スピッツ大学

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176時限目:マーメイド

【マーメイド】


マーメイド

マーメイド

 

■シングル『惑星のかけら』のカップリング曲であり、スペシャルアルバム『花鳥風月』に収録されました。個人的ランキング、195曲中122位でした。

 

wikiの情報によると、アルバム『惑星のかけら』に、【波のり】か【マーメイド】か、どちらを収録するかで迷った末、【波のり】が収録されたため、アルバム『惑星のかけら』の方には、収録が見送られたそうです。

 

実際は、どうやら【マーメイド】の方も、ファンからすごく人気があったそうで、それはファンから、「どのアルバムに収録されるんですか?」と手紙が来るほどだったそうです。

 


■まず、この時期…アルバム『惑星のかけら』が発売になった頃のスピッツの楽曲の特徴のひとつとしては、いつかこのブログで書いたことがありますが、草野さんの妄想というか、ファンタジーな部分が色濃く反映された曲が多かったというのがあります。

 

この時期のインタビューにおいて、書籍「スピッツ」によると、

 


草野さん:なんか日本的なSFなんですけどね。アシモフみたいな本格的なやつじゃなくて、ちょっと思いついたアイデアとかイメージみたいなのをちっちゃいストーリーにしたりとか…

 

草野さん:…あの、つたが壁をはい回ってる家ってありますよね? それが福岡の海岸にあって……という妄想を膨らまして、で、本当にそこにあるはずだっていう気になっちゃって。実際見に行ったらなかったという(笑)

 

など。後半のなんかは、読んでいて途中から、「妄想かよ!?」ってなっちゃいましたけどね、笑。(後半のは、【アパート】に繋がるっぽい?)

 


例えば、【惑星のかけら】では全編通して妄想ワールド全開ですし、【僕の天使マリ】では女性を天使にしてしまったり…そして、【マーメイド】では、今度は人魚ですよ。

 

あと、この時期のスピッツは、グランジグランジ言われることも多いですが、【僕の天使マリ】や【ハニーハニー】や【波のり】、この【マーメイド】もそうですけど、割と陽気な曲調も多いんですよね。歌詞をよく読むと、陽気な曲調の裏に色々と隠されているように感じる場合もありますが、そのギャップも、陰と陽みたいな感じで聴けて、面白いと思います。

 


■そんなファンタジーな1曲、【マーメイド】ですが、じゃあどういう曲なのか、個人的に考えてみました。

 


まず、何と言っても、出だしの歌詞ですよ。

 


どうもありがとう ミス・マーメイド 甘い日々を

 

ここの歌詞が…というより、メロディーもセットで、こういうの何ていうの、パワーワードっていうんですか、本当に一発で耳に残るんですよ。実際は、歌ってみると、”どもありがと ミスマーメイ だぁまい日々を”みたいな、前のフレーズを食い気味で歌っていく感じになるんですけど、それがクセになるんですよ、笑。

 


意味はなんでしょうね。もう少し、ここの続きを書いてみると、

 


どうもありがとう ミス・マーメイド 甘い日々を
カラカラだった魂に水かけて
不死身のパワーを僕に注ぎ込んだ
はぐれたボートの上

 

となっています。この”マーメイド”が、何かを比喩している表現だとしたら、まぁ女性ですよね、その女性と、甘い日々を過ごしたんだと。歌詞の感じで、どうしても、ビーチとか海か、季節は夏ですよね、そういう景色が浮かんできます。

 


何より、サビにおいて、

 


サマービーチ・お魚・白い雲
素敵な想い出ずっと忘れないよ いつまでも

 

となっているので、そういう想像を余計に駆り立てられます。

 


■そういうわけで、この歌は、ビーチでのひと夏の恋物語、みたいなストーリーをまず想像しました。”マーメイド”は、ビーチで出会った、ボンキュッボンのビキニギャルみたいな、笑。

 

何ていうか、恋人同士というよりは、ひと夏の情事というか、現地で出会った女性との(マーメイドとの)、その夏限定の色恋だという印象ですね。

 


あとは、かなり想像を膨らませると、”マーメイド”を例えば、夜の仕事をしている女性と例えたものだとかね。ビーチだとか海だとか、そういうのを完全に無視して考えて、この歌の場面は、夜のサービスの最中であると、そういう感じになります。何でしょ、マットプレイ…とか?笑