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190時限目:夕陽が笑う、君も笑う

【夕陽が笑う、君も笑う】


 

■アルバム『インディゴ地平線』に収録されている曲です。個人的ランキング、195曲中39位でした。この曲、僕はとても好きなんですが、あんまり目立ってないんですかね。まあ、確かに派手な曲ではありませんが、優しい曲だと思います。

 


■もうここでも何度も話している話ですが、またしますね、笑。

 

まず、【チェリー】という曲に出会ったことをきっかけに、スピッツに興味を持ち始めた小学生時代の僕は、当時はレンタルが中心でしたが、スピッツの作品を少しずつ集め始めるわけです。

 

もちろん、iPodなどのデジタル音楽プレイヤーはおろか、MDすらない時代で、レンタルしたスピッツの作品はカセットテープに吹き込んでいきました。僕が小学生~中学生の頃だと、スピッツ作品としては大体、『インディゴ地平線』『フェイクファー』『花鳥風月』辺りでしょうか。

 

当時の僕は、兄からカセットウォークマンを譲り受けていましたが、そのカセットウォークマンで、『インディゴ地平線』『フェイクファー』『花鳥風月』の3作品のカセットテープを、もう何度も何度も聴いたものです。多分、一番スピッツを聴いたのがこの時期だったんじゃないかなと、今になっては思うのです。

 

だから、この3作品は、スピッツを好きになった頃の、最古の記憶として、とても思い入れのある作品たちなんですよ。

 


■当時は、このブログを書いている今の僕のように、グダグダと歌詞の意味を考えて…などということにはこだわらずに(笑)、割とフィーリングで、楽しい曲だとか、悲しい曲だ、とかいう風に聴いていた気がします。

 

やっぱり、明るくて楽しい曲の方が好きだったと思いますが、その中でもこの【夕陽が笑う、君も笑う】とういう曲は、特にお気に入りの曲でした。3作品の全曲の中だと、一番好きな曲だったと思います。

 

歌詞の意味は考えなかったですが、とにかく軽快なメロディーが、何となく希望や幸福を感じさせてくれて、この曲を聴くといつも元気が出ました。

 

今思い返せば、当時のこういうあからさまに前向きで明るいラブソングって、珍しかったんですかね。

 


■さて、この曲について、何か情報をと探してみるのですが、あまりうまいこと見つかりませんでしたが、書籍「スピッツ」には、アルバム『インディゴ地平線』の頃のインタビュー記事にて、こんなやり取りがなされていました。

 


インタビュアー「今回、すごくびっくりしたのは、”受け止める”って歌詞がたくさん入ってるんですよね。」

 

(中略)

 

草野さん「ああ、”受け止める”多いんだあ。逃げないように(笑)それは無意識、無意識…」

 

例えば、【ほうき星】の”祈りを受け止めて”、【バニーガール】の”ゴミ袋で受け止めて”、そして、今回の【夕陽が笑う、君も笑う】にも、”甘いしずく 舌で受け止めてつないでいこう”。確かに、割と多いですよね。意味は…まぁ曲によって違っている印象を受けます。

 


■ということで、この曲の解釈を語ってみます。

 

とにかく、細かいことはさておき、先ほどから書いている通り、この曲からは、希望や幸福を感じることができるんです。そしてそれは、”君も笑う”というタイトルや歌詞に出てきている表現から、”君と居られることで得られる”希望や幸福のように思うのです。

 

つらいことや悲しいことがあっても、きれいな夕陽や、無邪気に笑う君を見ていると、それが生きる希望になって、また明日も頑張るかと、そういう気持ちにさせてくれる…何か、あんまり良い今日じゃなかったけど、夕陽が綺麗だし、君も笑ってるし、まぁ良いかなっていう感じでしょうか、笑。

 

それは、ひょっとしたら、ただ漠然とした希望なのかもしれませんが、案外そういうのも大事だったりするような気がします。

 


具体的には、例えば、サビの歌詞。

 


夕陽が笑う 君も笑うから 明日を見る
甘いしずく 舌で受け止めてつないでいこう

 

例の”受け止める”が出てくる部分ですが、とても綺麗な歌詞ですよね。”甘いしずく 舌で受け止めてつないでいこう”なんて、ちょっとエッチなのかな?とか一瞬ですが思いましたが、さすがにあまりそういう方向に関連はなさそうに思います。単純にここは、些細な希望や幸せも(=甘いしずく)、大切に明日へとつないでいこう(=舌で受け止めてつないでいこう)ということなんじゃないかなって思っています。

 


■あと特徴的なのは、こういうの何て言えばいいんだろう、聴いてもらえたら早いんですけど…Aメロの繰り返し表現、とでも言っておきましょうか。

 

”ここにいる 抱き合いたい ここにいる”
”求める 胸が痛い 求める”
”怖がる 愛されたい 怖がる”
”さまよう 何も無い さまよう”

 

同じ言葉2つに、別の言葉が挟まれている形の表現が多用されています。これも面白いですよね。意味というか、こういう表現の効果としては、僕の複雑な胸中を表すことを狙っているように思えます。

 

「愛されたいと思っているけれど、あんまり押し付けすぎると愛想つかされそうで怖い」だとか、「疲れている君に対しても、愛を求め過ぎてしまう」だとか、そういう一筋縄ではいかない、愛の示し方を表しているような感じですかね。

 


■まぁしかし、この記事を書くに当たって、久しぶりに何度も繰り返し【夕陽が笑う、君も笑う】を聴いてみましたが、やっぱりいい曲ですな。

 

恋愛などにこじつけずとも、今でも確かに、明日への希望を感じることができて、明るい気持ちになれる曲です!