スピッツ大学

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23時限目:うめぼし

【うめぼし】


うめぼし

うめぼし

 

アルバム『スピッツ』に収録されている曲。何よりもまず、タイトルですよ、【うめぼし】というタイトルで曲を作ろうという、そしてそれをアルバムに入れてしまおうという神経をうたg…いや、すごいと思います。

 

マサムネさんの弾き語りを引き立たせるように、弦楽器の音が優しくそれを包み込んでいます。(使われている楽器の全部は分からないですが)

 

それはそうと、イントロがいつ聴いても、ファミリーマートの来客音に似ていると感じるのですが、僕だけでしょうか…。

 


さて、【うめぼし】を冠しているこの曲は、どんなことを歌っているのでしょうか。まず、出だしの歌詞はこうである。

 


うめぼし食べたい
うめぼし食べたい 僕は今すぐ君に会いたい

 

とてもさみしい
とてもさみしい 僕は今すぐ君に会いたい

 

何となく、ラブソングに思えます。「君に会いたい」ですもんね。しかし、それと、「うめぼし食べたい」と、どうつながっているのか。

 


まずひとつ考えられるのは、恋愛というものを、”酸っぱいもの”に例えるために、うめぼしを持ち出したという解釈です。

 

恋愛というものは、しばしば、甘酸っぱいものだ、と表現されます。うれしかったり(甘い)、悲しかったり(酸っぱい)と、一喜一憂するものが恋愛である、ということです。

 

これらから、つながりとしては、この場合はおそらく恋人であろう”君”に会いたい=(甘)酸っぱい思いを味わいたい=うめぼし食べたい、という関係が成り立ちます。

 


もうひとつ。

 

ずばり、うめぼし=女性の乳首、という解釈があります。こうなると、ラブソング、というところから少し外れてしまいますね。

 

この解釈だと、うめぼし食べたい=…わかりますよね?

 

もちろん、君を恋人としても、この場合では成り立つと思いますが、さらにこの解釈を飛躍させたのが、”君”というのが風俗嬢である、という解釈です。

 

この解釈で考えると、「値札のついた心 枠からはみ出せない」というフレーズが、料金が発生するという関係から発展することができない、という意味に捉えられなくもないです。風俗嬢なら、確かにそうだな、とつながりを感じますね。

 


残りの歌詞は、申し訳ない、あまり良い解釈はできそうにないです。色々、この歌も想像して楽しめる曲ですね。【うめぼし】…うーん、日本音楽史に残る珍曲(名曲?)のひとつですね。