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スピッツ大学

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90時限目:探検隊

【探検隊】

 

■アルバム『とげまる』に収録されている曲です。個人的ランキング、195曲中175位でした。『とげまる』を初めて聴いた時、こういう感じの曲は、スピッツとしても新しいなぁ、と感じたものでした。

 

アルバム『花鳥風月』を出した後、ベストアルバムを強行的に発売させられ、その反動からもう一度原点に立ち返って、ロックへの純粋な気持ちを取り戻して、アルバム『ハヤブサ』を発表…個人的には、その時期を”第三期”と呼んでいるけど、真の意味でのロックバンド・スピッツとして生まれ変わり、音楽を発表し続けてきました。

 

とすると、アルバム『とげまる』あたりからは新しく、”第四期”に突入してきているのかな、と感じました。特に、【探検隊】【TRABANT】【どんどどん】など、何となく、”第三期”ともどこか違う雰囲気の曲も増えてきたように思えたし、うまく説明ができないけど、音楽の”ふり幅”みたいなものが大きくなってきたような印象を受けました。

 

だからなのか、最初『とげまる』を聴いた時、何か引っかかるものを感じたことを覚えています。食べた魚の骨が、飲み込んだ後に、喉にちくっと残っている感じ、なんかそういう引っかかりが残りました。まぁ、すぐにそれは消化されていきましたが、何となく、少し変わった?と感じました。

 


■アルバム『とげまる』の話になるといつも、ここの記事で言っていることなのだけれど、『とげまる』は、スピッツの20年という長い活動の中で、一番最後に発売された、記念すべきオリジナルアルバムなんですが、色んな意味で、また挑戦的というか、新しいスピッツの門出と言うか、そういうアルバムにもなっているという印象です。

 

そういう思いっていうのは、草野さんの詩にも表れていると思います。全体的に、何となく、”旅立ちや挑戦”や”回想”などをテーマとした歌詞が多いような気がするんだけど、どうでしょうか。

 

そこへきて、この【探検隊】という曲…タイトルに、”探検”という言葉が付いているので、いかにもという感じですけどね。

 


■【探検隊】の歌詞を読んで、全体的に割と分かりやすいなという印象を受けました。これは、自分たちのことを歌っているのではないでしょうか。

 


名前すら無いような 濁った小川に
浮かべたイカダに乗って

 

僕らはただ行く すべて謎だらけ
昨日の記憶さえ捨てて

 

出だしの歌詞ですが、この辺りに全て集約されているような気がします。本当にスピッツの活動を物語っているような印象です。濁った小川をイカダで進む、昨日の記憶や栄光さえ捨て去って、と。本当に長い年月をかけて活動をしてきて、今もなお、その最前線を突き進んでいく、そんなスピッツの力強さを感じることができます。

 


■さて。

 

この歌の仮タイトルは、『ピカプカ探検隊』だったそうです。しかしながら、一曲目の【ビギナー】と、”ビ”と”ピ”が被るとかなんとかっていう理由で、”ピカプカ”という言葉は外され、ただの【探検隊】にしたそうです。

 

もしも一曲目が、【ビギナー】じゃなければ、【ピカプカ探検隊】になっていたそうです。歌詞の中にも、”ピカプカ”という言葉が出てきていますが、ピカプカピカプカ言っとりますが、じゃあ、”ピカプカ”ってなんなのでしょうか?

 


歌詞の中では、こんな風に出てきます。

 


あゝ いつかピカプカのわけが 見えてくる
あゝ 必ずこんな僕らにも 見えてくる

 

うーん、さらに謎ですね。”ピカプカ”という言葉が元々あるのかな、と調べてみましたが、これというものを見つけることができませんでした。代わりに見つかるのは、同じように「ピカプカの意味は何なの?」という疑問を投げかけている記事ばかりでした、笑。

 

似たような言葉と調べたところ、”ピーカプー”(英語で”peekapoo”と書きます)という言葉があって、これの意味は(定かではないですけど)、ペキニーズトイプードルという犬種のミックス犬だそうです。”犬”という言葉に、何かスピッツとのつながりを見出そうとしましたが、ちょっと分からないですね。

 


”ピカ”という言葉からは、光っているイメージを、”プカ”という言葉からは、浮かんで漂っているイメージをそれぞれ受けとることができます。光っていて、浮かんで漂っているもの…例えば、星とか、月とか、でしょうか。

 

月や星をイメージするとしたら、いつものように、”草野さんは、丸いものに死をイメージしている”理論から、”ピカプカ”という言葉から、死ぬこと、もっと広い意味で、終わり、などを思い浮かべます。とすると、上述の2行は、人はいつか死ぬこと、はじまったものはいつか終わりを迎えるんだ、ということを示唆している表現になります。

 


”ピカプカ”…全く持って謎ですね。そう言えば、『とげまる』という言葉自体も、あんまり意味がはっきりとしない、”何となく”イメージできそうでできない、不思議な言葉ですね。想像力が試されますね!