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169時限目:待ちあわせ

【待ちあわせ】

 

■アルバム『名前をつけてやる』に収録されている曲です。個人的ランキングは、195曲中152位でした。このアルバムの中では、印象には残っている曲ではあるんですけどね。

 

タイトルを【待ちあわせ】なんて、言ってしまえばかわいらしいタイトルですが、ギターの音なんか、イントロから目いっぱい歪んでいて、ドラムの音もドカドカ鳴っていて、ハードロックとかパンクロックとか、そういう音楽を思い起こさせます。

 

しかしながら、それとタイトル【待ちあわせ】や歌詞とのギャップが面白いですよね。何度も言うように、こんな激しい曲調に、”待ちあわせ”という言葉を当てはめるのか、って驚きます。

 

全然違う話になっちゃいますが、レミオロメンに【粉雪】という曲があって、その曲のことを、ミスチルの桜井さんが「”粉雪”は、柔らかい言葉なのに、叫ぶように歌っているのはすごい」みたいなことを言ってたと思いますが、何かそういう話を思い出しました、笑。

 


■早速、個人的な歌の解釈ですが、とりあえずタイトル通り、”待ちあわせ”をしているカップルをイメージしてみましょう。

 


そこで、Aメロの歌詞を読んでみます。

 


だけど君は来ない待ちあわせの星へ
約束した場所へ

 


そして君は来ない百万年前に
約束した場所へ

 

この辺りの歌詞を読んだ限り、待ちあわせと言っても、”僕”の方はもうすでに”約束した場所”に着いていて、未だ来ない”君”を待っている、という場面になるんでしょうか。

 

それにしても、ただの待ちあわせにしては、スケールがでかすぎることになっていますね、笑。”待ちあわせの星”だの、挙句の果てには、”百万年前に約束した場所”ですからね。こうなってくると、本当に待ち合わせしてるの?って疑問に思えてきますけど。

 

 

こういう、スケールのでかい表現をしている理由としては、僕は2つかんがえることができました。

 


■一つ目。「僕のことが好きならば、約束の場所に来てほしい」バージョン

 

この解釈については、”待ちあわせの星”や”百万年前に約束した場所”などは、ただの比喩表現である、という解釈が前提です。要するに、スケールのでかい表現は、それだけの想いを持って、長いこと待ち続けているということを示している、ということですね。

 

ただ、「デートの待ちあわせで、未だ来ない君を待っている」としては、”待ちわびた僕の涙”などの歌詞が目立つんですよね、何か、想いの量が足りていないような気がしました。

 

そうして、例えば、僕が君に、「僕のことが好きならば、約束の場所に来てほしい」と告白をした、というのを想像しました。それで、僕はその場所について、まさに君が来るのを待っている、というのが、この歌の場面だということです。

 

もっというと、”シャボン玉の中で ぬくもり確かめた”とか、”飾りのない恋 ドロドロの”などという言葉からは、ちょっと一筋縄にはいかない恋だと考えることもできそうですが…例えば、浮気や不倫(”ドロドロの”などの表現から)などであるかもしれません。とすると、駆け落ちの約束だったのかもしれません。

 


しかしながら、君は来ない、と。きっと、君は”行かない”という選択をしたんでしょうね。それでも、君が来るのを、ずっと待ち続けている、とそういうことになるわけですね。

 


■二つ目。「死んで、来世で待ちあわせ」バージョン

 

ちょっと、ぶっ飛んで解釈してみます、笑。まず、こんなにスケールがでかいんだから、もう現世の話だけに留めることはできないんじゃないか、と思ったのが、こっちの解釈の始まりでした。

 

あとは例えば、”最後のキス そっと ふれた頬”とか、”帰らぬ日々 澄んだ水の中に”なんかは、前者は死んだ彼女にキスをしたとか、後者は…まぁ、ただ関係を”水に流す”みたいな表現なのかもしれませんが、深読みをすると、入水自殺などを想起させるかもしれません。

 

などということから、待ち合わせをしているのは、”死後”ということにしてみました。よくありますよね、愛し合っているカップルが、”死んでも、来世でまた君を見つけるよ”とか約束しあったりするあれです。

 

まぁ、愛し合っているカップルならばまだ良いのかもしれませんが、一方的にだとしたら?つまり、現世では報われなかった恋愛について、僕の方が一方的に彼女に、”来世で待ってるからね”と告げた、とか…ということは、ストーカーや、ひいては、彼女を殺したのは僕?などという物語も想像しましたが、まぁ、さすがにこの辺は飛躍させ過ぎかなと思います。

 


まぁ、とにかく、死してもなお、来世で君のことを待っている、というスケールの大きな待ちあわせになりました。

 

生まれ変わって、ひょっとしたら、人の形をしておらず、未知の生物になっちゃってるかもしれません。それでも、宇宙に無数にある星のひとつを待ちあわせの場所として、そこで何百万年も待っているわけですからね。それは、純愛と言うべきか、狂っていると言うべきか…どうなんでしょうね。