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48時限目:恋する凡人

【恋する凡人】


恋する凡人

恋する凡人

 

■この曲はまず、シングル『つぐみ』に、ライブテイクが先にカップリング収録され発売されて、その後に、アルバム『とげまる』にスタジオテイクが収録されて発表されたという、少し変わった経緯をもつ曲です。つまり、ライブバージョンの方が先に聴けた、ということですね。

 

個人的ランキング、195曲中80位でした。
(今回の記事より、別記事「マイ・アルティメット・スピッツランキング」の順位も合わせて載せていこうと思います。)

 


■アルバム『とげまる』が発売になった頃、確かNHKのSONGSって番組だったかな、それにスピッツが出てて、たまたま僕も見ることができたんですけど、メジャーな曲を何曲か披露した中で、この曲も披露していました。すごく、かっこよかったです。

 

冒頭の通り、この曲はライブテイクを先に聴くことができたので、余計にそう感じるのかもしれませんが、かなりロックな一曲だと感じます。歌詞の中に、”走るんだ”というフレーズが繰り返し出てきますが、その言葉通り、疾走感が溢れる曲です。

 


■まず、タイトルが秀逸ですよね、恋する凡人って、素敵です。タイトルが好きな曲ランキングを作るとするならば、結構上位に入りそうな曲だと思います。

 

曲の内容は、そのタイトル通り、凡人…つまりどこにでもいるような、何の変哲もない男が、恋に落ちて、あれこれ奮闘している、ということを歌っています。誰にでもあてはまりそうな、そんな描写が多いのではないでしょうか。

 

ちなみに、僕はと言うと、うん、恋人が初めてできたのが、僕はすごく遅くて、大学生の頃…2,3年くらいだったと思う。だから、色んな経験(意味深)もその頃だったんだけど…まぁその辺りはどうでもいいが。でも、すごく不器用な大恋愛だったと思っています。何だか空回りして、今思えば、えぇ!と引かれるようなことをしたり、必死でした。紛れもなく”恋する凡人”…いや、恋する”変人”だったかなぁ。

 


■ということで、恋する変j…いや【恋する凡人】の解説です。

 

解説と言うほどでもないですね、これは。結構分かりやすい内容だと思いますが、でも随所に、確かにマサムネ節が見られます。

 

気に入ったところをいくつかピックアップしてみます。

 


まずは出だし。

 


恋する凡人 試されてる 狂った星の上
やり方なんて 習ってない 自分で考える

 

”やり方なんて 習ってない”ってのが、良いフレーズですよね。きっと恋愛のやり方ってことでしょうね。それで分からずに、ひとりよがりで変なことしたり(経験談)、ネットとか、自称・恋愛の達人に相談してみたり(経験談)、でも結局空回りしたり(経験d…)。

 


続いて2番Bメロ。

 


鏡に映る妙な男
リセットボタン使わず

 

ここも独特な表現ですよね。リセットボタン使わず…うーん、リセット=諦める、ということならば、恋愛をあきらめずに続けていこう、という決意の表れでしょうか。

 


あとはサビ。最後の部分を紹介しておくと、

 


今走るんだどしゃ降りの中を ロックンロールの微熱の中を
定まってる道などなく 雑草をふみしめて行く
これ以上は歌詞にできない

 

ロックンロールの微熱の中を、という表現が好きです。なんか、あれに近いですよ、何でもかんでも、それ、ロックだねー、って言っちゃう感じ。恋愛も、ロックなんですね、がむしゃらに突き進む感じがね、”定まってる道などなく 雑草をふみしめて行く”、ロックだねー。

 


■ちなみに、

 

この歌詞の最後の”これ以上は歌詞にできない”という部分ですが、アルバム『とげまる』の歌詞カードで、そこの部分だけかすれているんですね(正確には、できないの”きない”の辺り)。このアルバムが発売になった頃、色んな人が話していて、これがわざとそうなっていることが分かりました。歌詞の内容を演出しているのでしょう、こういうのも面白いですよね。