スピッツ大学

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110時限目:ナイフ

【ナイフ】


ナイフ

ナイフ

 

■ミニアルバム『オーロラになれなかった人のために』に収録されている曲です。そして、シングル『シロクマ』のカップリングに、この曲のライヴバージョンが入っています…なぜこの時期にこの曲だったんでしょうか。個人的ランキングでは、195曲中174位でした。

 

スピッツの全アルバムの中でも、この『オーロラになれなかった人のために』というアルバムは、異質な存在であると言えます。イントロが長い曲が多くて、しかもゆったりしているし、ホーンやストリングスを多用している曲が多いので、気持ちがなんかサワサワして、クラシックでも聴いているような気分にさえなります。

 

そういう作品です、コアなファンも多いのではないでしょうか。

 


■さて、早速【ナイフ】なんですが…これは、危ない曲ですね、変態的な意味でね!

 

先に、僕の考える、大前提の結論から言いますね。それは、この【ナイフ】とは、男性器の比喩だという解釈です。危ないですね!

 



君は小さくて 悲しいほど無防備で
無知でのんきで 優しいけど嘘つきで
もうすぐだね 3月の君のバースデイには
ハンティングナイフのごついやつをあげる 待ってて

 

これが始まりの歌詞です。ここを読んで、どう思いますか。そりゃ認めますよ、スピッツを長く聴いている分、僕は裏を読もうと、何か裏があるのではないかと、素直に聴けなくなってる、とね。

 

しかしね、どう読んでも、”(ハンティング)ナイフ”=”男性器”なんですよね。誕生日に、君にナイフをプレゼントするよ=誕生日にセックスしようね、ということなんでしょうね。最初の2行は、何となく、君が”処女”であると言っているような気がします。

 

つまり、誕生日に”初体験”をプレゼントしようとしてる、と。それは、彼女の希望だったのかなぁ、それとも、僕の欲望だったのかなぁ。

 



君がこのナイフを握りしめるイメージを
毎日毎日浮かべながらすごしているよ

 

…いやいや、完全にアウトでしょ!君のことを思いながら、自分のモノをサワサワしているとね。誕生日には、君に握ってもらえる…と妄想しながらね。

 


■あとは、この辺りの歌詞は、なんか意味はあんまし分からないけど、すごくきれいだなと思いました。

 


果てしないサバンナを行く しなやかな強い足で
夕暮れのサバンナを行く ふり向かず目を光らせて
血まみれの夢 許されて心が乾かないうちに
サルからヒトヘ枝分かれして ここにいる僕らは

 

多分ですけど、初体験のイメージを詩にしているのかな、と思いました。”血まみれ”とか”サルからヒトヘ”とか。子どもが大人に変わっていくような、”女の子”から”女性”へとかわるようなね。

 

でも、ここを読んでも、全然いやらしくなくってさ、本当にすごいですよね、草野さんの詩って。

 


■ということで、初期のコアな曲です、いかがでしょうか。