スピッツ大学

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148時限目:P

【P】


P

P

 

■アルバム『さざなみCD』に収録されています。タイトルは、アルファベット一文字でそのまま”ピー”と読みましょう。スピッツの曲の中で、アルファベット一文字の曲は、2曲ありますが、片割れがこれです…あともう一曲の方は、またお楽しみに。

 

個人的ランキング、195曲中173位でした。うーん…スピッツ屈指の名バラードには違いないと思いますが、『さざなみCD』の中では、印象は薄かったんですかね、無意識にですけどね…。

 


■ということで早速、この曲の紹介・解釈について語ってみようかと思うんですが、順を追って、いくつか歌詞を抜き出しながら見ていきたいと思います。

 


まず、出だしが、

 


全部それでいいよ 君はおてんとうさま
果てそうな時も 笑ってくれたよ

 

とありますが、この歌の主人公にとって”君はおてんとうさま”、つまり太陽のように、いつでも元気付けてくれるような、そんな存在なのだということが読み取れます。

 


周辺を読んでいくと、”電話しながら”というフレーズが出てきますが、会えない状況でも電話したりして、繋がっている関係を思い浮かべますが、どうでしょうか。

 


■あと、タイトルの"P(ピー)"という言葉が出てきている部分を抜き出してみると、2番のAメロに出てきます

 


ピー音で隠した 今じゃ当たり前の
古い言葉 道を転がる
寂しくてイラだち 真夜中に駆け出す 孤独を気取る余裕もなく

 

 

ここに”ピー(音)”という言葉が出てきていますが、この辺りを読んで、どんなことを思い浮かべるでしょうか。まさか、卑猥な言葉や言ってはいけない言葉を隠すピー音ではないでしょうしね、笑。

 

僕が真っ先に思い浮かべたのは、留守番電話でした…”ピーという発信音の後にメッセージを…”というやつですね。”電話しながら”という歌詞から想像してみました。

 

今はもう、留守番電話って使ってる方はあんまり居ないんですかね、職場でたまに見かけるような気がしますが…プライベートではまず使わないような気がします、もうこの時勢、メールやLINEなどの方が便利でしょうしね。

 


上述の歌詞の続きが、

 


君へと続く登り坂を すりへったカカトでふみしめて
こんなして 再び会えたから 笑おうとしたけれど何でだろ?
知らぬ間に戻される 恥ずかしき炎
知らぬ間に戻される 消せなかった炎

 

という感じなんですが、色々とつなげて考えてみますと、例えば、”君”に電話したら留守番電話になってて、急に寂しくなって、真夜中に直接会いに行くために家を飛び出した、とかそういう感じでしょうか、笑。

 


最後の”知らぬ間に戻される”は、平穏を取り繕おうとするんだけど、ようやく会えたことで気持ちが抑えられなくなってしまった、ということでしょうか。

 

あるいは、”炎”という言葉がありますが、ここから想像できるのは、気持ちの再燃というものもあると思います。別れた元恋人や、かつて好意を持っていた相手に久しぶりに出会って、気持ちがまた再燃してきた、ということも想像できるのではないでしょうか。