『色色衣』に収録されている曲です。3曲入りのEP『99ep』にも収録されていますが、こっちは廃盤になってしまっており、レコード店でも見かけないレアものになってしまいました。中古ショップに行けば、もしかしたら見つかるかも?

 

99ep』に収録されていた曲(【ハイファイ・ローファイ】、【魚】、【青春生き残りゲーム】)は全曲、アルバム『色色衣』に引き継がれました。僕は、この3曲はどれも名曲だと思います。草野さんは、『99ep』のことを、「中途半端な作品になってしまった」と語ったらしいですが、とんでもない、隠れた名盤ですよ。

 

個人的ランキング、195曲中27位でした。やっぱり、この曲が僕は大好きなんですね。

 


■アルバム『色色衣』に特典として入っていた、”色色衣リリース記念特別座談会”に、いくつかこの曲の話が載っていたので、紹介しておきます。

 

まず、タイトルの【青春生き残りゲーム】の由来ですが、実際に”生き残りゲーム”というゲームがあって、そこから取ったタイトルなんだそうです。説明するのが、やや難しいので、下の記事と画像に任せるとします。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E3%81%8D%E6%AE%8B%E3%82%8A%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0

 

f:id:itukamitaniji:20151216204248j:plain

 

ちなみに、何故ここからタイトルを取ったのかは分からないそうです、タイトルの響きに、盛り上がったとは書いてありました。

 


あと、ロックバンド・GOING UNDER GROUNDが、イベントの名前に、”青春生き残りゲーム”を使っていたことがあるそうです。

 

GOING UNDER GROUNDと言えば、実は僕も大好きなバンドなんです。大学の頃は、ほんとによく聴いていました、もうほんとに、GOINGばっかり聴いていた時期がありました。何となく、スピッツの雰囲気を感じることが時々あるんですよ、全然違うといえば違うバンドなんですけど。確か、ライヴハウスで、素人バンドじゃなくて、プロのロックバンドのライヴを見たのが、GOING UNDER GROUNDが初めてでした。僕にとって、GOING UNDER GROUNDは青春そのものなんです、だからこうして、スピッツとのつながりを見つけることができて、うれしく思います。

 

ちなみに、GOING UNDER GROUNDは、スピッツトリビュートアルバム『一期一会』にて、【Y】という曲をカバーしました。GOINGが好きな僕にとっては、それもうれしかったです。今回のハチミツトリビュートにも、参加してくれたらよかったのに!

 


■この曲の感想・解釈についてです。

 

まず、曲の雰囲気は、男らしい、荒々しい、とげとげしい、などの形容がふさわしい、ワイルドなロックです。イントロからなっている、荒々しいギターのリフが耳に残ります。

 

あと、この曲には、長い長い間奏があるんですが…スピッツでは一番長いのかなぁって個人的に思ったりしてるんですが、どうでしょうか。ギターが荒れ狂うように鳴り続ける、非常に印象的な間奏です。この間奏について、三輪さんは「あんなに長いとは思わなかった、忘れてた」(おそらく、新録した時に感じたか)、崎山さんは「演奏していて、(小節数を)数えるのが大変」と語っていました。

 


■歌詞の解釈に関しては、これまた色々迷うところですが、やっぱり、”青春”という言葉が使われているので、”青春”について歌っている曲なのでしょうか。そういう感じでいくと、まず印象に残るのは、サビのこのフレーズです。草野さん風に、”青春”を言葉にするとこういう感じになるんでしょうか。

 


生き残れ 星降る夜に 約束通り必ず会おうよ
花吹雪 身体に浴びて 笑えるくらい 瞳輝かせて

 

生き残れ 見知らぬ街で ふくらむ気持ち 丸々たくして
紙ヒコーキ 恋する季節 百億世代 続いた糸を切る

 

目に止まるのはやはり、”生き残れ”という強いフレーズです。”青春”と聞くと、考えようによっては、サバイバルなんですね。人は、色んなことで争って、誰とつるめば自分はイケてるグループに属せるのか、クラスで目立つにはどうすれば…異性にもてるには…友達からはぶれないために…などなど。色んな策略をめぐらせて、文字通り、青春の中、生き残ろうとするわけです。

 

”星降る夜に 約束通り必ず会おうよ”…ここは、夜にこっそりと友達と会っている光景が浮かびました。僕も自分自身を思い出してみると、ありましたね、高校の文化祭の後に、本当は真っ直ぐ帰らないといけないのに、打ち上げと称して、夜に公園にクラスのみんなで集まって、真っ暗になるまで話したりね、青春でした。

 

”見知らぬ街で ふくらむ気持ち 丸々たくして”…ここは、何となく大学時代を思い出しますね。僕は、大学は、自分が暮らしていた街を離れて、このフレーズ通り”見知らぬ街”で、ひとり暮らししながら通いました。その時、やっぱり、期待に胸を膨らませていましたね。これから何が起こるんだろうって、楽しいことがあるかなって、恋人ができるかなって。

 

などなど。

 

他にも、印象的な表現がたくさん出てきますが、全部解説すると大変なので、この辺りにしておきます。よかったら、自分で調べて、読んでみてくださいね。

 


■ところで、”青春”とは何なのでしょうか?具体的には、何歳から何歳なのでしょうか?

 

”青春”の意味を適当にネットから引っ張ってくると、「若い時代。人生の春にたとえられる時期。希望をもち、理想にあこがれ、異性を求めはじめる時期。」だそうです。ある人は学生時代を、またある人はティーンエイジの時代を、またまたある人は30歳くらいまでは青春だ!、と言うかもしれません。

 

そして、詩人・相田みつをさんの詩に、こんな詩があります…「一生感動 一生青春」。若い時代、希望をもち、理想にあこがれ…いつまでも、こんな気持ちで過ごしたいものです。そして、紛れもなくスピッツのメンバーは、音楽を通じて、一生青春を謳歌し続けているのでしょう、かっこいい大人の代名詞ですね!