スピッツ大学学長が今の気分で本気で選んだ スピッツで大好きな曲ランキングBEST10
■おはこんばんちは、スピッツ大学学長のitukamitanijiです。
最近は、暑かったり寒かったり、何だかよく分からない天気が続いておりますが、体調の方はいかがでしょうか?私の暮らす広島は、とにかく最近は雨が多くて、何となく気だるい日々が続いております。
そんな天気を吹き飛ばすように、我が広島が誇る広島カープの優勝を控え、最近の広島は何となく浮足立っております。頑張れカープ!
■さて、早速本題に入りたいと思います。
ここスピッツ大学(という名前で始めたブログ)が創立されてから、今年の7月で以って、早3年の月日が流れました。
そこからさらに時間が経ち、冒頭の画像は8月に撮影したものですが、スピッツ大学は、”投稿記事数が300本”を越え、それからしばらく後、”総アクセス数が300万PV”を越え、さらに”読者数が300人”を越えたのです。
このことを、私は冗談も交えて「トリプルスリー」という風に呼んでおりますが、トリプルスリーを達成できたのも、他でもない、ここスピッツ大学を訪れて下さった、皆様が居たからでございます。
スピッツ大学なんて、仰々しい名前を勝手に名乗りはじめ、「スピッツの全曲を紹介・解説する」なんていう、変態的なことを、よくもまぁこんなに続けてこられたものだな、と自分自身の変態的な部分を振り返っているところでございます。まぁそんなスピッツ大学を訪れてくれた皆様も、随分と変t…。
いやいや、本当にここまで続けられたのも、一重に皆様のおかげだと思っております。何度でも、ありがとうございます、を言いたいのです。
■ということで、トリプルスリー記念で、何かをしたいなとか思ったんですが、あんまり気の利いたことは思い浮かばずにいましたが、ここは初心に帰って、シンプルにいこうと思います。
題して、
投稿記事数300本越え &
総アクセス数300万PV越え &
読者数300人越え
略してトリプルスリーを達成したスピッツ大学の学長である
スピッツ歴およそ23年の筆者が今の気分で本気で選んだ
スピッツで大好きな曲ランキングBEST10
をお送りいたします。早いもので、スピッツの全曲解説も終盤に差し掛かっておりますので、今の気分で、私がスピッツで好きな曲のランキングを改めて作ってみようじゃないか、と至極単純で原点回帰な企画でございます。
あくまで、"今の気分"でのランキングになります。明日には変わっているかもしれないし、極端な話、出来上がったランキングを見てすでに、「あの曲の方が好きなんじゃね?」的に自問自答を繰り返しています。
まぁとにかく シンプルに好きな曲を並べました。スピッツをよく知っているファンの方々は、自分の好みなどと照らし合わせて楽しんでいただき、またスピッツをよく知らない&これから知りたい勢の方々は、よかったら自分に合いそうな曲を見つけてみてください。
第10位 猫になりたい
シングル『青い車』のカップリング曲、アルバム『花鳥風月』に収録
もう文句なしで、スピッツの超名曲の一つですね。この曲と僕との出会いはとても古く、もうかれこれ20年以上も前になります。僕が小学生の頃でした。
当時の僕は、カセットにアルバム『インディゴ地平線』『フェイクファー』『花鳥風月』の3枚を吹き込んで(個人的通称:カセット3部作)、兄から譲り受けたカセットウォークマンで、擦り切れるくらい何度も、このカセット3部作を聴いていました。
その頃の僕には、【猫になりたい】は少し難しい曲だったかもしれませんが、子ども心にとても印象に残った曲で、ずっと長く聴いてきました。僕が大学生の時に、僕がスピッツファンであることを知らずに、バイトの女性の先輩がこの歌をいきなり歌い始めて、シンパシーを感じて、そのまま恋に落ちたこともありました。
好きな人や恋人と一緒に居たいという想いを、”猫になりたい”と表現する草野さんの視点は、やっぱり天才的としか言いようがありませんね。
第9位 旅の途中
アルバム『三日月ロック』収録
アルバム『三日月ロック』には、その名前通り、ロックな曲が多いイメージなんですが、この【旅の途中】は、ロックとフォークソングの中間のような、これぞスピッツの真骨頂と呼ぶに相応しい曲であると思うのです。
アルバムの中で、あんまり目立ってないんですかね、個人的には『三日月ロック』の収録曲でも2番目に好きな曲です。やっぱり、草野さんの弾き語りは美しいですよね、好きなイントロランキングでもあれば、間違いなく1、2位を争う曲だと思います。
第8位 放浪カモメはどこまでも
第22作目『メモリーズ / 放浪カモメはどこまでも』、アルバム『ハヤブサ』収録
自分たちの意向に反して、レコード会社より、ベストアルバムを強行的に発売させられてしまった結果、スピッツの活動は一旦止まってしまいました。しかし、そこから、アメリカでの音探しの旅などを経て、新たに純粋なロックバンドとして、スピッツは生まれ変わり、再スタートを切ることになりました。この一連の出来事の流れは、長いスピッツ史の中では、”マイアミショック事件”と呼ばれています。
そして、そんな”マイアミショック事件”の真っただ中、迷走しながらも、自分たちのロックを模索しながら作り出した曲こそ、この【放浪カモメはどこまでも】に他ならないのです。
そういう背景を思い浮かべながらこの曲を聴くと、胸がジーンとくるのですが、とにかくロックな曲なので、テンションがどこまでもぶち上がってきます。酔っ払った時とかに、メチャクチャになりながら、カラオケで歌ったりしていました。
第7位 夢追い虫
第24作目『夢追い虫』、アルバム『色色衣』に収録
これも、スピッツ屈指のロックナンバーなのですが、この頃のスピッツはもうすでに、ベテランの域に達していて、単純なロックナンバーに留まらず、渋さというか、重厚なイメージを曲にまとわせています。まさに、いぶし銀というにふさわしい、渋い感じの曲です。
ただし、歌詞はあいかわらず、
*
吐きそうなくらい 落ちそうなくらい
エロに迷い込んでゆく
*
などと歌っているので、やっぱりスピッツはスピッツなんだなって思い、ちょっと安心します笑。
第6位 魚
EP『99ep』(2004年に製造中止)、アルバム『色色衣』に収録
『99ep』という、2004年に製造中止になってしまったEPがありましたが、その作品に収録されていた曲のひとつです。『99ep』曲は、個人的に好きな曲ばっかりなのですが、その中でもダントツで、この【魚】という曲が大好きなんです。
確か、ラジオで初めて聴いたんだと思うんですけど、これもすごく不思議な曲ですよね。僕はこの曲の解釈として”都会の隅っこで、何かに不安を感じながらも、慰め合いながらつつましく生きる男女”というのを当てはめましたが、何かそういう、ちょっと物悲しい雰囲気を感じる曲です。
鍵盤の音は、クージーが演奏しているもので、それがまたさらに、この曲の雰囲気に合っていて好きです。
第5位 フェイクファー
アルバム『フェイクファー』に収録
この曲との出会いもとても古く、もうかれこれ20年以上も前になります。【猫になりたい】と同様、カセット3部作時代の曲ですが、その中でも、アルバム『フェイクファー』は特別に好きな作品だったと思います。そして、またそのアルバムの中でもお気に入りだったのが、表題曲の【フェイクファー】でした。
今では、色んな想像を膨らませて聴いていますが、当時小学生の僕には、あんまり意味が分かっていなかったと思います。ただ、曲のタイトルに”フェイク”という言葉が使われていることや、歌詞の中にも、”嘘”や”偽り”と言った言葉が使われていたので、何と言うか、得体のしれない恐怖を感じていたことを覚えています。僕にとって、【フェイクファー】は、最初はどこか”怖い曲”でした。
しかし、アルバムの最後に入っているこの曲の魔力に引き込まれ、この曲だけを何度も繰り返し聴いては、その余韻に浸ることが好きでした。今思えば、ちょっと変な少年でしたね笑。
第4位 1987→
アルバム『CYCLE HIT 2006-2017 Spitz Complete Single Collection』に収録
昨年(2017年)、スピッツは結成30周年を迎えました。個人的にも、その30周年イヤーという節目に、生まれて初めて、スピッツのライヴに参加させていただきました。本当に素晴らしくて、今でもその光景が焼き付いています。
そんな、結成30周年を高らかに歌い上げた曲が、この【1987→】という曲です。見ての通り、スピッツ結成の年である、1987年を曲のタイトルにそのまま掲げています。ここからも、すでにスピッツがこの曲に特別な想いを込めたんだなと、ファンたちは皆、ニヤリとしたでしょう。
*
らしくない自分になりたい 不思議な歌を作りたい
似たような犬が狼ぶって 鳴らし始めた歌
*
*
ヒーローを引き立てる役さ きっとザコキャラのまんまだろう
無慈悲な鏡叩き割って そこに見つけた道
*
曲の内容は、まさしくスピッツの生き様を書いたそのものになっており、これでもかと言わんばかりの草野節が連発されるものだから、またしてもファンのニヤニヤが止まらず、それが程なく感動に変わっていきます。
第3位 漣
アルバム『さざなみCD』に収録
スピッツの魅力は、何と言っても、草野さんが書く詞にこそあると、個人的には思っています。ここスピッツ大学でも、最初から、草野さんの書く詞の魅力を伝えることに一番力を注いできました(つもりです)。
何だか最初はよく分からなくても、読めば読むほど、深まって広がっていく詞の世界、しかもそれは、自分がその時に立っている立場や現状などによって、違って読めるものだから、何度も読む価値があるし、その度に新しい出会いがある。
そういうことを気づかせてくれる場面(楽曲)は、本当にたくさんあるのですが、ここスピッツ大学を始めてみようというところまで、気持ちを高めてくれた曲こそが、この【漣】という曲でした。いわゆる、スピッツ大学の原点となった曲ですかね。
第2位 僕はきっと旅に出る
第38作目のシングル『さらさら / 僕はきっと旅に出る』、アルバム『小さな生き物』に収録
何ていうか、聴けば聴くほど、想いが深まっていくような曲です。この曲の背景には、どうしても東日本大震災がちらついてしまい、だから、大好きな曲というよりは、大切な曲という言い方の方が相応しいと思っています。
”僕はきっと旅に出る”という、このタイトルも、草野さんらしい、優しい背中の押し方だなと思うのです。今すぐではなくて、いつか旅に出ることを、焦ることなく優しく後押ししてくれているのだなと、本当に草野さんという人柄が出ている言葉だと思います。
*
きらめいた街の 境目にある
廃墟の中から外を眺めてた
神様じゃなく たまたまじゃなく
はばたくことを許されたら
*
ここの歌詞を聴いた時、本当に感情が溢れて、涙が出たことがありました。とても大切なことを歌っている曲だと思います。
第1位 けもの道
アルバム『三日月ロック』に収録
動かざること、山の如し!もう文句なし、不動の第1位です。第2位までのランキングは、ある程度悩むのですが、第1位に関してのみ、悩みません!色々とこれを越える曲を考えてみるのですが、考えれば考えるほど、やっぱりこの曲しかありえないなぁと、ここに戻ってくるんです。
この曲には、これまで何度も何度も力をもらってきたし、それはこれからも一生変わらないんだろうなって思います。
ライヴでもお馴染みの、ゴリゴリのリーダーのベースから始まる、これぞスピッツロックの真骨頂と言うべきロックな曲です。
そして、あれだけストレートな言葉を避けていた草野さんから放たれる、渾身の”諦めないで”という言葉や、最後に繰り返される、”フレーフレーフレー”というエール。
スピッツは紛れもなく、ロックバンドなんだということを力強く表明する、強くて優しいスピッツ流の応援歌です。
■追記…
ちなみに、(僕も含めて)スピッツ大学に訪れて下さったファンの方々の投票により作った、スピッツランキングBEST10は、以下の通りでした。
第1位 スピカ
第2位 夜を駆ける
第3位 ロビンソン
第4位 運命の人
第5位 8823
第6位 桃
第7位 渚
第8位 愛のことば
第9位 フェイクファー
第10位 冷たい頬