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83時限目:孫悟空

孫悟空

 

■シングル『水色の街』にカップリングとして収録されています。そして、アルバムとしては、スペシャルアルバム『色色衣』に収録されています。

 

個人的ランキング、195曲中91位でした。『色色衣』に収録されている曲は、割とランキング上位にあった曲も多いです…例外はありますが。

 


■”色色衣リリース記念特別座談会”に、【孫悟空】についての話が少し載っていましたので紹介しておきます。ただ、【SUGINAMI MELODY】の記事を書いた時にも同じことを書いたので、重複する部分が多いです。

 

そもそも【孫悟空】と【SUGINAMI MELODY】の2曲に関しては、アルバム『三日月ロック』の収録曲を録っている時、その時期の最後に録った曲だったらしく、この2曲は『三日月ロック』の集大成の曲であるらしいです。

 

2曲とも、メンバーの中で思い入れの強い曲であることが、読んでいて感じ取れました。特に【孫悟空】に関しては、カップリングで終わらせたくなかった、と語っています。ライヴでやっていない、とも語っています(一度もやったことがないのでしょうか)。

 


■この曲の特徴は、何と言っても途中から、曲の雰囲気ががらりと変わるところだと思います。

 

最初は、レゲェを思わせるノリの雰囲気で曲が始まって、サビで一気に疾走感を増す、その瞬間のワクワク感がたまりませんね。

 

確かに、メンバーが、カップリングで終わらせるにはもったいない、と思うのもうなづけますね。しかし、カップリングにこういう名曲があるからこそ、楽しみも増えるってものです。シングルを買った時に、何か得した気分になりますよね。きっと、隠れファンは多いんじゃないでしょうか。

 


■そして、一番気になる、タイトルの【孫悟空】です。孫悟空…うーん、ドラゴンボール孫悟空と、西遊記孫悟空がすぐに思い浮かびます。曲全体から、野性的な雰囲気は確かに溢れていますけどね。

 



すべての魔法が消えていく
能無しの孫悟空
今こそ動き始める

 

やんちゃで暴れん坊の孫悟空は、釈迦如来によって、五行山(ゴギョウザン…で読み方は良いのかな)に封印されていました。そこから、天竺の旅へと、三蔵法師のお供として同行する約束をもって、封印を解かれます。

 

”すべて魔法が消えていく…今こそ動き始める”というところで、何かそういう、ストーリーのはじまりを思い浮かべました。これからはじまる長い長い旅の、そのスタートをついに切った、というイメージです。天竺まで、実に14年もかかったそうですからね。

 


孫悟空の正体はサルです。草野さんの詩において、”サル”は何を表わしているのでしょうか。

 

以前、【ウィリー】という曲を紹介させてもらいました。あの歌の中で、サルとは人間のことだと書きましたが、おそらく【孫悟空】も同じで、人間を表しているのではないでしょうか。特別何てことない、どこにでもいるような人間です。

 

ということで、上述の西遊記の物語の始まりを、そのまま人間に置き換えるという解釈に繋がってきます。色んな葛藤やしがらみが足かせとなっていたけれど、そういうものを全部取っ払って、長い旅に出るんだと、それぞれの天竺へと旅に出るんだと、そういうことですよね。

 


■気になった・気に入ったフレーズを少しひろってみます。

 



できるだけ単純な それでいて頑丈な
仕組みでもって歩いてく

 

難しいことは考えない。やりたいことがある、なりたいものがある、叶えたい希望がある、そんな単純だけど、一番強い思いだけを持って飛び出していく。

 



胸に火を灯そう もがき続けてよう
初めてを探してる

 

”火”とは、人の”想い”に他ならないのでしょう。胸に強い思いを秘めて、ずっともがくように生きて、常に新しい自分を追い求めている。

 


などなど。曲全体を通して、胸に想いを秘めながら、力強く生きていく人の姿が目に浮かんできます。