スピッツ大学

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162時限目:Holiday

【Holiday】


HOLIDAY

HOLIDAY

 

■アルバム『ハヤブサ』に収録されている曲です。個人的ランキング、195曲中89位でした。

 

こういう曲調も、それまでのスピッツから考えると、ちょっと珍しい感じですよね。何ていうか、”跳ねる感じ”とでも表現しておきましょうか、アルバム『ハヤブサ』からの音楽的な変化を感じさせる、これもひとつの要因になるんじゃないでしょうか。

 


■タイトルも”Holiday”ということで、言わずもがな、これは和訳すると”休日”という意味になるわけですが、曲調とも相まって、楽しそうな雰囲気を感じます。

 

しかし…

 

この曲には、とある解釈が広く知れ渡っております。それを踏まえて歌詞を読んだ感じ、そして、メンバーもそう語ったという話もあるらしいので、そう言われると…という感じで、自分の中でもその解釈が何となく染み付いてしまっています。

 

 

■まず、その解釈ですが、ずばりこの曲が”ストーカーソング”である、というのです。

 

なにより、メンバーがこの曲について、”ストーカーソング”と言ったらしいのです。ちなみに、これはwikiにも載っている情報ですが、どの時点で、どこにそういう言葉が載っているのかは、すみません定かではございません。

 

個人的には、ストーカーはストーカーだとしても、そんなに嫌な感じには聴こえてきません。曲調が明るいからかもしれませんが…。まぁ、スピッツにはもっと、”えぐい曲”はありますしね…笑。

 


■とりあえず、歌詞を追っていってみます。まず、出だしの歌詞は、こういう感じです。

 


もしも君に会わなければ もう少しまともだったのに
もしも好きにならなければ 幸せに過ごせたのに

 

すごいですよね、このたった2行で、”僕”の気持ちがこんなにも表わされているなんてね。独特ではありますけど、分かりますもんね。

 

”会わなければまともだった”、”好きにならなければ幸せだった”、などの表現は、恋煩いとでもいいますか、何をしているときでも、好きになってしまった相手のことを考えてしまう…好きになったことは素敵なことだけど、それが逆に辛いことでもある、ということですね。例えば、相手にすでに恋人が居るとか、そういう状況を付け加えても面白いかもしれません。

 


とにかく、この辺りを読めば、ただの恋煩いの歌かな、と思えなくもないですが、ストーカーソングと呼ばれている所以は、この先の歌詞です。例えば、

 


朝焼けの風に吹かれて あてもないのに
君を探そう このまま夕暮れまで
Holiday Holiday Holiday

 


いつか こんな気持ち悪い人 やめようと思う僕でも

 

などの部分でしょうか。

 


■サビの部分は、”朝焼け”から”夕暮れ”までですからね、その一日中の時間を君を探すために費やす、ということになります、休日を利用してね、笑。

 

まぁ、でもこの部分を読んでも、”事を起こしていない”限りは、探しているだけなんでね、まぁ健気だと許してあげましょうよ?本当にストーカーなら、覗いたり、つけまわしたり、家に侵入したりするもんですからね(しちゃダメですよ!ダメ!ゼッタイ!)。

 

何ていうか、偶然を装って、道端で出会おうとしている感じなんでしょうか、「よ、よぉ…奇遇だね…」みたいな感じでね。そういう経験…ありますか?

 


後半の部分、”気持ち悪い人”というのは、自分のことを言ってるんでしょうかね?ということは、そういう自分の行為が気持ち悪いことなんだと、自覚しているということでしょうか、”やめようと思う”とも言っていますしね。

 


■まとめると、恋する気持ちが溢れて(恋煩いで何も手につかなくなって)、君にどうしても会いたいと思うようになってしまったと。しかしながら、君がどこに居るのか分からないので、休日を利用して、一日中君を探そうと、そういうことですかね。

 

何か、具体的な”事を起こした”描写は、見当たらない気がするんですが、どうなんでしょうかね?まだ探しているだけなので、グレーゾーン!ということにしておきます、笑。

 


あとは、

 


心の扉を 痛みこらえ開けたよ
古い 暖かな部屋に君を呼ぶまで

 

とかね。何か意味はよく分からないですけど、きれいな言葉に思えてきます。単純に、いつか君を自分の部屋にお招きしたいと、そういう感じでしょうか、どうか、健全な方法でお願いしますよ!