スピッツ大学

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特講:「JUST LIKE HONEY ~『ハチミツ』20th Anniversary Tribute~」を聴いて

フラゲしてきた、スピッツ・トリビュートアルバム『JUST LIKE HONEY ~『ハチミツ』20th Anniversary Tribute~』を。

 

発売前から、ここで何度も、このトリビュートアルバムについて話してきたので、今更話すこともないが、一応このアルバムがどんなアルバムか少しだけ説明しておく。

 

スピッツが、6枚目のアルバム『ハチミツ』を発売したのが、今から20年前(!)のこと。その、アルバム『ハチミツ』発売20周年を記念して、収録曲を曲順もそのまま丸ごとカバーした作品が、『JUST LIKE HONEY ~『ハチミツ』20th Anniversary Tribute~』である。正確には、『ハチミツ』収録曲に、【俺のすべて】を合わせた、全12曲入りのトリビュートアルバムである。

 


■ということで、短めではあるが、1曲1曲の説明や感想を、最初の衝動が冷めぬうちに、少し書かせてもらおうかと思う。あまり、ネタバレにはなっていないと思うけど、アルバムを買って自分で聴くまで見たくないなっていう人は、回れ右をしてくださいね。

 

 


 

 


01. ハチミツ / 赤い公園
「やっぱり女性の声に、【ハチミツ】は似合うなぁ。」

 

スピッツトリビュートクイズにて、唯一僕の予想が当たった曲だった、笑。もうずいぶん昔のことだけど、堂本兄弟だったっけ、とにかく何かの番組で、ELT持田香織が、スピッツの【ハチミツ】をカバーしていて、あ、いいなー、って思った記憶があって、絶対に【ハチミツ】は、女性にカバーしてほしいと願ってた。歌詞がかわいいしね、赤い公園はあまり聴いたことないけど、女性にカバーしてもらってよかった。1曲目、いいジャブになったんじゃないかな。

 


02. 涙がキラリ☆ / 10-FEET
「そうそう、こういうのを待ってた!」

 

10-FEETは、ある時期に毎年行っていた夏フェスで見かけることが多くて、最初はあんまり知らなったんだけど、知らない曲でも飛び跳ねて盛り上がって、楽しかった思い出がたくさんある。そういう思い入れが結構強いバンドだったので、10-FEETのトリビュートは、とても楽しみにしていた。その期待通りだったね、10-FEETらしい、力強さと優しさを兼ね備えたトリビュートになっていたので、安心して聴けました。こういうのを待ってた!

 


03. 歩き出せ、クローバー / NICO Touches the Walls
「アコタッチテイストだね、光村さんスピッツカバーできてよかったねー。」

 

光村さん(NICOのボーカル)は、スピッツに憧れて、曲を作り始めたらしい。wikiによると、なんと小学三年生の頃から作っていたそうで、すごいね!僕は、光村さんとは、ほとんど同い年なんだけど、ファン歴は光村さんの方が長いな。そういうわけで、スピッツの曲をカバーできて、とても嬉しかったんじゃないかな。アコースティックを前面に出したアレンジ、よかった。光村さんのボーカル、好きだなぁ。

 


04. ルナルナ / 鬼龍院翔ゴールデンボンバー
「声が苦手なんだよなぁ…。」

 

こいつの声は、やっぱり苦手、違和感しか感じない。【ルナルナ】という曲に混在している、かわいさとかっこよさを表現するには、少し太すぎる声だったんじゃないか。女性ボーカルにでも歌ってもらった方が、もっとかわいかったんじゃないかなぁ。バックで鳴っている楽器隊の演奏は、とても凝っていて素晴らしいね。あ、もちろんこの演奏は金爆じゃないので注意、笑。

 


05. 愛のことば / indigo la End

「奇をてらい過ぎ。サビの感じで全部やれば、すげぇ良かったのに…。」

 

Aメロを聴いていて、あー、こういう感じでいくんだ…何だかなぁ(阿藤さん、ご冥福をお祈りします)って思ってたんだけど、サビでガラリと印象が変わって、おぉ、これは雰囲気出てるなぁ、良いかもしんない!って思った。でも、またAメロでヘンテコに戻って、やっぱり何だかなぁ、って思った。インディゴのボーカルの声は好みじゃないんだけど、この曲のサビの感じは良いな…って思えただけに、残念。サビの調子で、曲を全編やってくれたら、きっと良いトリビュートになってたと思う。

 

ちなみに、バンド名の” indigo la End”は、【インディゴ地平線】から取られた名前だそうで、スピッツに縁が深いバンドなんだね。スピッツの曲をカバーできて、さぞ嬉しかっただろうねー。

 


06. トンガリ'95 / LAMP IN TERREN
「ボーカルのとんがりっぷりが良いですね。」

 

このバンドは、あんまり聴いたことなかったけど、良い声だと思った。【トンガリ'95】の勢いは残しつつ、しっかりと新しい感じに仕上げてて、よかった。

 


07. あじさい通り / クリープハイプ
「面白いねぇ。声は苦手だけど、雰囲気はとてもいいです。」

 

1番のAメロのアレンジが面白い。あれ、って思うけど、これはこれで良いんじゃないかな。それで、2番からは普通のテンポに戻るんだけど、2番からは本当に聴きやすかった。クリープハイプのボーカルの声も、本当は僕は苦手なんだけど、このアレンジには合っていると思った。

 


08. ロビンソン / 9mm Parabellum Bullet
「とりあえず、【ロビンソン】に謝って。」

 

良い意味でも、悪い意味でも、原曲崩壊ですね。9mmらしいと言えば、9mmらしってことになるのかな、あんまり知らないけど。【ロビンソン】は、原曲のイメージをもう少し残してほしかったかな。でも、それすらも壊してしまったね、良い意味で?それとも悪い意味で?

 


09. Y / GOOD ON THE REEL
「素晴らしい!切なく、寂しい感じがよく出ています。」

 

前のトリビュートアルバムで、GOINGがカバーしてた時は、少し陽気な感じにアレンジがなされていたけど、今回は、ちゃんと本家の”Y”の曲に漂う切なさを残しつつ、でもそんなにバラードバラードしてない感じがよかった。これくらいのアレンジがちょうど良いんかな。このバンド、あんまり聴いたことないけど、ボーカルの声が良かった、”Y”の少し切ない感じに合っていたと思う。

 


10. グラスホッパー / ASIAN KUNG-FU GENERATION
「これぞ、王道のカバー。サビの喜多さんボーカルが好き。」

 

このアルバムの中では、【涙がキラリ☆】と、この【グラスホッパー】が、原曲に忠実なカバーだなっていう印象。ゴッチの声も、曲に合ってると思うんだけど、サビで、喜多さんにボーカルチェンジしているのが印象的。本当に王道のカバー、だけど、ちゃんとアジカンになってるってのは、さすがだなぁ。

 


11. 君と暮らせたら / 初恋の嵐 feat. 曽我部恵一
「素晴らしい!本家より好きかもしんない。」

 

スペシャルアルバム『おるたな』にて、スピッツは、初恋の嵐の楽曲である【初恋に捧ぐ】をカバーしたが、もしかしたら、それがきっかけだったのかな。このカバーは、本当に素晴らしい、このアルバムの中で一番好きだな、というより、本家より好きかもしれん。

 


Bonus track. 俺のすべて / Scott Murphy
「この人は、ブレないね!」

 

Scott Murphyは、ALLiSTERというバンドのボーカルで、昔そのバンドで、スピッツのチェリーをカバーしたことがあった。それを聴いた時は、良い意味でも、悪い意味でも衝撃を受けたことを覚えている。マーフィー、日本語うまいよね、てゆーか、日本が大好きなんだろうね。

 


■ということで。個人的に良かった曲は、 涙がキラリ☆ / 10-FEET、Y / GOOD ON THE REEL、君と暮らせたら / 初恋の嵐 feat. 曽我部恵一、あたりかな。【君と暮らせたら】に関しては、本家よりも気に入ったかもしれない。

 

これはちょっと…という曲もあったけど、基本的には全曲楽しく聴けた。興味がある人は、聴いてみてください。

 

スピッツが好きだから聴くもよし、カバーしたアーティストの中に好きなアーティストがいるから聴くもよし。新たなアーティストとの出会いが待ってるかもしれないよ。