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170時限目:マフラーマン

【マフラーマン】

 

■アルバム『インディゴ地平線』に収録されている曲です。個人的ランキングは、195曲中189位でした。うーん…あえて、このアルバムの中で、この曲はチョイスしにくいですよね、苦笑。

 

曲調としては、ゴリゴリの渋い感じのハードロックになっていますが、歌詞は相変わらず、草野節満載という感じで、そのギャップがまた面白い曲だと思います。間奏・ラストサビでフルートが鳴っているところとかも、ハードな曲調にそれを合わせるのか!?と思いますよね。

 


■アルバム『インディゴ地平線』や、この【マフラーマン】という曲に関して、書籍「スピッツ」に色々と書いてありましたので、紹介しておきます。

 


まず、アルバム『インディゴ地平線』は、ちょっと遊んでみた部分がある作品だということが、書籍の中に書いてありました。

 


草野さん:今度はちょっと遊んでみようかなって気持ちとかあって、余裕カマしてみようっていう(笑)。余裕カマしてみようと思ってたらテツヤがあんまり余裕がなくなっちゃった時期もあったんだけど(笑)

(テツヤさんの話は、ここでも何回か触れましたが、この時期に起こった”ギターが弾けなくなっちゃった事件”のことですね。)

 


草野さん:あんまり普通に歌詞を作っちゃうとまんまのハードロックになっちゃうかなあって、それが怖かったから。だって≪ハイパーな愛≫とかそんな言葉ないっスよ、普通(笑)

 


そして、別の部分でも、この辺りをもっと掘り下げて、こんな風にも話していました。

 


草野さん:…”空も飛べるはず”がリバイバル・ヒットしたのが予定外だったんで、結局そういう甘酸っぱい青春バンドみたいなイメージを持たれちゃうとちょっと悲しいなあと思ってたんですよ。…(中略)…スピッツは当初『異端でいることにプライドを持ってたバンドだったんだよね』って。でも、メイン・ストリームって言われたりもするような立場にいる今だから、ちょっとヘンなこともやりつつっていう方が…ヘンなことっていうか、大多数の人にとっては無意味なことっていうのをやってみたいなあと思っちゃって。

 

ということらしいですよ。この辺りからも、スピッツが、自分たちがなりたいバンド像と、世間が抱いていたスピッツ像とのギャップに苦しんでいた、ということを、少し読みとることができますよね。

 


■さて、この曲はどんなことを歌っているのか、考えてみます。

 

まず、タイトルにも入っている、”マフラー”っていう単語ですよね。僕は最初は、首に巻くマフラーをイメージしていたんですけど、どうやら歌詞を読んだ感じでは、バイクのマフラーの方が当てはまるようですね。まぁ、本当のところはどうか分かりませんが、今ではバイクのマフラーをイメージしています。

 

そして、さらに言うと、アルバム『インディゴ地平線』のジャケットに映っている女性、僕は”マフラーマン”に、この女性を当てはめて聴いています。バイクに乗っていますしね。まぁ、”マン”は男を表す言葉だと思いますので、この場合は、”マフラーウーマン”ですかね、笑。

 


■それで、結局どういうことを歌っているのか…ということですが、wikiによると、”「マフラーマン」とは、草野曰く「正義も悪も超越したヒーロー」”だそうです。

 

じゃあ、”正義も悪も超越したヒーロー”って何だよ!って話ですけど…歌詞を読んでみると、マフラーマンのほかに、”君”という人物が出てきています。

 



マフラーマン いつも君を探す
ハイパーな愛に賭ける

 


マフラーマン エスパーが君を襲う
スポンサーの後悔を超えて

 

つまりは、”マフラーマン”にとって救いたいのは、世界とか国とかっていうんじゃなくて、”君”だけということですかね。正義とか悪とかではなくて、あくまで、君を救うためのヒーローだと。

 



泣き疲れて いやな思い出も
みんなまとめて すり潰してく
軽い判断で 放つブラスターが
健全な悪を 吹き飛ばしてく

 

”軽い判断で放つ”とか、”健全な悪”とかって表現も面白いですけどね、笑。弱いなりも頑張って、君を救おうと必死になっている、ちょっとゆるいヒーローを思い浮かべました。

 


■うーん、あんまりこれというメッセージを受け取るような曲ではないとは思います。完全に、自分たち(スピッツや草野さん)とは関係ないことを歌っているように感じるんですけど、どうでしょうかね。

 

まぁ、書籍にもあったように、まさに”大多数の人にとっては無意味なことっていうのをやってみたいなあ”という想いを込めた曲なんでしょうね。