SPITZ30th ANNIVERSARY TOUR "THIRTY30FIFTY50"
7月22日 広島グリーンアリーナ公演
シン・ライヴレポート
■リアルタイムで本日(2017年10月1日)の宮城公演を以って、スピッツ3050ライヴツアーの全行程が終了を迎えました。スピッツのメンバー、ライヴスタッフの方々、本当にお疲れ様でした&おめでとうございます!
ということで、タイトル通り、2017年7月22日(土)に広島グリーンアリーナにて行われた、(長いので略称→)スピッツ3050ライヴの模様を、個人的な想いも踏まえつつ、ネタバレ解禁でお話していきます。一応、ツアー終了のタイミングでアップしましたが、それでもネタバレが嫌な方は、ここで回れ右をしてください。
広島公演(特に1日目)に参戦された方は、そうだったねー、そんなことがあったねー、と懐しみながら、また、広島公演以外に参戦された方や、今ツアーには参戦されなかった方は、そんなことがあったんだ!と、少しでもライヴの様子を楽しんでいただけたら幸いです。
このライヴレポートは、広島公演が終わってすぐ書いたものですが、ネタバレなども考慮して、3050ライヴツアーの全行程が無事に終了するまで、温めておきましたので、もうホカホカ…を通り越して、発酵しはじめております!笑。
そして、(こちらも長いですが)ネタバレなしの記事を、以前にもうすでに書いてありますので、こちらも良かったらどうぞ↓
ライヴレポート(early version)
http://itukamitaniji.hatenablog.com/entry/2017/07/23/132744
■では早速…
まずは、セットリストから、バババンと紹介!
(入場曲:SUGINAMI MELODY)
1.醒めない
2.8823
3.涙がキラリ☆
4.ヒバリのこころ
(MC1)
5.ヘビーメロウ
6.スカーレット
7.君が思い出になる前に
(MC2)
8.チェリー
9.スターゲイザー
10.惑星のかけら
11.メモリーズ・カスタム
12.エスカルゴ
(MC3)
13.ロビンソン
14.猫になりたい
15.楓
16.夜を駆ける
(MC4 メンバー紹介)
17.日なたの窓に憧れて
18.正夢
(ちょっとMC)
19.運命の人
20.恋する凡人
21.けもの道
22.俺のすべて
23.1987→
ENCOLE
1.歌ウサギ
2.春の歌
広島公演は、7月22日(土)と23日(日)の2日間あったが、僕が参加したのは公演1日目だった。2日目は、またちょっとセトリが違っていて、【冷たい頬】【波のり】【夢追い虫】【ハチの針】【君は太陽】などをやったそうだ。【夢追い虫】とか大好きなんで、聴きたかったけどね、まぁセトリとは一期一会だからしょうがないか。それにこっちには、【エスカルゴ】があったからな!
■改めて、こうして全体的にセトリを見てみると、MCでリーダーも語っていたけれど、シングル曲が多めになっていたんだよね。結局、全部で25曲中14曲がシングル曲だったのかな(シングル集の新曲3曲は省いて、【メモリーズ・カスタム】をシングル曲に換算すると…)。
まぁ、シングル集が発売になった直後の、それも30周年のライヴだったので、まぁ必然と言えば必然なのだろう。個人的には、マニアックな曲も聴いてみたかったけど、全然問題なし!何が聴けても、本当に嬉しかった。
あと、構成がちょっと珍しいところもあったよね。リーダーは、それも新鮮で楽しいと言っていたけど。具体的には、例えば【8823】は後半の盛り上がりで、【けもの道】は前半の盛り上がりって、勝手にこれまでDVDなどを見ていて思ってたんだけど、今回は両曲の位置が逆になっていた。【8823】が2曲目って珍しいんじゃない?
ちなみに、僕はメモ帳を持ち込んで、終始メモを取りながらライヴを観戦した。セットリストはもちろん、MCの内容も断片的にだけど記録していった。特に、セットリストの記録に関しては、さながら独りイントロクイズだったね。全ての曲が、イントロを聴いただけで、何の曲か分かったもんな、これぞ20年の賜物よ!
ということで、そのメモ帳も見つつ、覚えている限り、色々と書いていきます。
■メンバー入場
入場曲は【SUGINAMI MELODY】…と言っても、原曲とは違い、何ていうか、行進曲っぽく、派手にホーンなどが鳴っているアレンジがなされていた。このバージョンの【SUGINAMI MELODY】は、醒めないのLIVE TOURのDVDでも、聴くことができるね。
そして、メンバーが入場!!!
僕にとっては、ついについに、初の生メンバ―との対面の瞬間だった。何か不思議な感覚…逆にリアリティーを感じないというかね。独りで、「おお、みんな動いてる!」って、当たり前なことに感動していた、笑。三輪さんの胸には、物販でも買える光るピンバッジが輝いていたね。クージーの胸にもあったかな。
そして、やっぱり、草野さんを目で追う。スピッツのメンバーの中で、草野正宗という人物は、自分の中で特別な存在である。20年以上もずっと側で歌ってくれていたが、その姿を生で見ることはなかった、まるでイマジナリ―フレンドのような存在…しかし、今はイメージではなく、確かにそこに、目の前に居る!その姿を、その光景を、しっかりと目に焼き付けようとした。
ちなみに僕は、ありがたいことにアリーナ席11列48番という、すごい席をいただいたので、草野さんを近くに、そして真正面に眺めることができた。
草野さんって、歌を歌いながら・ギターを弾きながら、アリーナ全体を見回すように視線を送るよね。その時の表情が、すごく優しくて、あぁ、本当に観客に愛を持って接しているんだなって思う。歌を歌ってないときも、時々口が動いていたりしててね、何て言ってるんだろうね、「ありがとう」とか言ってるのかな。
■そして、いよいよライヴがはじまる。
1曲目は、もうすっかりスピッツの新テーマソングになりつつある、【醒めない】でライヴが幕を開けた。
個人的に意外だったのが、M2【8823】とM4【ヒバリのこころ】。両曲とも、やるだろうな、とは思っていたけど、結構後半にやるイメージの曲だったので、あらら、もうここで?って感じだった。
【8823】は、やっぱりしびれたね。いきなり、会場がすごく盛り上がって、一気にボルテージが上がった。リーダーのはっちゃけぶりも、生で拝むことができて、本当に楽しかったし、何か人知れずジーンとしていた。
あと、【ヒバリのこころ】は、この日のライヴ前に聴いていて、自分の中で、その楽曲の素晴らしさを改めて実感したばかりだったので、聴けて良かった。”いろんなことがあったけど みんなもとに戻っていく”…まさに、そんな心境。自分がスピッツを好きになった頃のこと、そこから20年以上、いろんなことがあってここまできたこと。でも今夜は、そんな”いろんなこと”は(一旦は思い出したが)忘れて、ただスピッツとの思い出に浸っていたかった。
■MC1
ここで、最初のMC。短めに、草野さんがあいさつをする。「週末の貴重な時間を僕たちのために割いてくれて、どうもありがとうございます」という、いつもの調子の、謙虚すぎるほどの丁寧なあいさつ、笑。
そして、広島カープ戦と宮島花火大会が、自分たちのライヴに重なったため、チケットが売れないんじゃないか、という懸念をしていたことを吐露、笑。僕は、思わず会場を見回してみたけど、しっかり満席だった。
そういえば、光るピンバッジを胸などに装着されている方が観客にもたくさん居られて、見回すとそれがたくさんキラキラ光っていて、まるで星が輝いているように見えて、とてもきれいだった。
■続いて、温かい曲ゾーン。
5.ヘビーメロウ
6.スカーレット
7.君が思い出になる前に
先程も言ったように、シングル曲が多いセットリスト。その随所に、往年の名シングル曲が名を連ねた。
で、この辺りからちょっと気持ちが落ち着いてきて、色んな所を見れるようになってきた。例えば、照明の色などに注視してみると、【ヘビーメロウ】は緑色、【スカーレット】は温かい緋色、そして、【君が思い出になる前に】は青色など、まぁ当たり前と言えば当たり前だが、曲をイメージして変えているのに気付く。
舞台のバックには、バラバラにスクリーンが配置されていて、メンバーの演奏している生の姿や、その曲ごとにイメージされた映像を映し出していた。
■MC2
ここで、草野さんが広島カープの話を披露。驚くことに、何と去年のゴールデンウィークに、マツダスタジアムでカープ戦を見たのだという。どよめく会場。
何でも、ヒスイ(※広島のチケット販売所のこと)で、指定席を取ろうとしたそうだけど取れずに、マツダスタジアムで自由席のチケットを望んで、2時間も行列に並んだんだという。さらに、どよめく会場。ま、まじかよ!笑。
それから、過去の自分たちの作品に、話が及んだ。
草野さん曰く、アルバム3枚目くらいまでの作品を、録り直したいと思っているのだそうだ。今だったらこういう風に歌うのにとか、もっと感情をこめて歌うのにとか、そういう風に思っているということを話してくれた。
で、それに対して、テツヤさんが、「俺もあの頃、サングラスかけとけばよかったなって思ってる」というツッコミをいれていました、笑。
セルフカバーの件、やってみたら面白いだろうね。今回のライヴでも、いくつか古い曲をやっていたけど、感じが全然違って聴こえたしね。きっと会場の誰もが、セルフカバーした古い曲も聴いてみたいと思ったことだろう。
■続いて、シングル&盛り上がりゾーン。
8.チェリー
9.スターゲイザー
10.惑星のかけら
11.メモリーズ・カスタム
12.エスカルゴ
ここのゾーンの楽曲は、本当にすごい盛り上がった…特に、僕自身が、笑。ここの【惑星のかけら】→【メモリーズ・カスタム】→【エスカルゴ】という流れが、本当に最高だったんだよ。
特に、個人的にかっこいいなって思ったのが、【惑星のかけら】ね。若い時は、実はこういう曲は苦手だった。どちらかというと、爽やかな曲の方が好きだったんでね。でも、こういう曲も、年を取って本当に好きになった。グランジのゴリッゴリで歪んだサウンドが、ライヴになるとさらに際立ち、怪しくも激しく聴こえて、すごくかっこよかった。
あと、【メモリーズ・カスタム】の崎山さんの鬼ドラムね、生で拝めてよかった、本当にすごかった。本当に、崎山さんはすさまじいドラムも楽しそうに叩くよね。こっちまで自然に笑顔になってる。続く、【エスカルゴ】も、ドラムが素晴らしかった。
■MC3
スピッツがデビューした1987年へとさかのぼり、その頃どんな歌が流行っていたか、という話になった。
そこで、おもむろに草野さんが、「命くれない / 瀬川瑛子」と「STAR LIGHT / 光GENJI」を歌ってくれた。ネタで歌ってはいたけど、うまかったね。「知っている人いる?」って、しきりに確認していたのが面白かった、笑。
続いて、ゲームの話になった。
そもそも、30年以上前、草野さんと田村さんが仲良くなったのは、田村さんの家にファミコンがあったから、という話。ブルーハーツショック後も、一旦はバンド活動を中断した両者だったが、それでも草野さんが、ファミコンのある田村さんの部屋に入り浸っては、愛を育んでいた(意味深…)。まぁ、この辺は、ある意味有名な話だよね。
そこから、最近のゲームの話になった。去年頃のメンバーは、みんな「ポケモンGO」に夢中だったという一方で、草野さんは一人、「ふなっしーのおさんぽ日和」なるアプリに夢中になっていたそうだ、笑。それは、いわゆる位置情報ゲーム(「ポケモンGO」のようなゲーム)であり、街を歩いてアイテムを収拾するのが目的だったそうだ。草野さん曰く、ドラゴンフルーツを手に入れるのがすごく大変だったらしい…知らんがな、笑。
しかし、そのゲームが、突然サービス終了してしまったそうだ。そこでその話を、半ば無理やりバンドに関連付け、「スピッツも、そんな風に急に終わらないようにしないとな」と草野さんは言った。観客からは拍手が送られたが、本人は微妙な反応を見せた、笑。
他にも、車の中で大声で、しかも変な癖をつけて歌っていたら、窓が開いていることに気付かず、隣の車の人に筒抜けになってしまっていた話だとか、田村さんの家で、友達のゲームの記録を消してしまって、その友達が1週間くらい、口をきいてくれなかった話などを披露。
…ゆるい!ゆるすぎるぞ!噂には聞いていたが、スピッツのトークはゆるい、笑。でも、そのゆるさが何とも心地よかった。そして、メンバー同士が本当に仲が良いんだねって思わせてくれる、また演奏とは違った楽しみ方ができる瞬間だと思う。DVDなどでは、その模様はカットされているので、生で見ることができて、とても幸せだった。
■続いて。スピッツ名曲ゾーン。
13.ロビンソン
14.猫になりたい
15.楓
16.夜を駆ける
まさに、名曲ゾーン。スピッツでも、屈指の人気曲が、これでもかと並ぶ。やっぱり、【ロビンソン】って名曲なんだなってことを、改めて感じる。
で、【猫になりたい】の時。もちろん素晴らしかったんだけど、ここでちょっと珍しいことが起きた。アウトロの時に、何か崎山さんのドラムのリズムが、若干ずれたように聴こえた(多分、終わるタイミングを誤った?)。最初は、ん?アレンジかな?って僕も思ったんだけど、曲が終わった時に、崎山さんと田村さんが笑いながら目を合わせて、野球の審判みたいに「セーフ」とジェスチャーしたので、やっぱりずれてたんだろうね、笑。何か、珍しいなって思った。
続く、【楓】も【夜を駆ける】も最高でした!
■MC4 メンバー紹介
草野さんが、「普段とは違うことをしてみようと思います」と言って、メンバー紹介に入った。ちなみに、”違うこと”というのは、メンバーの呼び名を、普段と違う呼び方に変えたことだった。
「ベース、アキヒロ!」
まずは、田村さん。先述したとおり、セトリの流れがいつもと違うことについて、新鮮で楽しいと話した。
そして、スピッツが先日出したCYCLE HITを、”ベストアルバム”ではなく、”シングル集”であると協調しつつ、自分たちで「これがベストアルバムだ!」と言って発売されるベストアルバムの違和感を指摘。これは、「ベストアルバムは、自薦ではなく他薦で作られるべき」という考え方に基づくものであった。
その上で、ベストアルバムと言うならば、自分たちのベストアルバムは、常にオリジナルアルバムであると主張。つまり、いつだって、新しく出すオリジナルアルバムの一枚一枚が、ベストアルバムである!と。かっこいいぞ、リーダー!
(the pillowsの山中さわおさんも、確か同じようなことを言っていたよね。いつだって、自分たちの一番新しいアルバムをおすすめしたい、というようなことを言っていたと思う。)
で、この辺りで、草野さんが、「新しいアルバムのジャケットのイメージは、もうできている」と唐突に発表!”新しいアルバム”という言葉に、会場は一際湧いた。次のアルバムがある!ということが、僕らにとって、どんなに希望になることか。早くも、次のアルバムへの期待が高まってきた!
ちなみに、そのジャケットのイメージとして、”モニャモニャを巨大化させる”なんて冗談も飛び出した、笑。…冗談よね?
「キーボード、ヒロコ!」
次は、クージー。この日着ていたTシャツが、何と30年前に買った、ザ・キュアー (The Cure)というバンドのライヴTシャツであると告白。
で、そのことを、メンバーに「30年前に買ったのに、色あせてないね」と言われた際に、「あせないのは、あなたたち(スピッツ)じゃない。」と返した…というエピソードが、今ツアーでクージーが良いことを言っている!と話題になっているので、ずっと話していくつもりだ、と言っていた、笑。
「ドラム、ドクタータツオ!」
次は、ドラムの崎ちゃん。おなじみの、シンバル頭突きのあと、タツオという呼び名が浸透しなかったという話から、またしても野球の話に。
何でも、広島市民球場時代に、広島カープ戦を観に行ったことがあるらしく、その時の話を披露。東出選手(現在は、カープのコーチ)が新人選手だった頃の試合だったそうで、外野席に座ってしまって、あのカープスクワットを体験したという、笑。楽しかった、とは言っていたけど…何よりです!
「ギター 三輪くん!」
次は、ギターの三輪さん。自身が夜に弱くて朝に強い、という話から、その日の朝に、広島の街を散歩したという話に。
その時に、おばあちゃんに話かけられ、「暑いですねー」なんて話をして、横断歩道でおばあちゃんと並んで待っていたら、「女性かと思った」と言われた、というエピソードを披露、笑。髪が長いから、女性に思われたんだろうね。
さらに、昔、祭りに参加した際に、ふんどしを巻いたことがあったらしいのだが、その時も髪が長かったため、女性がふんどしを巻いているように見えて、やばかったというエピソードも、笑。
「ボーカル 草野マサムネ!」
ラストは、草野さん。短めのあいさつで、「広島でもっと公演がしたいね」と言っていた。嬉しい限りですね。
■続いて。めでたいゾーン(?)。
17.日なたの窓に憧れて
18.正夢
(ちょっとMC)
「ちょっと古い曲を」と、【日なたの窓に憧れて】。これも素晴らしかったね。
続いて【正夢】。演出として、天井から、桃色の紙ふぶきが観客席へと降り注がれた。サビになる度に、天井の装置が作動して紙ふぶきが降り注ぐもんだから、とんでもない量の紙ふぶきが舞い、床に堆積した。紙ふぶきに気を取られたが、これはこれで楽しかった。ちなみに僕は、5枚だけ持って帰ってきました、笑。
■そして、ラストスパート、終盤で最高の盛り上がりゾーン。
19.運命の人
20.恋する凡人
21.けもの道
22.俺のすべて
23.1987→
盛り上がる曲が、ズラズラと並ぶ。特筆したい曲だけ書いていくと…
まず、【けもの道】。僕が、スピッツで一番好きな曲で、絶対やるだろうな、とは思っていたので、この曲が始まる時おなじみの、田村さんのベースソロが始まった瞬間に、来たーーー!!!って興奮した。
で、この日のベースソロで披露したのは、thee michelle gun elephantの【世界の終わり】のベースだったそうだ、現場では気付かなかったけど(というより、曲自体をそんなに知らない)。何でも、ミッシェルのメンバーであった、故アベフトシさんの命日が、7月22日だったそうで、しかもアベフトシさんが広島の人だというところから、ミッシェルの楽曲のベースを弾いたと、ファンの間では話題になっている。粋だね、リーダー。
もうとにかく、【けもの道】は最高だった!”広島の日の出 すごいキレイだな”という、おなじみの歌詞替えの歌い出しにも感動した。この曲には、もう何度も何度も励まされてきて、勇気をもらってきた。そういう記憶が、ドバっと一気によみがえってきて、テンションが最高潮に達した。
次、【俺のすべて】。まぁ、これももちろんやるだろうなって思ってたけど、楽器チェンジの時に、ギターを握らずにタンバリンを草野さんが持った時点で、これもまた、来たーーー!!!ってなったね。
この曲も、スピッツのライヴをずっと盛り上げ続けてきた、スピッツマストの曲だろう。この曲の歴史も、とても長い。その盛り上がりに参加できて、本当に幸せだった。
そして印象的だったのが、この曲の途中から、舞台袖からライヴスタッフが大勢出てきて、一緒になって飛び跳ねながら盛り上がっていた。何かすごい楽しそうで、こっちまで楽しくなった。
そして、ライヴ本編最後の曲、【1987→】。
やっぱり、これが最後だったね。もう、何も言うことはあるまい、ただただ感謝。
その全ての歌詞が響いて、心の中で会話をしていた。
”不思議な歌を作りたい”…これからもずっと作ってください。
”似たような犬が狼ぶって”…長い時を経て、スピッツは唯一無二の犬になったんだよね、笑。
”それは今も続いてる”…ひとつのことをずっと続けていくスピッツの姿に、これまでどれだけ勇気をもらってきたか。
”きっとザコキャラのまんまだろう”…僕(ら)にとっては、スピッツはずっとヒーローだったよね。
あぁ、終わる…ライヴ(本編)が終わってしまう…でも、全然寂しくなかった。寂しさよりも圧倒的に、満足感と幸福感の方が大きかった。
■ENCOLE
1.歌ウサギ
2.春の歌
余談だけど、スピッツのライヴは、MCやアンコール呼び込みで、座っちゃうんだね、笑。まぁ、座席が用意されているから、当然と言えば当然か。僕は、座席が用意されたライヴってのに、あんまり参加したことがなくって、よく分からなかったけど…まぁ、参加者の年齢層も加味して考えると、なおさらか、笑。
アンコールの呼び込みの時も、僕は立って拍手を送っていたわけだけど、周りが皆座るもんだから、あれ?俺も座った方が良いのかな?って思って、でも結局立ったまま、拍手を送っていた。自分の中で、それが精一杯の感謝の気持ち、もっと曲を聴きたいという気持ちを表す、一番の方法だと思ったからだ。邪魔になっていたのならば、申し訳ございません…。
で、はじまったアンコール。メンバーが、ライヴTシャツに着替えて再登場。
1曲目は、「ここで新しい曲を」と、【歌ウサギ】を披露。ちなみに、この曲のイントロが始まった時、僕の斜め後ろあたりに居たおばちゃん(だと思う、笑)が、「ひぇっ…!」って、大きく息を飲む瞬間があった。きっと、【歌ウサギ】が大好きな方で、楽しみにしていたんだろうね、笑。この曲は、すごくライヴ映えした。本当にぞくっとするほど、サビから大サビへの盛り上がりが鳥肌もんだった。
いよいよ、最後の曲…の前に、草野さんの短いMCが入る。
「30年やってきましたが、まだ通過点です。これからも面白い歌を作っていきますので、よろしくお願いします」
多分、こんな感じのことを言った。”面白い歌”という表現が、いかにも草野さんらしい。いやぁ、こういうスピッツの”未来”への決意を話してくれるのは、僕らも本当に嬉しいよね。そうなんだよ、当たり前だけど、スピッツはこれからも、続いていくんだよ。単純かもしれないけど、それが一番嬉しい。
次のアルバムが、もうすでに楽しみだ。これは、また3年後かな?その時は、またここスピッツ大学で、余すことなく書こうじゃないか!
そして、正真正銘、最後の曲は【春の歌】。
最後に、何かが始まっていくような、そんな歌で締めくくるのは、本当ににくい。”愛も希望も つくりはじめる”って歌って終わるなんてね。ここは、終わりでも何でもなく、通過点であることはおろか、始まりなんだと歌ってくれたんだ。
■ということで、ライヴ終了でございます。
この記事だけでは伝わらないこともあるかもしれないけど、読むだけで(書くだけで)、何かお腹いっぱいになる、笑。
18:00開始で、終わったのが20:30くらいだったのかな、たっぷりと2時間30分以上、全25曲の大満足なライヴだった。
改めて、全体を振り返ってみての感想を。
まず、ずっと話しているけど、僕はスピッツのライヴに参戦するのが、これが初めてのことだった。20年以上もスピッツを聴き続けて、今更初めてとはね。でも、すごく良い席をいただいたので、きっと、着実にスピッツポイントは20年以上かけて貯まっていたんだろうね、なんじゃそりゃ。
別に、頑なにライヴには行かない!と決めていたわけじゃないし、逆に、絶対いつか参戦したい!と思っていたわけでもない。僕は決して、現場ファンではないけれど、それでもやっぱりライヴは素晴らしいと思っている。あの雰囲気の中だと、いつも聴いている曲も、また一味違って聴こえた。
そして、何より、あの時間をたくさんの人と共有できたってのが、一番うれしかった。僕には僕の、スピッツとの20年以上の物語があったわけだけど、ライヴに参加した人数の分だけ、スピッツと過ごした物語があったわけで、それらが一堂に会して、あそこで同じ物語を共有したんだよね。そう考えると、本当に感慨深い。
スピッツ大学という、このブログを書いていますが、たくさんの人が見てくださって、コメントもたくさんいただいて、いつも本当にありがたく思っていますが、何せネット上のやり取りな分、実感が湧かない部分…正直言うとあるんです。
だからこそ、あの大きな会場で、たくさんのスピッツファンが集まっているのを見ると、本当に圧巻だったね。おいおい、こんなにたくさんのスピッツファン、これまで広島(や県外)のどこに隠れてたんだよってね、思うわけです、笑。
■…もういい加減、このくらいで締めようか。まだ足りないけど、笑。
ということで、これも何度目だっけな…
スピッツ30周年、本当におめでとうございます!お体に気を付けて、老眼や五十肩にも負けずに、いつまでもメンバー全員がお元気で、スピッツが続いていくことだけを、ただただ願うだけです、もう本当にそれだけです。
しかし、ここはまだ通過点だ!旅の途中だ!僕は、一生スピッツします!