スピッツ大学

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4時限目:青い車

青い車


青い車

青い車

 

シングル曲であり、オリジナルアルバムでは「空の飛び方」に入っている(こっちはAlbumバージョンとして、リミックスされている)。とても夏らしく、さわやかな曲です。全シングル曲の中でも、個人的にかなり好きな一曲です。

 

さわやかではあるんだけど、色んなところでささやかれている解釈と、それを参考に歌詞を読んでみると、この曲に、あるひとつのイメージが浮かんでくる…それは「男女の心中」である。

 


冷えた僕の手が君の首すじに
咬みついてはじけた朝

 

これが冒頭の歌詞です。まぁ、一聴すると、眠っている(うとうとしている)女性の首に、冷たい手を男性が当てて、きゃっ!と女性が驚いて目を覚ます、というような、ほほえましい光景が浮かんできます。

 

ただ、咬みついて…ですからねぇ、もっと荒々しい感じ。優しく手を当てた、というよりは、思いっきり締め上げている、という解釈にも繋げることができます。

 


そうなってくるとサビの

 


君の青い車で海へ行こう
(中略)
そして輪廻の果てに飛び降りよう
終わりなき夢に落ちていこう

 

という部分の解釈。素直に歌詞を読んでみると、恋人同士で車に乗って、海へドライブに行く、という、幸せな光景が浮かんできますが…。

 

しかしここも、前半の不吉なイメージと繋ぎ合わせると、首を絞めて殺した女性を青い車に乗せて、男性もろとも海へ飛び込んで自殺する、というような悲しい物語ができあがります。

 

「おいてきた何かを見に行こう」という歌詞があるが、2人の愛が始まったのが、海であったのかもしれないです。そこから、長く一緒の時間を過ごしてきたけど、少しずつ気持ちが離れていったのかもしれない。挙句の果てには、何があったのかは分からないが、男が女を殺すまでに至ったのです。そして、男は決めた、一緒に死のう、と。せめて幸せだったあの頃の自分達がいる場所で…そういう気持ち男は車を海へと走らせたのです。

 


あくまで、ひとつのストーリーです。まぁ、かなりぶっ飛んだ解釈かもしれませんが…幸せなカップルと、心中するカップル、あなたはどっちに思えるでしょうか。

 

【PV】青い車 / スピッツ

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