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43時限目:クリスピー

【クリスピー】


クリスピー

クリスピー

 

■アルバム『Crispy!』に収録されている曲、というより表題曲でトップバッターです。まさに、アルバム1曲目って感じがしますね。

 

どこかで言ってたのか、草野さんは、アルファベットの”s”と”p”が続いて現れて出てくる英単語が好きらしいです。そもそも、まずスピッツというバンド名自体が”spitz”ですし。

 

他に探してみると、【クリスピー】は”Crispy”、シングルの【スパイダー】は”spider”、名曲【スピカ】は”spica”、など。あとは、カップリング曲集のアルバム『花鳥風月』『色色衣』『おるたな』などは、"special album"と呼ばれていますね。

 

草野さんと"sp"の間に、何があったのでしょうか。

 


■曲の解説・感想です。

 

まず、クリスピー(Crispy)という言葉の意味は、ぱりぱりしたさま、だそうです。たまに、料理名の中に見かけますよね、クリスピードーナツとか、クリスピーサンドとか、チキンクリスプなんかもそうですね。パリパリ、サクサクとした食感がイメージされます。

 

個人的な解釈としては、この曲は、恋に落ちた少年(若いイメージが全体的にするので)について歌っている、というイメージです。まぁ、出だしを読むだけでも、”笑われたっていいからと クライベイビー恋してた”と、ストレートに”恋”という言葉が出てきますし。

 


■繰り返し出てくる表現として、”クリスピーはもらった”というフレーズがあります。クリスピーはもらった…何をもらったのか、曲の中で、クリスピーがもらったものとして、”チョコレート”と”カスタード”と”チェリーソース”が出てきます。

 


クリスピーはもらった クリスピーはもらった
ちょっとチョコレートの
ちょっとカスタードの
ちょっとチェリーソースのクリスピー

 

これが最後の部分ですが、具体的に、”チョコレート”の何をもらったのか、他もそうですが、よく分かりません。まぁ、連想ゲーム的に、共通してくっつく言葉を探せば、例えば”ソース”などでしょうか、チェリーにはすでにくっついてますが。

 

要は、”クリスピー”にチョコレートやカスタードやチェリーソースなど、味も見た目も様々なソースがかかっている、そういうイメージです。

 


■この”クリスピー”が、少年そのものを表している言葉だとします。つまり、少年に、様々なソースがかかっています、ベットベトに…と、もちろん、これは比喩としての表現です。

 

最初に書いたように、これを恋愛に絡めるとすると、それぞれの”ソース”は恋愛の様々な側面を例えている、と考えることができます。

 

”チョコレート”は、恋愛の、大人っぽい、少しビターな一面を、
”カスタード”は、恋愛の甘い一面を、
”チェリーソース”は、何となくエロティックな一面を、

 

それぞれ表しているのではないでしょうか。