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ロック大陸漫遊記「BUMP OF CHICKENで漫遊編」を聴いての感想

■現在2019年9月1日、時刻は夜9時を回ったところです。広島からこんばんは。広島カープを見ながら、この記事を書いていました。

 


先日、ツイッターを眺めていたら、このような情報が流れてきました。ツイートを引用させていただきます。

 

 

要約すると、まず、スピッツ草野マサムネさんがパーソナリティーを務めているラジオ番組「ロック大陸漫遊記」というのがあるんですけど、草野さんはその番組において、毎回ひとつのテーマを決めて、楽曲を選んで流していくのです。

 

ある時は、ひとつのバンドの楽曲に絞ってみたり、またある時は、バンドの形態でくくってみたり、またまたある時は、こういうリズムの曲で…みたいに縛ってみたりなど、毎回テーマを絞って楽曲を流していくわけです。

 

そこで、(広島では)リアルタイムで本日0時から放送される、今週のロック大陸漫遊記においてのテーマが、何と「BUMP OF CHICKENで漫遊」になっているのです!

 


■もうね、これに関しては、僕にとっては本当に”奇跡”としか言いようがないんです。スピッツ×BUMP OF CHICKENなんて、もうこれは”奇跡”ですよ。

 

僕の中でスピッツは、小学生の時に好きになって、未だに一番好きで聴き続けているバンドなのですが、BUMP OF CHICKENも、大学生の時にハマって、これも未だに大好きで聴き続けているバンドなんです。BUMP OF CHICKENに関しては、今まで何度もLIVEに行かせていただきました。

 

スピッツBUMP OF CHICKENは、自分にとって一番大切な2バンドであり、これまで何度も救われてきたし、これからもずっと聴き続けていくであろうバンドです。そんな2バンドが、奇跡の共演(というのは少し違うかもしれませんが)をいよいよ果たすわけですね。

 

何でも、草野さんが好きなBUMP OF CHICKENの楽曲も紹介されるということで、これはとても興味があります。とにかく、大好きなスピッツ草野マサムネさんが、これまた大好きなBUMP OF CHICKENを紹介する…これを”奇跡”と呼ばずに何と呼ぶのだろうか!今回のロック大陸漫遊記は、もう”奇跡の回”になること間違い無しですよ!

 


…という興奮を抑えきれず、実はもうすでに、記事を一つ書いています。別ブログでの記事なのですが、「BUMP OF CHICKENで好きな曲ランキングBEST10」を選んでみました。良かったら、読んでみてください。

 

itukamitaniji.hatenablog.jp

 

 

 

■はい、ということで、ここからは聴いた後になります。改めまして、こんばんは。ここからは、紹介された曲とか、がっつりネタバレになっちゃいますので、もしもそれを避けている方が居られましたら、ここで一旦回れ右をしてください、すみません。

 

 

はい、ではいきますね。

 

まず、本編に入る前に一応…漫遊前に流れたスピッツ曲は、【夏が終わる】でしたね。大好きな曲ですが、今回は語るのは止めておきます。詳しくは、よろしかったら、以前書いた別記事をご覧ください。

 

itukamitaniji.hatenablog.com

 

ということで早速、本編に入ります。紹介された個々の曲に対して、草野さんが語ったことと、僕なりの感想や思い出などを書いていこうと思います。

 

 

 

1曲目 オンリーロンリーグローリー

 

草野さん
バンプの曲の中でね、この曲一番好きですね。初めて聴いた時は、ほんと泣きそうになっちゃって。これ多分、思春期に聴いてたら、俺ね泣き崩れたと思います。何か、肥大化した自我に許しを与えてくれる歌って感じですかね。個人的にはあと、これ2004年の曲なので、球界再編のゴタゴタともリンクしてるんですけども、記憶ではね。俺の中で、BUMP OF CHICKENといえば、まず【オンリーロンリーグローリー】って感じかな」

 

***

 

いきなり、個人的にも大好きな曲が来ました。この曲が発売になった頃、僕は確か大学2年生でした。ちょうどその頃、僕は初めてアルバイトを始めるんですよ、チェーン店の居酒屋の厨房での仕事でした。

 

当然、夜の仕事なので、終わるのが深夜1時とか過ぎるのもザラだったんですよ。しかも、やっぱりきつかったですよ、でも頑張ってやってましたよ。結局は、大学を卒業するまでずっと続けたアルバイトでした。まぁ、最後の最後には、店自体が潰れちゃったんですけどね。今の自分の原点ですね、”働く”ってこと、”お金を稼ぐ”ってことは、しんどい思いをしないといけないんだってね、身を持って知った経験でした。

 

この曲を聴いていたのは、そんなアルバイトを始めた当初でした。だから、この曲(と【ギルド】)は、個人的には”アルバイト頑張ろうソング”ですね笑。カラオケでも、死ぬほど歌っていました。

 

この曲については、何となくそれまでのBUMPの曲とは違う雰囲気を感じたことを覚えています。かなりBPMが早い曲調とか、藤原さんがまくしたてるように早口で歌うところとか、それまでと違う雰囲気が一気に印象に残りました。

 


歩き出した迷子 足跡の始まり
ここには命がある
選ばれなかったなら 選びにいけ
ただひとつの栄光

 

歌詞では、ここら辺が好きです。ここの”選ばれなかったなら 選びにいけ”というフレーズが、力強くて今でも勇気をもらっています。

 

 

 

2曲目 グングニル

グングニル

グングニル

  • provided courtesy of iTunes

 

草野さん
「インディーズの頃からね、何かすげぇバンドが居るらしいという噂はね、あったんですよ、俺らのところでも。(中略)当時、スピッツのツアーの楽屋でよく流していたんですけども、キーボードのクージーと、『このバンドなんか聴いていて飽きないよね』っていう話をしてましたね。(中略)2枚目のアルバムに入っている曲ですね。サビの高揚感が素晴らしい、歌詞もね、物語がすごい映像になって見えてくる、そんな曲ですね」

 

***

 

ちょっとね、感動です。こんなに熱心に、草野さんもBUMPを聴いていたんだってね。この【グングニル】を選ぶところとか、本当にガチですよね!

 

個人的に、【グングニル】も大好きな曲です。この時期のBUMPの曲は、特にアルバム『THE LIVING DEAD』に関して、物語調であるのが特徴的であり、この【グングニル】に関しても、草野さんが語っている通り、歌詞が映像になって見えてくるような感じです。まさに、読み物としての歌詞です。

 


そいつは酷い どこまでも胡散臭くて 安っぽい宝の地図
でも人によっちゃ それ自体が宝物

 


誰もが口々に彼を罵った
「デタラメの地図に眼がくらんでる」って

 


ホントにでかい 誰もが耳疑うような夢物語でも
信じ切った人によっちゃ 自伝になり得るだろう

 


誰もがその手を 気付けば振っていた
黄金の海原を走る 船に向けて
自らその手で 破り捨てた地図の 切れ端を探して
拾い集め出した

 

何ていうか、信念を持って突き進もうとしている人と、それを罵って馬鹿にする人たちっていう構図で、でも実はその人たちも本当は、信念を持って突き進んでいる人を羨ましく思っていて、妬んでいるという、現代の風刺みたいな要素も含んでいるような曲です。

 

まだまだ荒削りで、しかし疾走感が素晴らしい、若い頃のバンプを象徴するような曲です。Cメロでは、今はもう割と珍しい、藤原さんのしゃがれた声の荒々しいシャウトが聴けます。

 

ちなみに、”グングニル”とは、北欧神話における最高神(神々の王)のオーディンが持つ、何物も貫くとされる最強の槍の名前です。この歌の中では、貫く信念を表しているのだと思います。

 

 

 

草野さんと藤原さんの出会いの話

ちなみに、ラジオの中で、草野さんは藤原さんとの出会いについても話されていました。以下、まとめてみると…

 

・2000年に、下北沢でスピッツくるりが対バンしたことがあって、その時の打ち上げで草野さんと藤原さんが初めて会ったそうです。ただし、何を話したか覚えていないようです。

 

・2008年に、ロッキンオン・ジャパンの表紙を、草野さんと藤原さん、そしてストレイテナーのホリエさんの3人で飾ったことがありました。

 

・その雑誌では、草野さんと藤原さんは初対面と書かれていたが、2000年のことがあったので、それは事実と違うのでは?と指摘をされていました。

 

ということを語っていました。ちなみに、その雑誌の表紙とは、これですね!かなりレアな3ショットですよね!

 

ROCK IN JAPAN FESTIVAL (ロック・イン・ジャパン・フェス) 2008年 09月号 [雑誌]

 

 

 

3曲目 ハルジオン

ハルジオン

ハルジオン

  • provided courtesy of iTunes

 

草野さん
「メジャー1作目のアルバム『jupiter』から聴いてみようと思うんですけども、ここは【天体観測】ではない曲をいこうかな、天の邪鬼的にね。名作の絵本を読んだ後のような、心が浄化されるような名曲だと思います」

 

***

 

【天体観測】が大ヒットして、一躍有名になったBUMP OF CHICKENですが、その【天体観測】の次のシングル曲が【ハルジオン】でした。

 

この曲も、僕にとっては、BUMPを知った初期の頃に聴いていた曲でした。【天体観測】も【ハルジオン】も、どちらも疾走感のあるギターロックって感じはするんですけど、【ハルジオン】の方が、何となくドスが効いていて、腹に重たいパンチを食らわされているような感じです。

 

ちなみに、この【ハルジオン】という曲は、藤原さんが夢の中で見た光景が詩を完成させるきっかけになったそうです。この歌詞の完成には、長い時間が費やされたそうです。

 

 

 

4曲目 才悩人応援歌

才悩人応援歌

才悩人応援歌

  • provided courtesy of iTunes

 

草野さん
「このアルバム、ブックレットが「星の鳥」という絵本になっているんですが、このイラスト藤原くんが書いていて、めちゃめちゃかわいくて、とっても好きなんですけど、スピッツのジャケのイラストもお願いしたいくらいですね、シークレットで良いから。(中略)バンプの”究極ツンデレソング”とでも言いましょうか。AメロBメロでツンとされて、サビで抱き締められるような感じの曲だと思います。曲は、しっかりロックで最高です」

 

***

 

これも大好きな曲です。アルバム『orbital period』の中だったら、一番好きな曲です。やっぱり、この歌詞が素晴らしいんです。

 


得意なことがあった事 今じゃもう忘れてるのは
それを自分より 得意な誰かが居たから

 


大切な夢があった事 今じゃもう忘れたいのは
それを本当に叶えても 金にならないから

 


隣人は立派 将来有望 才能人
そんな奴がさ 頑張れってさぁ

 

そして、草野さんも語っていた部分、

 


ファンだったミュージシャン 新譜 暇潰し
売れてからは もうどうでもいい
はいはい全部綺麗事 こんなの信じてたなんて
死にたくなるよ なるだけだけど

 

本当にすごい歌詞ですよね、究極の自虐といいますか、ミュージシャンとして生きていくことに対する覚悟っていうんですかね、そういうものも感じます。

 

 

 

5曲目 HAPPY

HAPPY

HAPPY

  • provided courtesy of iTunes

 

草野さん
「この曲は、泣きそうになったんじゃなくて、まじに泣いた曲ですね。震災の年に、移動の飛行機とか新幹線で繰り返し聴いていました。【オンリーロンリーグローリー】と、どっちが一番かなって迷う曲なんですけど、(中略)今でも元気出したい時、たまに聴いています。」

 

***

 

これも大好きな曲です。僕は、この曲を最初ラジオで聴いたんです。それで、その音源を録音して、発売前までずっと聴いていたのを覚えていますね、発売前に、もう完全に覚えちゃったりしてね。

 

で、この曲の個人的な思い出としては、もうこの曲の頃には僕は社会人になっているのですが、その時やっていた仕事を辞めたいなって思っていた頃に聴いていました。ただ、その時はこの歌に励まされて、一旦は辞めたいって気持ちが落ち着いて踏み止まったんです。まぁ、また時間が経った後、結局は辞めちゃうんですけどね。

 


続きを進む恐怖の途中 続きがくれる勇気にも出会う
無くした後に残された 愛しい空っぽを抱きしめて

 

消えない悲しみがあるなら 生き続ける意味だってあるだろう
どうせいつか終わる旅を 僕と一緒に歌おう

 

この辺りが、かなりパワーワードですよね。”続きを進む恐怖の途中 続きがくれる勇気にも出会う”って、この辺りに妙に納得させられたことを、よく覚えているんです。そっか、まぁそう言ってくれるなら、もう少しだけ頑張ってみようかなって、自然に思えたんです。

 

youtu.be

 

 

 

6曲目 Aurora

Aurora

Aurora

  • provided courtesy of iTunes

 

草野さん
「タイアップのドラマ「グッドワイフ」、これも見てたんですけども、すごい面白いドラマだったけど、バンプの曲が始まると、そっちに気持ちが持ってかれちゃって、ドラマに集中できないというね、感じでしたね。ドラマのBGMにはね、バンプの曲あまり向いてないんじゃないっていう…単にバンプが好きだからってだけかもしれないですけど、そんなことを思いながら聴いていました」

 

***

 

何とまぁ、古い曲はインディーズ時代の曲から、最新シングル曲の【Aurora】まで、幅広く網羅していて、本当に草野さんのBUMP愛がよく分かる選曲ですよね。今でも、最新のBUMPまで、草野さんはチェックされているんですね、もうそれだけで嬉しい限りです。

 

【オンリーロンリーグローリー】以外は、曲の発表の順番が、古い方から並んでいて、僕も自分自身のBUMPとの思い出を、時系列的に思い出しながら聴くことができました。本当に、ニクいことをしてくれますねー、草野さんは。

 

スピッツと同様、BUMP OF CHICKENも、ずっと僕のそばに居て、その歴史と共に僕も生きてきたんだなって、改めて感じることができました。

 

youtu.be

 

 

 

おしまいに…

 

草野さん
「多分ね、俺、BUMP OF CHICKENでは、何かバラード的なのとか、エレクトロニカ的なものは、あんまり求めてないのかもしれない。しっかり、ロックなBUMP OF CHICKENが好きなんですね」

 

という風にも語っておられて、もう僕も首が外れるくらい、縦にうなづきましたよ。ここまで語るなんて、本当に草野さんは本当にすごい、BUMP愛に溢れているんだなって思います。

 

僕も、特にエレクトロニカ的なものは、ちょっと苦手ですかね。キラキラしすぎて眩しすぎるというか、何となく、おっさんが入りづらい感じにさせられているというか。もっと渋くゴリゴリしていて、内向的な感じで良いんですけどね。

 

 


ということで、これくらいにしておきましょう。とにかく、とっっっっっっても幸せな時間でした!スピッツ×BUMP OF CHICKENの回、本当に素晴らしかったです。

 

今度は、ぜひ「THE BLUE HEARTSで漫遊」や「the pillowsで漫遊」などをよろしくお願いしたいですね。