朝ドラ「なつぞら」のOPアニメで【優しいあの子(TV ver.)】を聴いた感想
■まずは、少しご挨拶を。
”平成”が終わり、”令和”が始まりました。
ということで皆様、(元号が)変わりましておめでとうございます、令和もよろしくお願いします。
今年は、例年と違って、とてもとても忙しい毎日を過ごしているのですが、リアルタイムで今は、おそらく1年で一番長い5連休をのらりくらりと過ごしつつ、この記事を書いています。こりゃ、連休明けが怖い…。
スピッツ大学も、変わらず頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。
■さて。
【優しいあの子】が何度も聴けるようになりましたね。いわゆる【優しいあの子(TV ver.)】ってやつでしょうか。朝ドラのオープニングアニメが、Youtubeで公開になっています↓
あんまり、朝ドラをほとんど見ることができない自分にとっては、とても嬉しいことです。好きなタイミングで好きなだけ、聴く(見る)ことができるので、今もこうやって文章を打ちながらエンドレスで流しています。
まだまだ、ごく短いショートバージョンなんですが、これを聴いてみて感じたことが2つあったので、書いてみます。
①全体を聴いてみての印象
曲の感じは、本人もラジオ番組で触れていたように【花の写真】に似ていますね。個人的にも「確かに」と思いました。Aメロ→Bメロ→サビと、リズムが変わっていくのが、面白い曲です。
それで、歌詞の方なんですけど、個人的に「あーそう来るのか」って、良い意味で裏切られた点があったんです。それは、サビに入っている”優しいあの子にも教えたい”というフレーズを聴いた時でした。
僕はてっきり、Aメロで”重い扉を押し開けた”り、”めげずに歩いた”り、Bメロで”切り取られることのない丸い夜空”を見上げたりした人物は、”優しいあの子”なのかな、って思ったんです。
しかし、そういう風に続いていって、サビで”優しいあの子にも教えたい”って出てくるんですよね。ここで、あー、これらの景色を体感したのは、(おそらく)他でもない草野さんだったんだなって分かったんです。そして、その景色がどんなに美しかったのか、”優しいあの子”に教えてあげよう、と歌っているんですよね。
普通に考えると、”優しいあの子”ってタイトルで、しかも朝ドラの主題歌と来たら、何となく”優しいあの子”を主人公にして、歌詞を書きそうなんですけど、自分が体感した景色の美しさを、”優しいあの子”に教えたい、と歌っているのは、もう草野節だな!って思うんですよね。
ちなみに、この辺りのことは、草野さん自身が北海道は十勝を何度か訪れて、この歌を作ったというエピソードがあるようで、その時の気持ちを素直に歌っているということなんだと思います。
②サビの「ルルル」
スピッツの歌には、時々「ラララ」や「ルルル」などの、言葉としての意味のない歌詞が出てきます。パッと思いつくものだと、【水色の街】や【scat】や【ウサギのバイク】などでしょうか。
例:水色の街(個人的にすごい好き、たまに無性に聴きたくなる)
そして、この【優しいあの子】にも、「ルルル」が出てきます。あえて書くとするならば、サビの歌詞が、
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優しいあの子にも教えたい
ルールールールールールールールー
ルールールールルー
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という風になっています。
ところで、こういう歌をスピッツ以外で探していった時に、真っ先に思いつく曲があります。…そう!さだまさしさんの【北の国から】ですね!ですよね?
主題歌【北の国から】ができた逸話としては、wikiのを引用させていただくと、
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さだは、北海道の広大な台地をイメージしたメロディーラインを「♪ああーあああああーあ(語尾下げて)」と発したところ、倉本が「それいいね。で、その続きは?」と言い、「♪ああーあああああー(語尾上げて)」と発した。さらに倉本の「続けて」に対して、さだは「♪んんーんんんんんーん、んんん、んんんんんー」と呼応。これを聞いた倉本が「いいね。これでいこう」とそのまま決定。メロディーラインを即興で考え発しただけのつもりが、イントロのギターからAメロ・Bメロと、その時の即興メロディー案がそのまま採用され、わずか10分ほどで基本が出来上がったという。
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ということだそうです、天才か?笑
で、【優しいあの子】ですよ。同じ、北海道をモチーフにした歌ですよね。で、何かのインタビューで、草野さんが【北の国から】という歌に触れていたのを見たことがある気がするんですけど、ちょっとどこにあったか思い出せないんですよね。見つけたら、また載せてみます。
まぁとにかく何が言いたいかというと、【優しいあの子】の「ルルル」は、【北の国から】のオマージュなのかな?と思ったりしています。
何ていうか、北海道の雄大な自然を表すのに言葉は要らないみたいな?これ以上は歌詞にできない的な?そういうのを、勝手に想像しています。