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129時限目:ハイファイ・ローファイ

【ハイファイ・ローファイ】

 

スペシャルアルバム『色色衣』に収録されている曲です。

 

元々は、EPという位置づけだった『99ep』という作品に、【ハイファイ・ローファイ】【魚】【青春生き残りゲーム】の3曲が収録されていました。しかし、アルバム『色色衣』に3曲が収録・発売されることで、『99ep』は製造中止になりました。

 

『色色衣』に収録されるに当たり、【ハイファイ・ローファイ】と【青春生き残りゲーム】はリミックスされ、NEW MIXという形で収録されました。『99ep』が手元にないので、どこが違うのかは確認できませんが、とにかくリミックスされたんだそうです。

 

【ハイファイ・ローファイ】を含めて、この3曲のファンは多いのではないでしょうか。僕の個人的ランキングも、195曲中41位でしたし、『99ep』に収録されている他の曲も、ランキングで上位でした。(ちなみに、【魚】は8位、【青春生き残りゲーム】は27位でした。個人的に、【魚】がずば抜けて好きです。)

 


■『色色衣』(と『99ep』)の話、ということで、アルバムに同封されていた”色色衣リリース記念特別座談会”より、【ハイファイ・ローファイ】の話を、少し抜粋してみます。

 


まず、『99ep』のレコーディングには、クージーこと、クジヒロコさんが初参加しています。

 


草:あとクージーと1ツアー回ったことで、(彼女の)プロデューサー的な側面というか、いろいろ相談できるってことがわかって、5人で作ったんだな。

 

座談会の中で、草野さんはこんな風に語っています。”5人で”という言葉が、とても嬉しいですよね。クレジットにも、しっかりと”arranged by スピッツ&クジヒロコ”と書かれています。99ep曲は、どの曲も本当にキーボードが良い味を出しているんですよね。

 


そして、この曲の、メンバーのレコーディングのイメージは、元々パンキッシュであったらしいです。しかしながら、クージーのオルガンが重なることで、パブロック色の強い曲へと変貌していった、とありました。パブロックって何でしょうね…と、wikiの情報を抜粋してみると、

 

”次第に技巧や構成に凝る傾向がバンドが台頭してきた時期に、そのようなロックの主流とは離れ、おおむね先述のバンドと同様に、シンプルな曲構成、比較的荒削りな演奏、労働者階級を意識した作詞を持ち味とし、パンクロックの誕生に大きな影響を与えた。 …キャパシティの小さなホール・クラブで少人数に対してライブを行うスタイルが親近感を呼んだため、対応するバンドを敢えて「パブ・ロック」という総称で呼んだ。 ”

 

ということだそうです。要は、パンクほど激しくないものの、シンプルで大衆的なロック、ということでしょうか。何か、【ハイファイ・ローファイ】がそういう曲だという説明、分かる気がしますよね。

 


あと、座談会にこんなことが書いてありました。

 


草:…間奏に行く前に、「ララララ…」っていうのを入れたんですね。(今回の)山口さんのリミックスではとっても小さくなっているんですけど…

 

らしいですが…聴こえませんよね?

 


■それでは、この歌の解釈について話してみます。

 

まず、タイトルの【ハイファイ・ローファイ】ですが、ハイファイ(Hi-Fi)、ローファイ(Lo-Fi)は、対義語の関係になっています。wikiより、それぞれの意味は、

 

ハイファイ(Hi-Fi)…「原音や原画に忠実な再現」という意味を表す言葉。
ローファイ(Lo-Fi)…極端に透過なものではない録音環境を志向する価値観。転じて、そういった要素を持った音楽自体を表す言葉。

 

まぁ、簡単に言ってしまうと、”音質”が良いのが Hi-Fi、悪いのが Lo-Fi、ということになるんでしょうか…多分。

 


■タイトルの言葉の意味は何となく分かりましたが、じゃあ、それらに草野さんやメンバーが込めた想いは何なのでしょうか。

 

個人的に、詩を読んでみての曲の全体的なイメージは、”叶わない恋愛を追いかける”という感じでしょうか。様子が分かるような歌詞を、少し抜粋してみますと、

 


Fly high! 甘い 囁きにもフラフラと
ハイファイ ローファイ 俺はそれを愛と呼ぶよ

 

Ride on! 毎度 カワイイだけで大好きさ
ハイファイ ローファイ 俺はそれを愛と呼ぶよ

 


ムダなことが こぼれそうでも
交尾のための生じゃなく
熱きソウル けとばして 今日も
追いかけて行く

 

などでしょうか。歌詞も韻を踏んでて、面白いんですけどね。何となく、恋愛をしている相手に、”もて遊ばれている感”がありますね。”甘い囁き”、”交尾のための生じゃなく”ですからね…ひょっとしたら、風俗嬢とか、男をはぐらかせてお金を取る系の仕事をしている女性とかかもしれませんね。

 

ということで、タイトルの意味は、ハイファイを恋愛の相手、ローファイを自分自身に例えて、対比させているのかもしれませんし、恋愛における気持ちの上がり下がりを、ハイ・ローに例えているのかもしれません。もしかしたら、ちょっとエッチな意味も込めているかもしれませんね、笑。