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184時限目:ムーンライト

【ムーンライト】

 

■シングル『ホタル』に、カップリングとして収録されている曲です。後に、スペシャルアルバム『色色衣』にも収録されました。個人的ランキング、195曲中180位でした…あんまり印象には残っていませんでしたね。

 

『ホタル』には他にも、【春夏ロケット】という曲も収録されています。このシングルの収録曲、【ホタル】【ムーンライト】【春夏ロケット】って、何となく繋がっているような気がするんですよね。

 

共通項としては、”光って飛んでいるものを眺める”みたいな感じでしょうか。【ホタル】は言わずもがなですが、【春夏ロケット】は…実際は”男性器”とも訳しましたが(イヤーン)、まぁ言葉だけから想像すると、ロケット花火のイメージです。【ムーンライト】も、”月光”ということで、飛んでいるという解釈にはなりませんが、まぁ輝いて浮かんでいるものですね。

 

あと、どれも眺めていて、どこか儚い気持ちというか、ちょっとセンチメンタルに浸るようなものだと思っています。季節は、どれも夏っぽいでしょうか?

 


■この曲について、アルバム『色色衣』に付随している、”色色衣リリース記念特別座談会”にて、色々書かれていましたので、その内容などを少しまとめてみたいと思います。

 


まず、マイアミショック…これは、スピッツの意向に反して、ベストアルバムが強行的に発売された出来事ですが、この出来事の少し前より、スピッツは音作りに悩んでいました。

 

具体的には、書籍「旅の途中」によると、アルバム『フェイクファー』などは、ライヴのような、迫力のあるダイナミックな音を出すことができなくて、満足いかなかった作品だそうです。それでその後、アメリカでレコーディングしたり、ミックスをアメリカで行ったら、音は変わるのか?など、試行錯誤するようになるわけです。

 

例えば、【メモリーズ】や【春夏ロケット】などは、日本でレコーディングを行ったがミックスは残したものを用意しておいて、(おそらく)それとは別にアメリカのLAでも新たにレコーディングを行いました。【船乗り】は、レコ―ディングもミックスも日本で行ったものを用意しました。それらの曲を、アメリカに持っていき、ミックスによって、どれだけ音に変化が起こるのか、比較を行ったということらしいです。

 

【ムーンライト】は、【船乗り】同様、ミックスまで日本で行っていたものだそうですが、(おそらく)アメリカでもミックスをしてみて、音がどんな風に変わるのか、試したということです。

 

まぁ、そういう試行錯誤の最中に、マイアミショックが起こり、それも結果的にはきっかけになり、力強いアルバム『ハヤブサ』へと繋がっていくわけです。

 


※ちなみに…
レコーディング…歌や演奏を録音する作業
ミックス(ダウン)…録音した色んな音を、音量などを調節して配置する作業
マスタリング…作品全体でバランスを見て、各曲の音量などを調整する作業

 


■まぁとにかく、【ムーンライト】は、色々試していた時期に作られた曲だということですね。

 

曲調としては、Aメロからレゲェみたいな感じ…どこか、インドや東南アジアの民族音楽っぽくも聴こえますが、ちょっとゆるい雰囲気で曲がはじまって、Bメロを経て、サビで盛り上がっていくみたいな感じです。

 

ボーカルも、何かエフェクトが効いていて、どこか遠くから聴こえているような雰囲気を感じます。タイトルに無理やりつなげると、”月光”のように、空から降り注いでくるような、少し神々しさも感じます。

 


じゃあ、この曲はどんなことを歌っているのでしょうか。ほんと、何なんでしょうね、笑。

 

歌詞を読んだ感じ、具体的な物語のヒントを見つけることはできないので、これこそ物語を想像してみるしか方法はなさそうです。

 


■とりあえず、かなり大まかに解釈すると、まず、男女の二人が出会うんでしょうね。色々と物語は想像できそうですが、男女2人ということで、恋愛の話や、そこから性的な情事などに、必然的に繋がっていきます。

 


歌詞を少し拾ってみると、

 


ああ なぜ出会ったのか
ああ 小さな世界でも

 


ある晴れた夜に君 照らし出す ムーンライト
指からめたのは 気まぐれじゃなく ムーンライト

 

この辺りは、まさに男女2人が出会って、そういう逢瀬を楽しんでいる描写でしょうか。後者の歌詞(サビの歌詞)は、どこか性的な雰囲気も感じますよね。

 


■あとは、例えば、この辺りの歌詞、

 


心残りはあるけれど
表紙をめくったら

 


ああ 無いとわかったのさ
新しい罰など

 

”心残り”や”新しい罰”…他の部分にも、”逆回り 季節”や、”チャンスを待ったのは わけがあったのだ”など、独特な表現が見られます。この辺りを、どう恋愛の話に繋げるかですよね。

 


まず、”逆回り 季節”と”チャンスを待ったのは…”を繋げて考えると、例えば、長いこと好きな人が居て、ずっと気持ちを伝える機会を伺っていた、ということでしょうか。

 

”逆回り 季節”とは、恋愛はしばしば春に例えられることが多く、”あんまりグズグズ”しすぎたせいで、季節が巡るほどの長い時間が過ぎていった、ということでしょうかね。春→冬になることを、”逆回り 季節”と表しているか?

 


■ただし、チャンスを待ったのには、”わけがあったのだ”…何か、理由があったんでしょう。

 

そこへ、”心残りはあるけれど”や、”新しい罰”などの表現です。何かしらの”心残り”がありつつも、君に対して気持ちが揺れ動いている、ということになるんでしょうね。

 

例えば、自分には付き合っている人が居るとか(心残りという言葉に合わせると、付き合ってい”た”人が居て、また未練がましく思っているとか?)、逆に、相手側に恋人が居たり、家庭があったりするのかもしれません。そういう”わけがあった”ので、踏み込むことができなかった、と。

 


それでも、サビの部分に、

 


ある晴れた夜に君 照らし出す ムーンライト
指からめたのは 気まぐれじゃなく ムーンライト

 

とあって、2人は結ばれることになりました、めでたしめでたし…とはなりそうにありませんが…。

 


”ムーンライト”は、どう解釈しましょうか。月の光に照らされた君が、すごくきれいに見えたとか妖艶に見えたとか、何か別のものを暗喩しているのかとか…まぁ色々考えられますね。


うーん、何とも歯切れの悪い解釈か…。