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集中講義:草野正宗 ~詩の世界への招待~ 第26回

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晴れた空だ日曜日 戦車は唾液に溶けて
骨の足で駆けおりて 幻の森へ行く
きのうの夢で 手に入れた魔法で
蜂になろうよ
このまま淡い記憶の花を探しながら

 

 

■アルバム『名前をつけてやる』に収録されている【日曜日】という曲の歌詞です。

 

この曲の曲調だったり、歌詞を全体的に読んだ感じは、非常にメルヘンチックというかファンタジーというか、どこかにピクニックにでも行くような陽気さを感じます。

 

その一方で、間奏部分ではいきなり、女の甲高い笑い声というか、喘ぎ声というか、狂ったように聞こえる声が入っていて、ちょっと不気味なんです。

 


■さて、歌詞の内容の考察なんですが…これは、もうエロさ全開の歌詞ですね!もちろん、個人的な解釈も大いに含めますが…いや、でも割とそのまんまに読める部分もありますかね笑 

 

何度も語っている通り、草野さんの書く詩のテーマとしては、「セックスと死」というのが知られているのですが、それは割と初期の作品に色濃く反映されているイメージです。

 

【日曜日】は、そういう意味ではエロの方向へ全振りしてるような曲なのですが、例えば、この集中講義で紹介しましたが、ヌードが見たい!と宣言している【ラズベリー】や、おっぱい最高!と叫んでいる【おっぱい】などとは少し違い、先述したようにメルヘンチックな歌詞に、その本心を隠しているような歌詞です。

 

そういう読み方をすれば…というのもありますが、歌詞の中に、性的表現の隠語がたくさん隠れているような気がします。

 


■例えば、紹介している部分の歌詞について。

 


晴れた空だ日曜日 戦車は唾液に溶けて
骨の足で駆けおりて 幻の森へ行く
きのうの夢で 手に入れた魔法で
蜂になろうよ
このまま淡い記憶の花を探しながら

 

包み隠さずに言いますと…

 

”戦車”…男性器の隠語

 

”唾液に溶けて”…”戦車は~”からのこの表現なので、おそらく口淫を表している

 

”骨の足”…これも何かを表しているような気がしますが、何でしょうね。繋がりを考えると、舌とか?

 

”幻の森”…女性器の隠語

 

”蜂”と”花”…そのまま男性器と女性器の隠語で、セットでできているから、イヤ~んな行為にも繋がる表現か。

 

などなど。他の部分の歌詞だと、”峠”が女性の身体のラインを表していたりするかもしれません。と、読んでいくと、途端にどの言葉も、そういう風に読めるような気がしてきます笑

 


■ただし、紹介している歌詞の部分だと、後半部分、もう一度抜き出して書くと、

 


きのうの夢で 手に入れた魔法で
蜂になろうよ
このまま淡い記憶の花を探しながら

 

”きのうの夢”や”淡い記憶”などの言葉があるように、この歌全体が、夢や妄想である可能性もありますね。