スピッツ大学

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122時限目:ナンプラー日和

ナンプラー日和】


ナンプラー日和

ナンプラー日和

 

■アルバム『スーベニア』に収録されている曲です。

 

まずですね…僕はいつも個人的ランキングと称して、”スピッツ曲ソート”というツール(どなたかがお作りになったツールです、下にURL)を使って付けたランキングの結果を、曲ごとに載せているんです。

 

http://spica404.web.fc2.com/spitz_s1.html

 

このブログでも(勝手に)紹介させてもらったので、「このツールでランキングをつけました!」という方も時々見かけます。

 


…で、この【ナンプラー日和】の個人的ランキングなのですが…ランキングにありません!何と、”抜け”があったのです!俺だけでしょうか?いやいや、もう一回適当にクリックしても見つけられなかったので、そうなんだと思います…やってみた人はどうですか?

 

全曲解説などしていなかったら、気付かなかったことでしょう。このソートでランキングをつけた方は、【ナンプラー日和】を付け加えましょう!…てか、他にもありますかね?見つけた方は、ご一報を。

 


■まぁ、そういう珍事はありましたが、僕はこの曲を、しっかり紹介していきますよ!

 

まず、何と言っても、この曲の雰囲気ですよ。言うなれば、”琉球音楽”と”ロック”の融合、という感じでしょうか。第二期では、絶対に聴くことはなかったような曲ですよね。「ハイヤ、ハイヤ、ハイヤイヤイヤ」と言いたくなっちゃいます、笑。

 

と言っても、メンバーが沖縄人である、いわゆる沖縄バンド(すぐに思いつくバンドだと、MONGOL800HY、かりゆし59などでしょうか)とは違って、スピッツメンバーの中に、純粋な沖縄人は居ませんので、スピッツの解釈による、スピッツ”風”の琉球ロックということになりますね。こんな風に琉球音楽とロックを組み合わせるなんて、スピッツにしかできない芸当だと感じます。

 


■この曲について、本当にほんの少しだけ触れられている動画があります。動画の内容は、全然この曲とは関係はないですが、紹介しておきますね。…というより、僕はこの動画自体が好きなのです。下のURLより見られます。

 

https://youtu.be/ieiCbciwcRg

 

この動画は、ナタリーの企画もので、スピッツに関わりのある人たちが、スピッツのことをインタビュー形式で語っていく、というものです。カメラマンだったり、照明さんだったり、ジャケット撮影担当の人だったり、色んな人のインタビューが聴けて、本当に面白いです。

 

上の動画で語っている人物は、レコーディングエンジニアの高山徹さんという方ですが、まさに、スピッツの音源作りには欠かせない、最重要人物の一人でしょうね。

 


この動画の中で、"スピッツらしさ"について高山さんは、【TRABANT】や【どんどどん】、そして【ナンプラー日和】などの話を引き合いに出した上で、こんな風に語っていました。

 

高山さん:…マサムネくんの声が、ボンっと乗るともう、あ、スピッツだってなっちゃうのが、すごいですよね。逆に、そこがあるから、他の楽器がふり幅が、色んな…ロシア行ったり(これはおそらく【TRABANT】のこと)、沖縄行ったりしても(こっちは【ナンプラー日和】のこと)、スピッツだなって…。

 

僕、この説明すごく好きなんですよね。なるほどなーって、すごくしっくりくるんです。そうなんです、草野さんのボーカルと歌詞が乗っかれば、どんなふり幅の大きな曲でも、スピッツになるんですよね。変わっているようで、ずっと変わっていない、だからこそ、いつの時代のスピッツも良いんですよね。

 


■さて、この歌の解釈ですが。

 

まず、タイトルに入っている”ナンプラー”とは、タイの調味料なので、沖縄とは関係ないんですね。そして、”ナンプラー日和”なんて言葉、どうやったら思いつくんだろうと、ただただ感嘆するばかりですが、この言葉自体に何か意味があるのではなく、先ほどの動画で高山さんも語っていたように、言葉の響きで当てはめたものだと思います。

 


歌詞から、この歌について考えてみると、いくつかポイントを上げてみると、

 


愛しいあの娘の笑顔で 楽しい時間になりそうさ
イジメだらけの世界でも どこかに光があるもんだ

 


腹が減るなら大丈夫 香るナンプラー遠くから
怪しいくらいに純情な 瞳にやられちゃったよ

 

などですかね。全体的に読んでもそうですが、何となく冴えない日々を送っていた”僕”が(歌詞の中に、”僕”という言葉は出てこない)、”あの娘”に出会って恋に落ちて、光を感じることができた、という解釈になりますかね。ナンプラーの意味は分かりませんが。

 

よく、スピッツ(草野さんの詩)には、こういう作りの歌はありますよね、「冴えない日々→君に出会う→希望を感じた!頑張っていこう!」的な流れですね。

 


何となく、こういう曲調(琉球ロック”風”)なので、僕はバーベキューとか、お祭りとか、何かそういう野外で催されるイベントが思い浮かびます。あんまり気乗りもしないまま、そういうイベントに出たんだけど、そこで”あの娘”に出会って、楽しくなりそうだ!って感じですね。