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120時限目:涙がキラリ☆

涙がキラリ☆


涙がキラリ☆

涙がキラリ☆

 

■12作目のシングル曲であり、アルバムとしては、『ハチミツ』に収録されています。個人的ランキング、195曲中118位でした…あんまり伸びなかったですね、まぁ無意識にランキングはつけた…つもりなので、仕方ないです。

 

言わずもがな、大ヒットを記録したシングルですね、スピッツの熱心なファンでなくても、知っている人は多いでしょう。

 

スピッツのシングル売上ランキングとしては、【ロビンソン】【チェリー】【空も飛べるはず】のシングル御三家(個人的な呼び名)に次いで、第4位だそうですね。売上枚数は、98万枚…100万枚目前だったんですか。もう少しで、”シングル四天王”になれるところだったんですけど、笑。

 


■シングル『涙がキラリ☆』のカップリングは、【ルナルナ】ですが、wikiによると、【涙がキラリ☆】と【ルナルナ】のどちらをA面にするかを迷っていたらしいです。

 

”両A面にするか「涙がキラリ☆」を出した後すぐ廃盤にして「ルナルナ」を出すという案もあった。”とありました。両A面は分かりますが、廃盤にして…云々の話は、何の意味があるのか分かりません、笑。

 


■ネットサーフィンしていましたら、【涙がキラリ☆】のついてのインタビューを見つけましたので、そこからの情報も少し抜粋します。

 

インタビュアーの「なんで七夕にこだわるの?」という問いに対して、草野さんの返答です。

 


草野:…だって、俺、ちゃんと言い訳できないものとか大義名分がないものっていやなの。もともとクリスマスっていうのはホーリーな日なわけでさ、男と女がいちゃつく日じゃないのよ。でも日本じゃそうなってるでしょ?それはどう考えても変じゃない。七夕は物語自体がいちゃつきなさいっていってるわけだし。

 

本当に、草野さんらしいっちゃらしいですけど、でも何か妙に説得力がありますね。そういうわけで、タイトルに引っ付いている”☆マーク”は、七夕を意識してつけられたそうです。ちなみに、シングルの発売日も七夕…平成7年7月7日だったんですね、すごく縁起が良いですね。

 


■あと、書籍「スピッツ」にも、【涙がキラリ☆】に触れている部分がありましたので、ここも少し触れてみます。しゃべっている人物は、全て草野さんです。

 


…でね、これは俺が天使だったらいろいろホーリーな気持ちでこの夜を過ごせるんだけど、やっぱりやましい気持ちがいっぱいあって『どうしよう~?』みたいな、そういう17歳ぐらいの頃の心情を保ってる曲なんですよ。…

 


…だから『ほんとはちょっと触りたい』っていうのが『もう一度抱きたい!』っていうよりも俺にとってはやっぱり100倍ぐらいエッチなんですよ。(中略)肉体関係のない二人だし、触りたいけど触れない時っていうのが一番グッときてる感じかなって。…

 

だそうですよ、笑。(アルバム『ハチミツ』に関しては、この書籍には興味深いことが色々と書かれていますので、良ければ読んでみてください、面白かったです)

 


■”七夕”とは、7月7日の夜こと、または、その行事のことを指す言葉です。

 

夜空の天の川を挟んで、二つの星…”牽牛星”と”織女星”という名だそうですが、それらが一番の輝きを放つ日だということで、牽牛星に”彦星”、織女星に”織姫”という名前を与え、それらを恋人同士に見立て、「七夕は、離ればなれになった彦星と織姫が一年にたった一日だけ出会える日だ」という、ロマンチックな話を当てはめたのです(昔の人がですけどね)。

 

そういうわけで、”七夕”という日は、現実でも恋人たちが逢瀬を楽しむ日…となりそうですが、あまり盛り上がっていないように思いますね。それよりは、短冊に願いを書いて、笹の葉にひっかけ、その願いの成就を願う、というイベントの方がメインになっています。

 

というわけで、”七夕”こそ、現行の”クリスマス”的な位置付けになるべき日なのだと、草野さんは指摘しているわけですね。いちゃつく大義名分があるだろう、と言っているわけです、笑。

 


■そういう意味で、”七夕の日に出会う恋人たち”というストーリーを、この歌に込めたのではないでしょうか。草野さんが思い浮かべる、理想の七夕のストーリーをです。

 


同じ涙がキラリ 俺が天使だったなら
星を待っている二人 せつなさにキュッとなる
心と心をつないでる かすかな光

 

この辺りを読むと、この二人からは、がっつりとした恋人同士というよりは、心は繋がってはいるけれど、そこから距離を縮めることができない、”初々しさ”を感じますよね。

 


”浴衣の袖の辺りから”というフレーズも出てきますが、僕はこの歌を聴くといつも、お祭りの風景を思い浮かべるんです。

 

もっと具体的に言うと、神社の階段にちょっと微妙な距離を保ちつつ座っている男女です。そして、二人で七夕の空を眺めてて、自分たちの姿を、織姫と彦星に照らし合わせているのでしょう、せっかく会えたのに、中々距離を縮めることができない自分たちをね、かわいらしいじゃないですか。

 


■ということで、七夕の話が大半を占めちゃいましたね、あんまり曲の紹介はしていないというね。まぁ、シングル曲なので、MVを載せておきますんで、自分の目と耳で確かめてみてください。草野さん流の、七夕ソング、ということです。

 

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