【甘い手】
アルバム「ハヤブサ」に収録の曲。全体的に激しめの曲が多いこのアルバムの中でも、割と静かな曲…と思いきや、サビは結構ギターの音が爆音でなっていたりしますね。なんか不思議な曲です。
とりあえず印象的なのは、サビのマサムネさんの高音部分、調べてみるとhiB(高いシ)らしいですね、あんなに高い音で歌っているのに、全然乱れず、すごくきれいだと思います。
タイトル【甘い手】、甘い、とはもちろん味ではなくって、おそらく「甘い誘惑」とか「甘い罠」とかいう意味で使う甘いの意味に近いと思います。
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遠くから君を見ていた
いつもより明るい夜だった
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これがこの曲の出だしですが、何となくストーカーが思い浮かびます。二番では、「反射する光にまぎれた」ですからね、ばれないように見ている感じが読み取れます。まぁ単純に、片思いをしているんだけど、ただ遠くから見ることしかできない、ということかもしれません。
とにかく、思いを伝えることができず、その思い人を遠くから眺めることしかできず、妄想しているのだと思います、僕に触れてくれ、ここにいるよ、という風に。
「だから今 甘い手で僕に触れて」
思い人に触れられているところを妄想しているのでしょう。もしかしたら、夜の営みまで妄想しているのかもしれませんね。なんとなく、物寂しい曲だと思います。
ところで、間奏に入っているセリフ。ロシアの「誓いの休暇」という映画の中の、男女の会話らしいです。僕は、この映画を見たことないので、ネットで色々と調べてみましたが、セリフの直接的な和訳は見つけることはできませんでした。偶然、旅の道中で一緒になった男女が、目的の駅について会話をしているシーンらしいですが。
僕だけかもしれませんが、5:13のところのロシア語のセリフが、「百億円が」といつも空耳で聴こえてしまいます。