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78時限目:スピカ (スピッツ大学ランキング 第1位)

【スピカ】

 

スピカ

スピカ

  • provided courtesy of iTunes

 

■19作目の両A面シングル『楓 / スピカ』に収録されています。そして、アルバムとしては、スペシャルアルバム『花鳥風月』にも収録されています。

 

スピッツファンのみならず人気の高い、スピッツ屈指の名バラード【楓】の影に隠れてしまいがちです…両A面と言っておきながら、【楓】と【スピカ】の世間一般の認知度の差は何なのでしょうか。しかし、スピッツファンの間では、【楓】よりも【スピカ】派だ!という方も多いのではないのでしょうか…何を隠そう、僕もそうなんですけどね!

 

個人的ランキング、全195曲中9位。僕は、この曲が本当に本当に好きなんです、だからトップ10入りには文句なしです。ちなみに、片割れの【楓】の方は、81位でした。【楓】も大好きですよ、大好きですけど…やっぱりスピカ派です!

 


■ところで、ここスピッツ大学では、長いこと、とある企画を行っていました。企画の内容は至極単純、ここを訪れてくださったスピッツファンの方々で(僕も含めて)、スピッツの好きな曲ランキングをつくろう、というものでした。

 

詳しいルールなどは割愛させていただくとして、約3年間くらいですか、750人くらいのファンの方々に票を募っていった結果、最終結果において、この【スピカ】が堂々の第1位に選ばれたのです。

 

いやぁ、これに関しては驚きましたね。確かに、紛れもなく【スピカ】が人気曲であることは承知していましたが、第1位になる結末は予想してなかったですね。僕も大好きな曲なので、嬉しい結果ではあるんですけどね、驚きました。

 

※詳しいランキング結果は、以下の記事に載せています。

スピッツ大学ランキング企画 完結編(最終結果発表) - スピッツ大学

 


wiki情報によると、アルバム『フェイクファー』の先行シングルとして発売させる曲として、【運命の人】かこの曲か、どちらかを考えた結果、アルバムのコンセプトに合わず、【スピカ】は落選…【楓】とともに、両A面で発売になったそうです。

 

そして、記憶の片隅に少しあるのですが、この曲はCMで使われていましたよね。それでいい曲だなって思ったのが、確か初聴でした。どんなCMだったか思い出せないなぁ…と探していたら、動画ありました!スピッツCMタイアップ曲がいっぱいです!こんなにたくさんあったんですね。 

 

スピッツ CMタイアップ曲集(スピカは1:16あたり!)

https://youtu.be/Gzes2ht8MJs

 


■さて、印象的なタイトル”スピカ”についてです。

 

何か、響きが良い言葉だと思いませんか?僕自身、あんまりこの言葉(タイトル)が好きだったので、RPGなどのゲームをするときに、キャラクターの名前に付けたりしていました。何となく、魔法使いキャラに付けていて、FF9のビビの名前が、僕にとっては”スピカ”だったりしたんです、笑。

 

実際は、”スピカ / spica”というは、星の名前なんだそうですね。おとめ座を構成する恒星のひとつらしいですが、たくさんある星の中から、なぜ草野さんが”スピカ / spica”を選んだのかは、定かではありません。(理由をお知りの方が居ましたら、ぜひ教えていただきたいくらいです!)

 

ただ、草野さんが、アルファベットで”sp”と続く表記のある英単語が好きだということで(spitz, crispy, specialなど)、英語で”spica”と書く、この星の名前を選んだのでしょうか。ちなみに、”スピカ”はラテン語で、穂先(とがっているものの先端)を表す言葉だそうでので、これも何となく、バンド名の”スピッツ”の意味とも被るような気がします。

 


■ということで、歌詞などの解釈についてです。

 

この歌は、意味が分かりそうで分かりづらい、何か全体像があまり捉えきれないような歌詞であると感じます。

 

この歌詞の中には、個人的にすごく印象的で、大好きなフレーズがたくさん出てきますので、それらを紹介しつつ、この歌への思いを語ってみようかと思います。

 



この坂道もそろそろピークで バカらしい嘘も消え去りそうです
やがて来る 大好きな季節を思い描いてたら

 

いきなり出だしの歌詞ですが、何と言っても、僕はここの歌詞が大好きなんです。

 

”坂道”というのは、何か辛く苦しい時間の象徴ですかね。その”坂道”が、そろそろ”ピーク”、つまり頂上を迎えるということで、これは、その辛く苦しい時間が終わりを迎える、ということを表しているのだと思われます。

 

そして、上り坂の後には、大抵は下り坂が待っている、ということで、こっち側は楽しいものの象徴ですね。辛いことを乗り越えて、楽しい時間がやってくると、これを”大好きな季節”と表現しているのだという解釈ですかね。


僕は、第二期のアルバム(5th『空の飛び方』~8th『フェイクファー』とスペシャルアルバム『花鳥風月』)を、中学校の頃に本当によく聴いていました。

 

特に、高校受験の時に、家で勉強する際に、これらのアルバムをかけながら勉強をしていたのはよく覚えています。勉強は得意でしたが、受験勉強は決して楽しいものではなかったし、早く終わってほしいと思っていました(もちろん、うまくいった上でですが)。

 

そういうときに、この【スピカ】はよく聴いていたので、ここの歌詞にとても励まされていました。状況が状況なだけに、”坂道”には”受験勉強”を、”大好きな季節”には”合格の春”からの”新しい(高校)生活”を当てはめて聴いていたので、もうその記憶が染み付いちゃっています。

 


■他にも、印象的な歌詞を紹介してみます。



はぐれ猿でも調子がいいなら
変わらず明日も笑えそうです

 

”はぐれ猿”という言葉が、独特で面白いですよね。何となく、同アルバムに入っている【ウィリー】という曲がよぎるのですが、ともすると、”猿”とは、そのまま人間を表すのでしょうか。

 

意味はどういう感じでしょうか。”はぐれ猿”とは、”猿”を”人間”に置き換えて考えると、群れを離れて、ちょっと人とは違う生き方をしているような人間像が思い浮かんできます。

 

それは、ただ単に人と馴染むのが苦手なだけなのか、はたまた、自分から選んで人とは違うような生き方をしているのか、色々考えられると思うのですが、いずれにせよ、それでも自分らしく生きていけるなら、別に群れなくても良いんじゃない?という、これは何ていうか、草野さんの人生訓にも捉えられなくもないですね。

 



幸せは途切れながらも 続くのです

 

短いですが、すごく好きなフレーズです。上述の受験の時に、これも励まされていたフレーズのひとつです。ずっと調子のいい時期は続かないけど、人生っていうものは、もっと長い目で見なくちゃいけないんだなぁって感じます。

 

今、調子が悪いのは、つらいなって思うのは、ただ途切れているだけなんだと思ってみるのも、ひとつの考え方なのだと、そういう感じですよね。。

 



割れ物は手に持って 運べばいいでしょう

 

唐突にこういうフレーズが出てきて、確かに当たり前のことを言ってるだけなんですが、妙に納得しちゃう感じです。大切なものは大切にすればいいじゃんって、ただそれだけのことを言ってるだけだと思うんですけどね。

 



粉のように飛び出す せつないときめきです
今だけは逃げないで 君を見つめてよう

 

これがサビの歌詞ですが、”今だけは逃げないで 君を見つめてよう”など、そういうところを読むと、大きく括って、恋愛の歌として全てのフレーズがつながっていきそうです。

 

「プロポーズ(愛の告白)の歌」という解釈を、自分の解釈を書いた後に見つけてからは、確かにその方がしっくりくるなって思ったりしました。自分の気持ちを相手に伝えることができて、おそらく良い返事をもらって、今までの想いが報われたと、そういう解釈にもつなげることができるなと思いました。

 


■それから、こういうフレーズも出てきます。

 


古い星の光 僕たちを照らします
世界中 何も無かった それ以外は

 

ここの”古い星の光”が、”スピカ”に該当していると思われます。スケールの大きなことを歌うことで、小さなことはあんまり気にするなと、もっと人生を長い目で見てみようよ、これもある種の人生訓を語っているような気がします。

 

ここが”僕たち”となっているので、やはり対象は恋人同士だったりの方がしっくりくるような気がしてきます。この曲を、プロポーズや恋人同士の歌であると解釈すると、誰も居ない、星だけが輝いている場所に、2人だけが佇んでいるという、ロマンチックな情景を思い浮かべることができますね。

 

 

スピカ PV(ちょっと危ない配色!)

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