スピッツ大学

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95時限目:つぐみ

【つぐみ】

 

■36作目のシングル曲です。アルバムとしては『とげまる』に収録されています。個人的ランキング、195曲中158位でした。

 

スピッツのラブソングにしては、非常に分かりやすい感じの曲だと思います。というより、この時期の曲には、割と分かりやすい言葉が使われているような気がしますがどうでしょう。

 


■つぐみ(ツグミ)、とは、本来は鳥の名前です。名前の由来は、”冬季に飛来した際に聞こえた鳴き声が夏季になると聞こえなくなる(口をつぐんでいると考えられた)ことに由来するという説がある”とのことです(wikiより)。

 

僕は、鳥の名前よりも先に、吉本ばななという作家さんが書いた「TUGUMI」という小説が思い浮かびました。中学校の頃に教科書に載っており、ストーリーはうろ覚えですが、何か印象に残ってるんですよね。確か、病弱な主人公のつぐみが、寝床を抜け出して行方不明になるんです。それをみんなで探して、見つけるんですけど、その後あれこれあって、つぐみが男の子に告白する話だったと思います。本当はもっと長いお話で、その一部分が載っていたのだと記憶しています。

 

センター試験でも出題されたらしいです。何か、僕もどこかで解いた覚えあるんですよね、本番じゃなくて、過去問でだったのかな。

 


スピッツの【つぐみ】と、吉本ばななさんの”TUGUMI”に、何か関係があるのかなって調べてみましたが、関連は見つけられませんでした。”言わなくちゃ”とかから告白をする決意が読み取れたり、”この命 明日には つきるかも”などの表現からも、僕がたまたま教科書で読んだ、上述のような話に何となくつながっているような気がしましたが…まぁPVにも、鳥のつぐみが出てきますし、そのまま、鳥のつぐみをモチーフに書いたのでしょうか。

 

つぐみ PV

youtu.be

 

このPVも、すごく面白い作品ですよね。何もない空間に、パラパラ漫画をめくるのに合わせて、メンバーが現れて演奏をしていたり、鳥が現れて羽ばたいていったりと、とても凝った作りになっています。何か、全体的に温かい雰囲気のPVですね。

 


■メロディーの感じは、何となく懐かしい感じがしました。矛盾しているようですが、懐かしさを、今の新しいスピッツで表現しているような、そんな印象を受けました。【チェリー】とか【運命の人】とか、あの辺のシングル曲を思い出します。

 


歌詞に関しては、先述の通り、分かりやすいラブソングという印象です。サビの歌詞はこういう感じです。出だしのサビを載せておきます。

 


「愛してる」 それだけじゃ 足りないけど 言わなくちゃ
嬉しいとか 寂しいとか 君に生かされてる
だから 思い切り 手をのばす 手がふれる
海原を渡っていく 鳥のような心がここに在る

 

まず、”「愛してる」…言わなくちゃ”というフレーズに関しては、これは片思いをしている相手に告白をすることを決意した、という解釈もできますし、もうすでに恋人関係、あるいは結婚した関係にある相手に対して、日頃の想いとして、愛の言葉を伝えるということを示している、と解釈することができます。

 

僕が全体的にこの歌詞を読んて持った印象は、後者の方でした。よくある話なんですが、恋人だったり、結婚相手だったり、そういう相手にも、日頃から好きだという愛の言葉や、感謝の気持ちをしっかりと伝えなければいけないということですよね。一緒にいるから、一緒に暮らしているから、言わなくても分かってるはず、ではダメなんですよね。ちゃんと思いは伝えないといけないんです、とそういうことです。

 


そして、最後の歌詞では、サビのフレーズが、

 


「愛してる」 この命 明日には 尽きるかも

 

という風に変わっています。明日には、自分の方か、もしくは、相手の方が死んでしますかもしれない。死んでしまってからじゃ、いくら気持ちが強くたって、言葉は届けることはできなくなります。生きているうちに、後悔の無いように、思いは言葉にして伝えないと、ということですね。