スピッツ大学

ステイホームしながら通える大学です!

スピッツ3050 × 僕2030 part last

■ということで、「スピッツと僕の歴史」篇は前回で終了…一応語りつくしたということで、いい加減もう終えればいいじゃん!と思ったりしますが…まぁキリがないので、”今回で”終わりにします。最後です!

 


ずばり、最後に書きたいのは

 

「何で僕は20年以上もスピッツを聴き続けてきたのか?」
「そこまで好きで居続けられるほどのスピッツの魅力って何なんだろう?」

 

などです。

 


■僕らスピッツファンからしてみればそうは思わないんだけど、世間体でのスピッツ像は、やっぱり【ロビンソン】や【チェリー】などのイメージが、ずっと強かった。きっとそれは、スピッツメンバーたちも感じていたことなんじゃないかなって思う。

 

今はどうだろ…「スピッツはロックバンドだ!」というイメージも、割と認知されてきたと思うし、そこは別に、あまり気にしなくてもいいのかもしれないけれど…。

 

でも、もしも、【ロビンソン】や【チェリー】で、スピッツのイメージが止まっている人が居るのならば、ぜひとも、アルバム『ハヤブサ』以降のアルバム曲を聴いてもらいたいよね。きっと、驚くんじゃないかな、【8823】に【けもの道】に【みそか】に【トビウオ】に【TRABANT】に…挙げるときりがないけどね、笑。

 


■で、まさに、僕自身もリアルタイムで聴いてきて、そこか驚いた瞬間だったんだ。だって、『フェイクファー』からの『ハヤブサ』だもん、振り幅がすごいことになってた。

 


そこで、改めて思う。

 

スピッツも長く長く活動してきたけど、何となく、変わらず同じように活動を続けてきたように思えるんだけど、全然そんなことなくてね。時代とともに変わっていったバンドなんだなぁって。

 

きっと、変わらずに居ると思ってしまう要因は、一重にメンバーの…特に草野さんの人間性にも関係あるのかなとも思うんだけど…僕の想像が追い付かないくらい苦労をしてきたと思うんだけど、草野さんはいつも飄々としているように見えるよね。だけど、メンバ―が苦悩した分、その都度スピッツは変わってきたんだと思う。

 


■で、一番言いたいのは、ここから。

 

じゃあ、スピッツは変わりました。あー、変わっちゃったか、何だかあんまり好きじゃなくなっちゃったな…と、僕は一度もならなかったんですよね。


というのが、多分、自分が好む音楽性の変化と、スピッツの音楽性の変化が、割と一致していたのかな、って今になって思う。

 

 

具体的には、例えば、音楽に興味を持ち始めた小学生高学年・中学生低学年の頃の僕は、その入り口として、J-POPに興味を示していたような気がする。その時分に、スピッツでいうと、『インディゴ地平線』『フェイクファー』『花鳥風月』などの作品を聴くわけだけど、その頃にそれらの作品を聴けて、色んな意味で自分にちょうど良かったと思っている。

 

また、僕は高校生になって、ブルーハーツなどの影響で、次第に邦楽ロックというものに興味を示し始めたんだけど、その頃、今度は『ハヤブサ』が発売になった。これは、スピッツがロックに再び目覚めた作品であり、これまたその頃の自分に、びたっと合う作品だった。

 

さらに、自分が歳を取っていくごとに、当然のことながら、スピッツのメンバーも歳を取っていくわけだけど、最近のスピッツの音楽は、もちろんロックを基調にしているのは変わらないが、割と原点回帰というか、どこか懐かしく感じる曲も多くあったりして、そこがまた、自分の心情的に合っていた。



こんな風に、何となく、スピッツと一緒に成長してきたという感じが、とても強い。

 

何ていうか、これを表現する言葉があるとしたら、「スピッツと一緒に歳を取ってきた」っていう感じかな。自分が好きで居るバンドで、これは結構珍しいことなのかもしれない。どっちがズレてもダメなんだよね、僕の方も、アーティストの方も。

 


■あと、僕が結構気に入っている動画として、ひとつ紹介したい。

 

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これはいわゆる、スピッツに近い関係にある人物にインタビューをするという動画で、この動画では、レコーディングエンジニアの高山徹さんという方にインタビューをしている。

 

この方のインタビューの中に、とても好きな話…というか、あぁそうか、僕はきっと、こういうことを言いたかったんだな、と逆に思わせてくれた話があるので、紹介しておきます。(動画内では、6:50辺りから、その話ははじまっています)

 


それはこんな話。

 

「…マサムネくんの声が、ボンっと乗るともう、あ、スピッツだってなっちゃうのが、すごいですよね。逆に、そこがあるから、他の楽器がふり幅が、色んな…ロシア行ったり(これはおそらく【TRABANT】のこと)、沖縄行ったりしても(こっちは【ナンプラー日和】のこと)、スピッツだなって…。」

 

これはすごい分かるなぁって思ったんだよね。まぁ個人的には、草野さんの作る歌詞と、草野さんの声が乗っかれば、どんな音楽のジャンルになっても、スピッツだなって感じるなぁ、って思った。

 


■つまり、スピッツはきっと、変わっても良いところと、変わっちゃいけないところ(変えるべきではないところ)が、はっきりと分かっていたのかな、と思った。変わっちゃいけないところ(変えるべきではないところ)がはっきりとあったからこそ、『ハヤブサ』における大胆なロックへの目覚めも、すぐにスピッツらしさに変わっていったんだと。

 

変わっていないようで変わっている、あるいは、変わっているようで変わっていない、スピッツって、きっとそんなバンドなんじゃないかな、って思う。

 


■さぁ、まだまだ語りつくせないけど、この辺にしておきます。

 

30周年は、もう少し先だけど、長きにわたって、スピッツへの自分の想いや歴史を書かせていただきました。良かったら、part1~part5もよろしくお願いします。

 

ということで、ちょっと早いですが、

スピッツ30周年おめでとうございます!会いに行くけーね、広島で待っとるよ!

 

youtu.be

 

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