スピッツ3050 × 僕2030 part3
■僕が、中学3年生(もしかしたら、2年生かも?)の頃だったと思う。スピッツのベストアルバム『RECYCLE Greatest Hits of SPITZ』が発売になりました。
ちょっとここも記憶が曖昧なんだけど、買って聴いてみると、一度も聴いたことがない曲が入っていたりして、まぁとにかくシングル曲がたくさん聴けて嬉しかった。
ただし、ここではまだ、「マイアミショック事件」というものについては、知らないままだった…つまり、このベストアルバムが、スピッツの意向に反した作品だった、ということをね。
「マイアミショック事件」については、このあたりの記事を↓
後に、そういうこと(マイアミショック事件のこと)があったことを知って、まぁ当たり前だけど、あーそういうことがあったんだって思った。
実は、大学生の時に、このアルバム『RECYCLE Greatest Hits of SPITZ』を友達に貸したんだけど、そのまま返してもらわずに、現在に至っている。
ここで全部を書くつもりはないが、その友だちとは色々あって、何ていうか、最後の方はあんまりいい思い出がなくてね。だからというわけではないんだけど、もうその時はマイアミショックのことも知った後だったし、何となく、返してもらわなくてもいいかって思って、そのまま卒業してしまった、笑。大切にしてくれただろうか。
そういう意味では、まぁ、思い出に残っていると言えば、残っているんだけどね。
■高校生になって、アルバム『ハヤブサ』が発売になった。
このアルバムを買って、聴いた時の衝撃は大きかった。それは、今までのスピッツにない、とても攻撃的でロックなアルバムだったからだ。
後々振り返ってみると、個人的に呼んでいるところもあるけれど、このアルバム『ハヤブサ』から、スピッツは第三期に入ったんだろうなって思う。
(ちなみに、第二期は『空の飛び方』~『フェイクファー』で、第三期は『ハヤブサ』~『さざなみCD』という、個人的な認識です。)
最初は違和感を感じたことを覚えている。そう感じること自体、多分、僕の抱いていたスピッツ像と、スピッツが目指しているスピッツ像に、多少のズレがあったのかもしれないね。
それでも、何度もアルバムを聴いていくにつれて、徐々に馴染んでいくのが、何とも不思議。まぁ、【アカネ】とかは最初から好きだったけどね、【今】、【いろは】、【8823】、【放浪カモメはどこまでも】、【メモリーズ・カスタム】あたりは、今までにないロックな曲で、最初は馴染まなかったけど、今はちゃんと「スピッツらしい曲」として思えるようになっているからね。
■その後のアルバム…高校生の時に聴いたのは、『三日月ロック』と『スーベニア』、あと『色色衣』もあったかな。この辺りのアルバムは、どれも本当に良いアルバムだよね。高校生の、あの何とも言えない血気盛んな時期には、どれもピタリな作品だったと思う。
高校生の時は、周辺でやたらインディーズだとか、青春ロックだとか、パンクロックだとか、そういうものが流行っていてね。僕も、そういう経緯で好きになったバンドもあったんだけど(例えば、GOING STEADYとか、リアルタイムではなかったけど、THE BLUE HEARTSとか)、あんまりそういうのばっかりだと、ちょっとうんざりすることもあった。そういうノリっていうのかな、もちろん僕自身もそういうノリの真っただ中にいたのは事実だけど。
そういう意味で言えば、スピッツを聴くと、何か安心できたような気がする。この時期から、もうすでに、スピッツというバンドが自分にとって、原点となっていたんだ、と今になって思い返すことができる。
■大学生になって。
正直なところ、スピッツからは、ちょっと離れていた時期だったかもしれないね。というのも、この時期は、本当に色んなアーティストを見つけては聴いていった時期だったので、わざわざスピッツに手が伸びなかったのよ。
例えば、BUMP OF CHICKENやthe pillowsやGOING UNDER GROUNDやELLEGARDENや…言い出せばキリがないけど、そういう新しく発見して好きになったバンドの方が、ずっと新鮮に感じていて、そっちの方をたくさん聴いていた。
そんなある時、「あれ…そういや、スピッツって今どうなってるんだっけ?」的なことを思った。忘れもしない、ゼミの研究室での休憩時間だった。
それで、Youtubeで検索してみると、新曲として【群青】のMVを見ることができた。何故かアンガールズがウサギに扮して踊っていて、「何だ、このMVは?笑」って思ったけど、曲は相変わらず良いなって思えた。
それで、失礼な言い方だけど、「なんだ、スピッツはやっぱりいいじゃん?」って思って、アルバム『さざなみCD』をレンタルした。アルバムを”買った”となっていないところが、またこの時期ならではなんだよね、これまではちゃんと買っていたのにね。だから、今でもオリジナルアルバムでは、実は『さざなみCD』は持っていない。中古ショップで見かけるたびに、買おうかな~って思うんだけど、結局は買わずに現在に至っている。