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88時限目:多摩川

多摩川

 

■アルバム『Crispy!』に収録されている曲です。個人的ランキング、195曲中171位でした。なんというか、フワフワ漂っている心地になる、幻でも見ているような曲です。何度聴いても不思議な曲です。

 


■ある時のラジオ音源にて、【多摩川】が流れた際に、メンバーが少しだけ、”川”についてトークをしていました。その内容についてまとめておきます。

 


まず、思い出のある川は?というテーマで、メンバーが答えています。それぞれの答えは、

 

リーダー「瀬戸川(朝比奈川)」
崎ちゃん「秋山川(地元)」
テツヤ「(朝比奈マリアとボケた後で)朝比奈川です。」
   「以外と、親父に連れてってもらった名もない川が…。」
草野「付知川(岐阜)、【田舎の生活】っていう曲のモチーフ」

 

だそうです。メンバーは、草野さんが、付知川が【田舎の生活】のモチーフになっていると言った時、そのことを知らなかったようで、そうなんだ!初めて知った!と声を上げていました。僕も、初めて知りました。

 

ちなみに、僕はというと、太田川(地元)です!

 


多摩川】については、草野さん曰く、「寂しいね、何であんな曲作ったんだろ。ていう感じがまた良い」だそうです。多摩川は最寄りの川だったので…という発言もありました、近くに住んでいたことがあるのでしょう。

 

アルバム『Crispy!』の後半3曲(【タイムトラベラー】【多摩川】【黒い翼】)に関して、メンバーでしきりに、重い、暗い!と評していました。【タイムトラベラー】に関しては、そんなに暗い曲ではないんですが、確かに、【多摩川】【黒い翼】は暗いイメージです、そのインパクトはある意味強いです。ただ、両者の醸し出す、暗さ・寂しさは、種類が違う印象ですけどね。

 


■ということで、【多摩川】という曲の紹介・解説です。

 

メンバーも言っているように、かなり寂しい気分になる曲です。アルペジオのギターの音色が、さらにそれを引き立てています。

 

この曲は、考察しながら聴くというより、雰囲気を感じながら聴く、という方が正しい聴き方なんだと思います…まぁ今更ですけどね、どの曲もそうでしょうか、笑。

 


やっぱり、草野さんが書いた詩なので、”多摩川”のほとりに、草野さんが川を見ながらたたずんでいる姿が思い浮かびました。

 


蒼白き多摩川に 思い浮かべて
すべるように 穏やかに 今日がくれてゆく

 

多摩川のほとりにたたずんで、物思いにふけっていたのでしょうか。音楽活動をしていた時期であれば、ひょっとしたら、川を眺めながら作詞活動なんかもしていたのかもしれません。

 



風の旅人に 憧れた心よ
水面の妖精は 遠い日々の幻

 

”風の旅人に 憧れた心よ”…川を見ながら、どこかへ旅に出たい、と思いをはせているのでしょうか。もしくは、そういう風に、憧れた過去があったなって思い出しているのでしょうか。

 

”水面の妖精は 遠い日々の幻”…水面に、好きだった人の顔を浮かべているのでしょうか。しかし、それも遠い日々のことだということで、やはり過去の回想だということですね。

 

などなど。こんな風にたそがれてしまうことってありますよね。訳もなく、旅に出たくなったり、感傷に浸りたくなったりする…草野さんも、そういう時期だったのでしょうか。まぁ、川を見てると、何となく黄昏ちゃいますよね。

 


■個人的なイメージなんですが、僕はこの歌を聴くと、大学の頃の思い出の場所を思い出します。

 

それはちょうど、この歌が示しているような、川の見える場所でした。川と言っても、ちゃんとした太い川なんかを想像すると、あまりにもかけ離れています。きれいとはおよそ言い難い細い川の、川べりの道の途中に、川へ向かって下っている階段がありました。そこが、僕の思い出の場所です。

 

夏には、草なんかボーボーに生えまくって、10分座っていると、半パンを履いてむき出しの足は、蚊に食われまくって、それこそ何十か所も真っ赤になって、そのかゆみに悶絶することになります。

 

冬には、本当に凍えるくらい寒くて、そこから見える凍り付きそうな川の水面が、さらにその寒さに拍車をかけていました。

 

川沿いには、当時好きだった相手のアパートがありました。上述の、川沿いの階段は、そんな彼女のアパートの近くにありました。しかし、付き合っていない時期では、何となく彼女の部屋で2人きりというのが忍びなく感じていたのか、その階段の場所に座り込んで、もう町も寝静まった夜中から、町が動き出す朝方まで、何時間も2人で話し込んだものです。

 

今考えると、部屋で話せばいいものを、何であんな場所で、何時間も話し込んだのかは疑問ですが…そこでの思い出は、強烈に残っています。どんな話をしたのか、全く覚えていないんだけど、一緒に居たことは忘れることのない思い出ですね。

 


…と、少し話し過ぎましたかね!