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164時限目:僕の天使マリ

【僕の天使マリ】

 

■アルバム『惑星のかけら』に収録されている曲です。個人的ランキング、195曲中111位でした。

 

『惑星のかけら』というと、草野さんの妄想の爆発といいますか、妄想の世界をそのまま表わしているようなアルバムですが、ついに草野さんの妄想が、想い人を”天使”にしてしまったみたいです。

 

それでも、”マリ”などという、明らかに名前!って分かるようなタイトルをつけてしまうところが、草野節なんでしょうか。【ナナヘの気持ち】、【まもるさん】、【ミーコのギター】(まぁ、現実には”ミーコ”という名に出会ったことないですけど)…あれ、こんなもんですか? 名前っぽい曲は他にもありますけど、明らかに名前だろう、というのはこれくらいですか。

 

人の名前を曲名に付けるなんて、とんでもない勇気ですよね。インパクトはありますけど、それだけで方向性が限定されてしまい、作るのも難しそうなんですけどね。ただ、全国のスピッツファンのマリさんは歓喜でしょうね、笑。

 


wikiによると、「ジッタリン・ジンに影響されて作った曲」だそうです。ジッタリン・ジンっぽい曲を作りたかったそうです。ジッタリン・ジンというと僕は、【夏祭り】か【プレゼント】くらいしか知らないですけど、何となく曲の感じやリズムが似ているのかな…?

 


■ということで早速、曲の感想・解釈です。

 

まず、タイトル通りこの曲は、想い人である”マリ”なる人物への気持ちを歌っている曲に他ならないと思います。出だしとサビは、

 


今だって君のことだけしか映らないんだマリ
まだまだ知りたいことがたくさんあるんだよマリ

 


マリ マリ マリ 僕のマリ
もうどこへも行かないで

 

と、歌詞の中で、マリマリ連発してますからね。

 


■ただし、マリという人物と”僕”の関係は、具体的にどうなのか、ということに関しては、また色々想像できそうです。単純な恋人関係としては、何か素直すぎるんじゃないか、と思ってしまうのは、ひねくれてしまってるからなんでしょうか、笑。

 

僕はずっとこの歌を、身体を売る女性や風俗嬢…とにかく、夜の仕事をしている女性との恋愛、などと考えて聴いてきました。

 



朝の人混みの中で泣きながらキスしたマリ
夜には背中に生えた羽を見せてくれたマリ

 

ここの歌詞、特に後者の歌詞が印象に残りました。”羽”という言葉から、まさにタイトルにもなっている、”天使”の姿を想像します。

 

例えば、普段は人間として生きていて、羽を隠して生きている天使とは、つまり、本当は心がすごくきれいなのに、身体を売るという、汚れた仕事をしている女性を例えた表現であり、そういう女性とのラブストーリーを想像したりしました。(決して、そういうものへのディスではありませんからね!)

 

”羽を見せてくれた”とは、つまり、本当の自分(マリ)を僕にだけ見せてくれた、ということだと…”天使”っていう言葉からは、やっぱり汚れていない、きれいなイメージを浮かべますよね。その天使が、人間の棲むところ(僕は”都会”をイメージしましたが)で生きて、人間に染まっていってしまった、と…しかし、本当の心は、汚れずにきれいなまま残っていて、それを2人でいるときだけは見せてくれる、あるいは、見せてくれてもいいんだよ、と歌っているのだと思います。

 

…まぁ別に、夜の仕事うんぬんを想像しなくても、この辺りは当てはまりそうですけどね。

 


■あとは、なんだかよく意味は分かりませんが、

 


僕の心のブドウ酒を
毒になる前に吸い出しておくれよ

 

という歌詞も、印象には残りました。何だか、イヤーンな想像もできそうですが…。

 

”毒”とは、”羽”と対になる言葉なんだと考えてみました。とすると、”本当のマリ”といる時だけ、僕自身も本当の自分を取り戻すことができるんだ、ということなんでしょうか。

 

…などなど、色んな想像ができると思います。

 


ちなみに、僕は天使という言葉を聴いて、GOING UNDER GROUNDの【ムサシノ天使の詩】という歌をいつも思い出します。GOINGの隠れた名曲です、僕もすごく大好きなんですが、良かったら聴いてみてください。