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特講:醒めない興奮を、このDVDを見ることで抑えて正気を保っている、笑

ジャンボリー・デラックス?LIVE CHRONICLE 1991-2000? [DVD]
スピッツ ジャンボリー・デラックス Live Chronicle 1991-2000』

 

 

■先日、生まれて初めて、スピッツのライヴを見に行ったばかりで、まだ興奮冷めない筆者であるが、最近はその醒めない興奮を、このDVDを見ることで抑えて正気を保っている、笑。

 

このDVDの存在は、もちろん知っていたんだけど、ずっと持っていなかった。この作品を、レコードショップで売っているところを見たことがなくて、まぁamazonなどで注文すれば簡単に手に入ったんだろうけど、ネットショッピングをする習慣がない僕は、ずっとこの作品を持っていなかった。

 

それが、まさに先日参戦したライヴの物販で、ついに見つけて、手に入れることができた。ライヴ参戦も初めてのことだったし、本当に嬉しいことが重なった。

 


■さて、まず、その内容である。

 

作品の名前”Live Chronicle”通り、過去のスピッツのライヴの模様を、もう余すことなく楽しむことができる。過去にVHS(ビデオ)で発売された、『JAMBOREE 1』及び『JAMBOREE 2』の2本のライブ作品を収録し、それに、1991年~1994年の未発表ライブ映像と、(当時の)最新ライヴ映像を加えた作品となっている。

 


一応、その収録曲を載せておくと、

 

VHS『JAMBOREE 1』より(M1~M11)
1.恋は夕暮れ 2.魔女旅に出る
3.惑星のかけら 4.名前をつけてやる
5.スパイダー 6.ベビーフェイス
7.迷子の兵隊 8.うめぼし
9.ラズベリー 10.チェリー
11.ヒバリのこころ

 

1991年~1994年の未発表ライブ映像(M12~M15)
12.田舎の生活
13.日なたの窓に憧れて
14.ナイフ
15.死にもの狂いのカゲロウを見ていた

 

VHS『JAMBOREE 2』より(M16~M28)
16.花泥棒 17.ナナへの気持ち
18.渚 19.ハヤテ
20.ほうき星 21.恋のうた
22.猫になりたい 23.センチメンタル
24.スーパーノヴァ 25.トンガリ'95
26.ハイファイ・ローファイ 27.バニーガール
28.クリスピー

 

(当時の)最新ライヴ映像(M29~M31)
29.ロビンソン
30.ジュテーム?
31.夢追い虫(BONUS TRACK)

 

何と、全31曲の大ボリューム!今では、あまりライヴでやっているのを見かけないようなレアな曲の映像も収録されていて、もう大大大満足の一枚となっている。

 


■もう少し、内容に触れてみる。

 

まず、個人的に一番嬉しかったのが、「カゲロウの集い」というライヴの映像を見ることができたことだ。正式なツアーの名前は、SPITZ JAMBOREE TOUR LIMITED 96「カゲロウの集い」である。こんなライヴがあったことは、少し知ってはいたが、ちゃんと映像を見たことはこれまで無かった。

 

ちなみに、ネットを調べていて、「カゲロウの集い」について、詳しく書かれている記事(個人のブログ?それとも何か雑誌の記事?)を見つけたので、載せておきます 。自分の記事を書くに当たっても、参考にさせていただきました↓

http://sak2-2.tok2.com/home/spitz72/repo31.html

 


このライヴは、3か所しか回らなかった小規模なライヴであるが、このライヴが特別なのは、ライヴ全編通してオーケストラを従えている、という点である。先程紹介した記事によると、「10人のストリングスに、6人のホーンセクション。パーカッションが1人と、キーボードが1人」というオーケストラ隊をバックに、全編演奏されたそうだ。そして指揮者は、スピッツのプロデュースを長年務めた、笹路正徳であったそうだ。

 

スピッツは過去にも、『オーロラになれなかった人のために』などで、ロックとオーケストラの融合というものを図ってきた。そして、その試み通り、ホーンやストリングスの音が派手に鳴っている曲が、度々出てくるようになるが、「カゲロウの集い」のセットリストには、そんな曲が多く並んでいる。

 

DVDで聴くことができるのは、【恋は夕暮れ】【魔女旅に出る】【ベビーフェイス】【迷子の兵隊】【うめぼし】【ラズベリー】【チェリー】の7曲である。紹介した通り、どの曲も全編、バックで鳴っているオーケストラの音がとても美しい。

 

特に感激したのが、【魔女旅に出る】である。この曲は、僕も元々大好きな曲であるが、こういう形でライヴで演奏しているのを鑑賞することができて、本当に嬉しい。もちろん、オーケストラが美しいということは言うまでもないんだけど、2番のコーラスを、ギターの三輪さんが担当して、しかもすごくお上手で…その、三輪さんと草野さんのハーモニーも、聴きどころの一つであると思う。

 


■また、-EARLY YEARS- と題されて収録されている、古いライヴ映像も、すごく魅力的である。

 

-EARLY YEARS- として収録されているのは、【田舎の生活】【日なたの窓に憧れて】【ナイフ】、そして【死にもの狂いのカゲロウを見ていた】の4曲。当たり前だが、どの曲も、メンバーがとても若い!笑

 

【田舎の生活】は、またCDともアレンジが違ってて、すごい貴重であるし、【ナイフ】なんかは、草野さんが足を組んで座っていて、しかも胸元の空いたセクシーなシャツを着て歌っているもんだから、やけにムーディーな雰囲気を醸し出していて、ちょっと笑った。

 

あと、【死にもの狂いのカゲロウを見ていた】ね。この曲は、インディーズ時代に発売された、ミニアルバム『ヒバリのこころ』に収録されている曲であるが、僕はこの歌の音源を持っていないので、この作品でこうやって聴くことができて良かった。

 


■あとは、スピッツ史上伝説のライヴと(少々オーバーだが)言われている、どしゃ降りの雨の中で行われた、通称「小岩井ライヴ」の模様も、【猫になりたい】の1曲であるが、草野さんの名言「気持ち良すぎて、小岩井の土になってしまいそうだ」とともに収録されていて、本当にいいものが見れたなって思う。

 

などなど。

 

まさに、若かりし頃の、ライヴベストDVDとでもいうべき、本当に豪華で貴重な作品である。冒頭で書いた通り、先日、生まれて初めてのスピッツライヴに行ってきたばかりなので、このタイミングで、一昔前のスピッツのライヴの映像をみることができて、何かすごく感慨深く感じている。

 

本当に良い作品なので、まだ見たことのない・手にしていないスピッツファンの方は、ぜひとも購入を検討して頂きたい!ライヴに行く人は、多分物販に置いてあると思うので、良かったら、覗いてみてください。

 

 

ちなみに、このDVDには最後のエンドロールで【夢追い虫】のライヴ映像が流れるが、DVD発売当時は、【夢追い虫】はまだ音源化されてなかった。その後、シングルとして発売になったときに、DVDに収録されているライヴ映像がMVとして使われた。ということで、最後に、【夢追い虫】のMVを載せておきます。…やっぱり、この曲はかっこいいや。

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