白状します。スピッツ大学などと掲げて、散々講釈を垂れている僕だが、実はスピッツのライブに一度も行ったことがないのだ。
それは単独のライブだけではなく、夏フェスなどで見かけたこともない、ということだ。他の好きなバンド、例えばBUMP OF CHICKENとか、andymoriとか、the pillowsとか、People In The Boxなんかのライブにも行ったことがあるのだが、スピッツだけは見事に見たことがないのだ。
僕にとって、未だにスピッツは、空想上の生き物のように、本当に存在しているのかすら確認できていないのだ。ライブ映像なんかで、いつの草野マサムネさんを見ても若々しくて、時が止まっている錯覚すらするが、もしかしたら、本当に止まっているのかもしれない、と何処かで思っている。
という冗談はさておき…。
ライブに行ったことのない僕にとっては、ライブDVDというのは、本当に嬉しい。動くマサムネさんが見れる(もしかしたら、空想上の生き物かも知れないが…というくだりはもういいか)貴重な瞬間だ。
ということで、早速買いました、フラゲってやつですね。
LIVE DVD 『JAMBOREE 3 “小さな生き物”』です。今、ようやく一周目が終わって、適当に流しながら、これを打っているところ。
やっぱり、スピッツなんだな、と。一番、安心して、落ち着いて見れる気がする。なんか変に気負いしたり、よし、見るぞ!とか改まったりもせず。自分の心をいつもゼロに戻してくれる。
今回はね、もちろんアルバム『小さな生き物』の曲たちは初めて見れるので、それらは全部嬉しかったんだけど、他にも嬉しい曲が多くあった。
具体的に、【三日月ロック その3】【恋は夕暮れ】【Y】【大宮サンセット】など、これらは本当に懐かしく、うれしかった。
僕は勝手に、第二期だの、第三期だのと呼んでいるが…『クリスピー』あたりから『フェイクファー』あたりを第二期として、『ハヤブサ』以後を第三期とすると、第二期の時代の曲を、今のスピッツがやるのは、本当に面白い。懐かしくもあるんだけど、アレンジなんかも加えられたりして、少しも他の曲と遜色がない、懐新しい(懐かしい+新しい)なんて言葉は流行らないと思うが、僕の気持ちを、これでうまく言い表せる。
特に挙げるのならば、【Y】が良かったね。もう昔からのファンの僕にとってはたまらなかった。
アルバム『ハチミツ』に収録の曲だが、ハチミツは確か、僕がスピッツで初めて”買った”アルバムだったと思う、自分で意志を持って、スピッツのアルバムを”借りる”んじゃなくて”買おう”と思ったのが初めてだった…と思う。
そういうわけで、ハチミツに入っている曲は、自分のスピッツの記憶の中でも一番古い記憶だ。
【Y】は、当時聴いていた時は、何となく怖いイメージがあったんだ、なぜだろう。でも、今回聴いてみて、なんか全然違う印象がした。まぁ、曲自体の解釈・感想は、本筋の記事でということで…。
(しかし、僕の曲解説は、あいうえお順にやってってるので、ワ行に到達するのはいつになるだろうね。未だに”ウ”だもんね。到達できればいいけど)
あとは、なんと言っても【僕はきっと旅に出る】、この曲は最近のスピッツの曲の中でも一番好きなんだけど、何度聴いてもやっぱりいいね。いつも、なんか何とも言えない気持ちになるんだけどね。ここいらの感想・解釈も、本筋の記事でということで、いつか、ね。早く書きたいな、しかし、あいうえお順め…。
【僕はきっと旅に出る】
全体的に、本当にメンバーみんなが楽しそうに演奏していて、すごく印象に残りました。崎山さんなんか、ほんとに少年のような笑顔を浮かべて、ものすごい手さばきでドラムを叩いているのは、見ているこっちまで楽しくなった。
本当にいつまでも若々しくて、あんな大人になれればな、と思う今日この頃です。あまり、DVDの解説になってはないですけど、結論は、自分で見てみてください、ということですね。
…あ、そう言えば、MC入ってなかったね、聞きたかったなー。