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131時限目:ハチミツ

【ハチミツ】

 

■アルバム『ハチミツ』に収録されている曲です。見ての通り、表題曲になっています。アルバム自体が可愛らしい曲が多い作品ですが、特にこの曲は可愛らしい曲だと思います。

 

個人的ランキング、195曲中176位でした…個人的になんですけど、アルバム単位でも、『空の飛び方』『インディゴ地平線』などと比べて、『ハチミツ』は個人的に評価は低めです…まぁ結局は、全部好きですけどね、順位を見てもそのような傾向にあるようです。

 

表題曲ということで、アルバム『ハチミツ』自体の情報なども書いていこうと思います。

 


■まず、この時期のスピッツは、”スピッツ・バブル”の真っただ中にいました、笑。『ロビンソン』の大ヒット、『空も飛べるはず』のセカンドヒット、続く『涙がキラリ☆』『チェリー』『渚』も大ヒットしましたね。

 

その中で、メンバーの生活や、音楽に対する姿勢が変わっていったことが、書籍「旅の途中」を読んで知ることができます。

 


ドラマーの崎山さんは、この時期スランプを経験したそうです。詳しい状況は分かりませんが、自分のドラムプレイに悩んでいたようです。でも、読んだ限りでは、スランプと言うより、さらにうまくなるために越えるべき壁にぶち当たったような感じでした。

 

それで思い切って、一軒家を借りて、一日中練習できる防音スペースを設営したらしいです。素人目から見ると、この時期でもうすでに超絶うまかったですよ!って感じですけどね、プロフェッショナルですね。常に安定しているドラムプレイは、こういう努力から培われたものだったのでしょう。

 


草野さんは、『ロビンソン』のヒットを皮切りに、自分の音楽に対して、自信を持つようになってきた様子がうかがえました。アルバム『ハチミツ』も、草野さんやメンバーにとって自信作であったそうです。

 

その一方で、増え続けるファンの迷惑行動に悩まされていたことも書いてありました。自宅のチャイムを連発され、部屋で留守番していた当時付き合っていた恋人が怯えただとか、冬に自宅に雪だるまを作られ、それのせいで車が出せなくなって困ったりしたそうです。困ったでしょうね。

 


■作品自体に関しての情報を書いてみます。こちらは、書籍「スピッツ」の方にたっぷり書いてありました。少しだけ抜粋してみます、語り手は、全て草野さんです。

 


今は聴き手の顔も何となく見えるし。そう考えると、『ハチミツ』っていうのは、空を飛ぶということから一歩こう歩み出た形かなあ。『空の飛び方』っていうのは、一人で空を飛んでてみんなに「みんなも飛べるはずなんですよ」って言ってるようなアルバムだったけど…

 

というのが、アルバム『ハチミツ』という作品に込められた想いだったようですね。

 


そして、インタビュアーの「”空も飛べるはず”辺りから曲がガラッと変わってきたのは新しい彼女のせいじゃないか」という質問に対して、

 


彼女の変わり目が曲の傾向の変化をもたらすのはやっぱり大いにありますよ。…すごい自信を与えてくれる感じの子だから、自信を持ってやれるような感じかなあ。

 

だそうです。というわけで、【ハチミツ】という曲は、ご自身の彼女を思い浮かべながら作ったのでしょうか。

 


■ということで、長くなりました、肝心の【ハチミツ】の紹介・解釈に話を移します。

 

草野さんのアルバムイメージの説明にも、”一歩歩み出た形”というのがありましたが、それは”スピッツ・バブル”という言葉もあるように、自分たちの音楽が世間に認められはじめて、そこから自分たちの音楽に自信を持てるようになった、ということでしょう。

 

そういうところから、何となく、雲を突き抜けたというか、霧を抜けたというか、何かを乗り越えた感じの明るさを、このアルバムや、この【ハチミツ】という曲から感じ取れます。

 


■あわせて、この【ハチミツ】という曲は、恋愛系の歌になっています。

 


一人空しくビスケットの しけってる日々を経て
出会った君が初めての 心さらけだせる

 

素敵な恋人 ハチミツ溶かしていく
こごえる仔犬を 暖めて

 

これが一番の歌詞ですが、これはまさしく、すさんでいた気持ちが、”君”と出会うことで救われた、明るくなった、ということを歌っていると思います。

 

しけってるビスケット=男の心、そして、ハチミツ=彼女、ということですかね。しけって味気なくなってしまったビスケットに、ハチミツがかかって混じりあっていくような、そんな甘い恋愛が思い浮かびます。

 

”こごえる仔犬”とは、スピッツのことでしょうか。だとしたら、恋人は、自分はおろか、スピッツ自体も救ったのかもしれません。

 


ということで、ビスケットは草野さん自身、ハチミツは先述した、当時の恋人のことであると、読み替えてもいいかもしれません。

 

それまで(『ハチミツ』以前)のスピッツだったら、恋愛における別れの場面だったり、自分の想いを伝えきれない草食系男子のストーリーだったり、そういうのを歌っている印象が強かったですが、この【ハチミツ】は、言うなればラブラブな状況ですからね。何なら、ビスケットにハチミツが溶け込んでいくというのは、ちょっとエッチな場面かもしれませんが…どうでしょう。

 

そういう意味でも、このアルバムや【ハチミツ】からは、非常に前向きな草野さんの、スピッツの姿が思い浮かんできます。

 


■ということで、あまり歌詞は紹介できませんでしたが、他にも可愛らしい表現が多いですので、良かったら自分で確かめてみてください。

 

ハチミツ MV(メンバーが若いね!&アルバムジャケットの女の人の素顔が発覚!)

https://youtu.be/6J1sPwGCH5w

 

 

■ちなみに、アルバム『ハチミツ』が発売されたのは1995年ですが、アルバム発売20周年を記念して、2015年にトリビュートアルバム『JUST LIKE HONEY 〜『ハチミツ』20th Anniversary Tribute』が発売になりました。

 

様々なアーティストが、アルバム『ハチミツ』の楽曲をカバーしている作品です。この作品に関しては、別記事にて語っていますので、興味がありましたら読んでみてください↓

http://itukamitaniji.hatenablog.com/entry/2015/12/22/235526