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116時限目:Na・de・Na・deボーイ

【Na・de・Na・deボーイ】

 

■アルバム『さざなみCD』に収録されている曲です。個人的ランキング、195曲中103位でした。スピッツの中でも、新しい境地を開いた曲の形を継いでいる曲だと思っています。

 

具体的にいうと、第三期(アルバム『ハヤブサ』~アルバム『さざなみCD』あたり)以降に、こういう言葉遊び的で、曲調もダンサブル(?)な、新しい雰囲気の曲が時々出てくるようになりました。

 

曲として、【Na・de・Na・deボーイ】に似た雰囲気の曲としては、【メモリーズ】【メモリーズ・カスタム】や【どんどどん】などが挙げられると思います。これらは、しっかりとメロディアックな曲を作っていた第二期とは、少し違っていると思います。メロディーに抑揚がない分、歌詞でリズムを作ったり、韻を踏んだりしているのが特徴ですね。

 


■しかし、まずこのタイトルですよ…”Na・de・Na・de”とはね。曲名に英語が使われている曲自体も少ない中、その中でもさらに珍しい曲名です。英語表記と言うより、日本語の擬音をアルファベットで表しているだけですけどね、笑。

 

ネットで探していたら、インタビューでこの曲についてほんの少しだけ語っている部分を見つけました。

 

そのインタビューにて、草野さん曰く、”あの曲は「Na・de・Na・deボーイ」という言葉が思い浮かんだ時点でもう勝利と思いました”と語った上で、”いや、男はみんな撫でてほしいんじゃないですかねぇ?”と…意味深(?)なコメントが続いていました。

 


■ということで、曲の紹介です。

 

少し先述しましたが、Aメロ部分に関して、メロディーに抑揚がなく、草野さんが歌詞を早口で歌っているのが特徴的です。意味は不明な部分は多いですが、韻を踏んでいるところもあったりして、言葉の響きというものを活かして、そのまま歌詞にしているという印象です。

 

例えば、

 

”イッキ飲みエスプレッソ HP増えていってんぞ”
”今なら言えるアラッソ 乾いた風がサラッと”

 

など…意味は不明ですが。早口言葉みたいで、歌ってみるとリズミカルで面白いです。ちなみに、”アラッソ”は、韓国語で、意味は”分かった”です。

 


■それでは、この歌はどういう意味なのでしょうか。

 

素直に読むと、恋愛系の解釈に持っていけそうです。特に、1番と2番のAメロの出だしから共通して分かることは、”彼女”への特別な感情です。それぞれ書いてみると、

 



彼女は野生の手で 僕をなでてくれたんで
ごちゃまぜだった情念が一本化されそうだ

 

”情念”とは、ネットの辞書で調べてみると、”感情が刺激されて生ずる想念。抑えがたい愛憎の感情”だそうですが、それが”一本化”されるとはどういうことでしょうか。個人的には、色んな物や人に対して、感情がゆらゆらと動いていたところに、”彼女”になでられたことで、その感情が全て”彼女”に向けられた、ということを”情念が一本化”と表しているのだと思います。

 



彼女は人間の声で 僕の名前を呼んだんで
汚れまくったフィルターも全交換されたようだ

 

これも独特な表現ですね。”フィルターが全交換”とはね。色んなことをごちゃごちゃ考えたり、嫌なことがあったりして、汚れて散らかっていた心が、彼女の声できれいになる、ということだと思います。

 

共通して、彼女への特別な感情が読みとれますが、どうでしょうか。

 


■しかしながら、歌詞にも出てきますが、”Na・de・Na・deボーイ”ですよ。何となくですが、”彼女”にかわいがられているというか、そういう印象をやっぱり受けますね。歳が離れているのでしょうか、何か手のひらで遊ばれている的な、そんな印象を受けます。

 

そもそも、恋人同士なのかも分かりませんよね。ひょっとしたら、本当にもてあそばれているだけで、僕の方だけが浮ついているのかもしれませんし。

 

イヤーンな雰囲気も漂っていますしね。例えば、いかがわしい店で、何かをなでられていたり、もしかしたら、初体験かもしれませんしね。