スピッツ大学

ステイホームしながら通える大学です!

167時限目:正夢

【正夢】


正夢

正夢

 

■29作目のシングル曲で、アルバムとしては『スーベニア』に収録されています。『スーベニア』には、(発売当初)これ一曲しかシングル曲は入ってなかったんですよね、【春の歌】は『スーベニア』発売後、シングルカットされたものですから。

 

この曲は、ドラマ『めだか』の主題歌と、富士フィルムのCMソングに選ばれました。両方とも、曲の印象は強いんですが、ドラマやCMの内容に関しては、あまり覚えていません…。

 

個人的ランキング、195曲中64位でした。いい曲ですよね。

 


■まぁ、そんなにネタがあるわけではないので、早いところ曲の紹介・解釈について書いてみます。

 


まず、タイトル”正夢”…これはまぁ言わずもがな、夢で見た景色や出来事が、現実でも起こることを言いますよね。

 

そしてこの曲では、それを恋愛に絡めて歌っています。つまりは、夢の中で君に会えたけど、それが”正夢”になるように(現実でも、夢と同じように君に会えるように)願っている、ということです。


こういうところも、やっぱり草野節ですよね。だって、実際に君に会っているという描写は出てきていないんですからね。ただ、会えますようにと願い、会ったら何を話そうかと悩んでいる、ということを歌っているんですよね。

 


■上記のことを踏まえて歌詞を読めば、独特な表現はあれど、大体それに沿っているかと思います。素直に歌詞を読んでいってみます。

 



ハネた髪のまま飛び出した
今朝の夢の残り抱いて

 

出だしの2行ですが…いやぁ、いきなりこの曲の景色が浮かんできますよね。これだけでも、色んなことを想像できますよ。

 

髪の毛がハネたまま家を飛び出すくらいですからね、遅刻寸前でしょうか。せっかく君に夢の中で会えたから、もうちょっとその余韻に浸っておこうとしたか、あるいは、二度寝してもう一回夢の中で君に会おうとしたとか。そういうことがあって、遅刻寸前の時間になってしまって、身だしなみを整えることなく、家を飛び出したと。口には、パンのひとつやふたつくわえている勢いですけどね、こう書くと、おじさんの僕には、あだち充的な展開を思い浮かべますが、笑。

 



「届くはずない」とか つぶやいても また
予想外の時を探してる

 

これも、先ほどの”正夢”の願いについてですね。夢で起こったことが、そのまま現実で起こるはずがないのに、それでも…それでも、君に偶然会える時が訪れるのを願っている、と。

 



どうか正夢 君と会えたら
何から話そう 笑ってほしい

 

サビの出だしの部分ですが、ここがこの歌を一番簡潔に表している部分だと思います。先述していますが、夢で君と会えたように、現実でも君に会いたいなと願っている、ということですね。

 

このサビに続く歌詞は、”ずっと まともじゃないって わかってる”や”もう一度 キラキラの方へ登っていく”などがあります。

 

前者は何となく、夢が本当になるように願っているなんて普通じゃないって、自覚していると考えることができます。

 


■後者はどういうことでしょうか。

 

個人的には、”キラキラ”とは、”現実”を表していると思いましたが、どうでしょうか。イメージとしては、例えば、「地下鉄の出口の登り階段」を思い浮かべてください。真っ暗な場所(地下のホーム)から、階段やエスカレーターを登って、明るい場所(地上、ホームの外)へと出ていくような景色です。

 

2番の歌詞に、何となくケンカ別れしたような描写もあります(”八つ当たりで傷つけ合って”とか、”なんか無理矢理にフタをしめた”とか)。

 

 

当たり前のように、片思い中の相手をイメージしていたんですけど、ここを読んでみると、君は片思いの相手ではなくて、例えば、ケンカ別れした恋人や、ケンカして絶縁中の恋人や想い人と考えられるかもしれません。


そうなると、夢の中でならば、ケンカしている君と話せるのに、現実ではうまく話すことができない、という状況になりますね。だけど、いつまでも夢にすがっていてもしょうがないと、もう一度現実世界で君と仲直りしたいな…と思っているのかもしれません。

 


■あと、歌詞に”愛は必ず 最後に勝つだろう”というフレーズが出てきていますが、wikiによりますと、ここはKANの【愛は勝つ】という曲からの引用だということらしいですね、今回初めて知りました。

 

若い人は、【愛は勝つ】知ってますかね?すごく有名な曲なんですよ!その歌において、上記のとおり歌詞の中にズバリ、”信じることさ 必ず最後に愛は勝つ”というフレーズが出てきます。引用とは、ここを指しているのでしょう。

 

そういうわけで、”「Special Thanks」にKANの名前がクレジットされている。”だそうです。シングルを持っていないので、確認はできませんけどね。珍しいですよね、他にもあるのかもしれませんが、こうやって、この歌手のここの歌詞を引用した、と具体的に公言しているなんてね。

 

正夢 MV(単髪な草野さんも渋い…でも、すみません、やっぱり長い方が好き)

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166時限目:迷子の兵隊

【迷子の兵隊】

 

迷子の兵隊

迷子の兵隊

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■アルバム『空の飛び方』に収録されている曲です。個人的ランキング、195曲中135位でした。ドスの効いたベースの音と、同じメロディーの繰り返しのサビが特徴的で、力強いんだけど、どこかけだるく聴こえる曲です。あまり印象に残っていませんでしたが、こういう感じの曲も好きになれるようになりました…年齢を重ねたせいでしょうか、笑。

 

歌詞に関しては、(後述しますが)結構パーソナルなことを歌っているとは思うんですけど、ある意味”ファンタジー”ですよね。表現のほとんどが比喩なので、解釈が難しいですが…。

 


■まず、wikiによると、この歌について、「迷子の兵隊への応援歌」とありました。この辺りのことは、書籍「スピッツ」に少し書いてありましたので、紹介させてもらいます。

 


草野:1年前の”黒い翼”を持った男の子が迷子の兵隊になっているような状況じゃないスか(笑)。だから”黒い翼”っていう曲はある程度、逃避の意味もあったと思うんですよ。でも、”迷子の兵隊”の場合は、今いるところが闇だって設定ですよね。

 

という感じですけど、ここを読んでも、まだ難しいですね、笑。草野さんはアルバム『Crispy!』収録曲の【黒い翼】を引き合いに出しています。【黒い翼】は”逃避”、【迷子の兵隊】は”闇の中”…これは、闇の中に迷い込んだけれど、逃げないで立ち向かっている、という意味でしょうか?

 


■このブログで僕は、もう既に【黒い翼】については書かせてもらいました。詳しくは↓でお願いします。

http://itukamitaniji.hatenablog.com/entry/2015/08/10/144352

 

それによると(個人的な解釈ですが)【黒い翼】は、「嫌われ者、はぐれ者としての誇りを持って生きていく」、あるいは、「誇りを持ったまま(誇りを守るために)死んでいく」みたいなことを書きました。何というか、こう書くと、全然逃げている感じはしないですけどね、笑。まぁ、後者は、確かに生きることからの逃避ではありますけど…

 

あと、タイトルから分かる通り、【黒い翼】は”飛んでいる”んですよね。そういう意味で言うと、こっちの方が『空の飛び方』に近い気もしますけど…実際に『空の飛び方』に収録されているのは、【迷子の兵隊】の方で、こちらはどちらかと、地に足をつけて”歩いている”感じなんですよね。

 


■ということを踏まえて、【迷子の兵隊】の歌詞を読んでみます。やっぱり印象的なのは、タイトルでもある”迷子の兵隊”というフレーズが連発されるサビだと思いますが、こんな感じです。

 


迷子の兵隊 黒い旗振る いばらの中で
迷子の兵隊 砂金のうずを 蹴散らしながら
迷子の兵隊 サソリのような 言葉を秘めて
迷子の兵隊 闇を切り裂く 稲妻となれ

 


まず気になったのが、出だしの”黒い旗”という言葉です。

 

しばしば”白い旗”が、降参の意を表す言葉として使われますよね、白旗を上げる、とか言ったりします。一方で、黒い旗に関しては、これにもちゃんと意味があって、まずは(主にF1などで)反則を犯した者に掲げられる旗、あるいは”無政府主義者”が掲げる旗、などの意味もあります。

 

この内、後者の意味を考えてみると、無政府主義者(既成の国家や政治などを好ましく思っていない人のこと)を英語で”アナキスト”と言いますが、かつてスピッツはインディーズで【アナキスト】という歌を作っています。心情としては、繋がっている部分もあるんでしょうか。

 


”いばらの中”というのは、危機的というか不利な状況ですよね、動いたら動いただけ、傷ついてしまうような、そんな状況です。それにもかかわらず、黒い旗を振っている=既成の物は信じない、と。

 

この辺りが、【黒い翼】と違うところなんでしょうか。はぐれてしまっても(迷子になってしまっても)、降参しないぞ!信じないぞ!と抵抗している感じですかね。

 


他にも、”砂金のうず”を蹴散らしたり、”サソリのような言葉”を秘めていたりと…前者からは、おいしいものも信じないぞ!的な気持ちを受け取れるし、後者からは、チャンスをうかがっていて、隙あればブスっといってしまうぞ!という気持ちも受け取ります。

 


■あとは、

 


撃ち落せる雲に 同情しては

 


しがみつく鳥を探している
終わりなき旅

 

という歌詞も出てきます。飛ぶものの象徴として、”雲”と”鳥”が出てきていますが…前者だけだったら、飛ぶこと(逃避)に対する皮肉と捉えることができますが、後者もありますからね、結局飛ぶことに未練があるんですかね?

 

まぁ雲は漂うだけで、鳥は自分の意志で飛んでいる、という書き分けをしているのかもしれませんが。

 


■ということで、色々書いてきましたが、”迷子の兵隊”は紛れもなく、スピッツ自身を表しているんでしょうか?

 

先述の草野さんの言葉に、”1年前の”黒い翼”を持った男の子が迷子の兵隊になっているような状況”と、”男の子”という表現をしていますが、本を読んだ限りでは、やっぱり自分のことを語っていると思えるんですよ。

 

アルバムの名前を『空の飛び方』としながらも、この時期あたりに、フラフラ漂うのではなくて、ちゃんと地に足をつけてやっていこうという決意を抱いたのかなとか思いました。

165時限目:僕はジェット

【僕はジェット】

 

僕はジェット

僕はジェット

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スペシャルアルバム『色色衣』に収録されています。個人的ランキング、195曲中129位でした。

 

『色色衣』に入っている曲は、当時の新しいシングル曲と、カップリング曲が主ですが(『99ep』曲も入っていますね)、【僕はジェット】のみ、インディーズの頃から存在している古い曲なんです。アルバムのクレジットには、”Previously Unreleased Track”と表記されていますが、これは”未発表曲”という意味です。

 


■上記のことについて、もう少し詳しく書いてみます。ちなみに、『色色衣リリース記念特別座談会』とwikiの情報を主に引用し、まとめていきます。

 


まず、この曲の存在が一番最初に出てくるのが、1989年4月に発表されたカセットテープ『ハッピー・デイ』の収録曲としてです。『ハッピー・デイ』に収録された曲は4曲…曲順に【僕はジェット】【晴れの日はプカプカプー】【クモ少年が走る】【ハッピー・デイ】となっています。

 

この収録曲のうち、【僕はジェット】【晴れの日はプカプカプー】は、それぞれ、アルバム『色色衣』の収録曲、映像作品『THE GREAT JAMBOREE 2014 “FESTIVARENA”日本武道館』のライヴ映像、として聴ける状態にあります。後者2曲は、メジャーデビュー後、音源化はされていません…いつか聴けると良いですね。

 

カセットテープに関しては、現在2000本くらい出回っているそうです。何でもリーダー(田村さん)が、自宅でダビングをひたすら繰り返して作ったんだそうです。2000本とは恐ろしい…僕は、いつだったか学校の作業で、10数本のテープをダビングしたことがありますが、それでもヒーヒー言ってましたよ、笑。

 

ちなみに、カセットテープ『ハッピー・デイ』に関しては(というより、スピッツのインディーズ作品全般)、しばしばオークションサイトなどで、高値で取引されているみたいですが…とにかく貴重なものですね。

 


■この曲の『色色衣』収録音源は、上記の【僕はジェット】とは別で、1989年9月に改めて、デモテープとしてちゃんと録音された音源だそうです。

 

まぁ正確には、その音源をさらに、ポリドールからのデビュー決定直後に、プロモーション用のデモCDとして、【ヒバリのこころ】とともにミックスし直した音源が、『色色衣』に収録されているようです。

 


ちなみに、1989年レコーディングについては、『色色衣リリース記念特別座談会』にて、”ポリドールに騙された?”という記述がありました…まぁ、もちろん、誇張表現でしょうけどね、笑。

 

読んでみたところ、要するに、デビュー前のスピッツを、ポリドールが手厚くもてなしたということらしいです…良いスタジオでのレコーディング、有名なエンジニアのバックアップ、そして”竜宮城に行ったかのような”と評されている、豪華な食事など、笑。

 

田村さん曰く、「メシは付いてくるわ、合宿でレコーディングできて、、メジャーでデビューするってこういうことなのかって。」ときて、「と思っていたのに、1st~3rdアルバムまで痛い目に遭ってるからね。」ということだそうです、笑。

 


まぁ、こんな風に話せるようになって良かったですね、そこで活動を辞めてしまっていたら、今のスピッツはもちろんありませんからね。長い長い活動の賜物ですね、本当に!

 


■では、この曲はどんなことを歌っているのか、考えてみます。

 

そもそも、出だしの歌詞が”ボロボロになる前に死にたい”ですからね。小気味のいいイントロで曲がはじまったかと思えば、いきなり何てことを歌ってるんだってね、笑。

 

僕は、この歌に関して、”死とセックス”の相反する2つの解釈を考えました。どちらがしっくりくるか、あるいは、どちらもしっくり来ないか、まぁ皆さん個人個人で見極めてみてください。

 


■一つ目の解釈、”自慰行為”バージョン、笑。

 

要するに、これは”ジェット”という言葉に、男性器や射精を当てはめた解釈になるわけですが…どうでしょうか。歌詞としては、

 


君のこと考えて僕は
銀のボディ震わせながら
終わりのない空をにらんでる

 

この辺りが怪しいかと…でもここくらいですかね、”そういう”想像ができる部分は。”君のことを考えて”からの、”ボディ震わせながら”ですからね…これはもう、君のことを考えながら、自慰行為をし、絶頂に達して悶絶していると…うーん、笑。

 


あとは、そういうイメージをした上で、サビを読んでみると、

 


ジェット!ジェット!ジェット!いつだって
ジェット!ジェット!ジェット!ほらね
僕はすぐに飛び立てるさ
どこにいてもね

 

という感じですからね。もう、そういう風にしか聴こえなくなりますよ、笑。”僕はすぐに飛び立てるさ”で、射精でしょうか?などなど…。

 


■二つ目の解釈、”飛び降り自殺”バージョン。これは、割と素直に読んでみる感じになりますかね、こっちの方が当てはまるかも?

 

これは、先ほども言いましたが、出だしが”ボロボロになる前に死にたい”ですからね…そうか、こいつは死にたがっているのか、と歌詞を読み始めるわけです。

 

”ジェット”という言葉ですが、”ジェット機”という言葉などで使われる通り、とても速いイメージですよね。それを、人生に例えているとしたらどうでしょうか。先ほどの”ボロボロになる前に死にたい”とは、何ていうか、長いけど細い人生よりも、短くでも太い人生を送って、燃え尽きるように死にたい、という願望の表れなのかもしれません。

 

あとは、これは書籍「スピッツ」にありましたが、当時の草野さんの死生観として(今は分かりませんが)、”元気に生きていこう!よりもフワッと死んでいこう…”という言葉がありました。これも何となく、”ボロボロになる前に死にたい”に繋がるかもしれません。

 


■そういう風に、この歌詞を読んでみると…

 


銀のボディ震わせながら
終わりのない空をにらんでる

 

まさに、飛び降りようとしている瞬間でしょうか。

 



ひざこぞうの傷痕がかわいい
地図にない境界も消せない

 

”ひざこぞう”云々はよく分かりませんが、”境界”とは、生と死の境界ということでしょうか。

 

こう考えると、サビも全く別の読み方ができますよね。”僕はすぐに飛び立てるさ”ですからね、飛び降りて、無理矢理その境界線を越えようとしているのかもしれませんね。

もうすぐ30周年記念 スピッツ語り(?)

 

youtu.be

唐突にしゃべって、撮ってみましたが…ちょっと後悔、苦笑。でも公開。

 

また今度、ちゃんと動画作りますね、多分。

164時限目:僕の天使マリ

【僕の天使マリ】

 

 

 

僕の天使マリ

僕の天使マリ

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■アルバム『惑星のかけら』に収録されている曲です。個人的ランキング、195曲中111位でした。

 

『惑星のかけら』というと、草野さんの妄想の爆発といいますか、妄想の世界をそのまま表わしているようなアルバムですが、ついに草野さんの妄想が、想い人を”天使”にしてしまったみたいです。

 

それでも、”マリ”などという、明らかに名前!って分かるようなタイトルをつけてしまうところが、草野節なんでしょうか。【ナナヘの気持ち】、【まもるさん】、【ミーコのギター】(まぁ、現実には”ミーコ”という名に出会ったことないですけど)…あれ、こんなもんですか? 名前っぽい曲は他にもありますけど、明らかに名前だろう、というのはこれくらいですか。

 

人の名前を曲名に付けるなんて、とんでもない勇気ですよね。インパクトはありますけど、それだけで方向性が限定されてしまい、作るのも難しそうなんですけどね。ただ、全国のスピッツファンのマリさんは歓喜でしょうね、笑。

 


wikiによると、「ジッタリン・ジンに影響されて作った曲」だそうです。ジッタリン・ジンっぽい曲を作りたかったそうです。ジッタリン・ジンというと僕は、【夏祭り】か【プレゼント】くらいしか知らないですけど、何となく曲の感じやリズムが似ているのかな…?

 


■ということで早速、曲の感想・解釈です。

 

まず、タイトル通りこの曲は、想い人である”マリ”なる人物への気持ちを歌っている曲に他ならないと思います。出だしとサビは、

 


今だって君のことだけしか映らないんだマリ
まだまだ知りたいことがたくさんあるんだよマリ

 


マリ マリ マリ 僕のマリ
もうどこへも行かないで

 

と、歌詞の中で、マリマリ連発してますからね。

 


■ただし、マリという人物と”僕”の関係は、具体的にどうなのか、ということに関しては、また色々想像できそうです。単純な恋人関係としては、何か素直すぎるんじゃないか、と思ってしまうのは、ひねくれてしまってるからなんでしょうか、笑。

 

僕はずっとこの歌を、身体を売る女性や風俗嬢…とにかく、夜の仕事をしている女性との恋愛、などと考えて聴いてきました。

 



朝の人混みの中で泣きながらキスしたマリ
夜には背中に生えた羽を見せてくれたマリ

 

ここの歌詞、特に後者の歌詞が印象に残りました。”羽”という言葉から、まさにタイトルにもなっている、”天使”の姿を想像します。

 

例えば、普段は人間として生きていて、羽を隠して生きている天使とは、つまり、本当は心がすごくきれいなのに、身体を売るという、汚れた仕事をしている女性を例えた表現であり、そういう女性とのラブストーリーを想像したりしました。(決して、そういうものへのディスではありませんからね!)

 

”羽を見せてくれた”とは、つまり、本当の自分(マリ)を僕にだけ見せてくれた、ということだと…”天使”っていう言葉からは、やっぱり汚れていない、きれいなイメージを浮かべますよね。その天使が、人間の棲むところ(僕は”都会”をイメージしましたが)で生きて、人間に染まっていってしまった、と…しかし、本当の心は、汚れずにきれいなまま残っていて、それを2人でいるときだけは見せてくれる、あるいは、見せてくれてもいいんだよ、と歌っているのだと思います。

 

…まぁ別に、夜の仕事うんぬんを想像しなくても、この辺りは当てはまりそうですけどね。

 


■あとは、なんだかよく意味は分かりませんが、

 


僕の心のブドウ酒を
毒になる前に吸い出しておくれよ

 

という歌詞も、印象には残りました。何だか、イヤーンな想像もできそうですが…。

 

”毒”とは、”羽”と対になる言葉なんだと考えてみました。とすると、”本当のマリ”といる時だけ、僕自身も本当の自分を取り戻すことができるんだ、ということなんでしょうか。

 

…などなど、色んな想像ができると思います。

 


ちなみに、僕は天使という言葉を聴いて、GOING UNDER GROUNDの【ムサシノ天使の詩】という歌をいつも思い出します。GOINGの隠れた名曲です、僕もすごく大好きなんですが、良かったら聴いてみてください。

 

ムサシノ天使の詩

ムサシノ天使の詩

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お知らせ:ブログを添削したことについて

どうも、ご無沙汰しております。itukamitanijiです。

 

読んでくださっている方…つまり、まさに今ここにいらっしゃるあなたへ、どうもありがとうございます。

 

 

さて、早速本題です。

 

色々思うところもあって、大分時間がかかってしまいましたが…ブログの全記事を確認し、気になる箇所を添削いたしました。ただし、添削と言っても、記事の内容が大きく変わることの無いようにしておりますので、皆さんの方での見直しは不要でございます。

 

それで、その添削した内容についてですが…昨今、著作権などの問題に注目が集まっていますが、それに関わるところです。ちなみに、ブログ主に直接そういう通告が来ることもあるようですが、今のところ、僕のブログには来ておりません。

 

 具体的には、以下のような部分を添削していきました。

 

 

 

①全部の歌詞を載せている記事に関しては、全歌詞は削除

ブログの性質上、歌詞を載せて、”この部分は、こういうことを歌ってるのではないか”と書くことが多くあります。そこでは、実際に歌詞を抜粋して書いています。
歌詞を記事に載せることについては、色々と制約はあるようなのですが、ひとまず、全部の歌詞を載せるのは、やはりまずいようです。短いからという理由で、いくつか全歌詞を載せてしまってる記事があったのですが、そういう部分は削除しました。載せるにしても、一部分で2~4行…所々、もっと長いところもありますが…多すぎないように気を付けます。そして、あくまで、引用という形として許されるよう、必ず歌詞だけではなくて、自分の解釈を付け加えております。
ちなみに、歌詞の部分は、” ”や、* *などで挟んで、区別しています。ご了承下さい。

 


②曲に関する情報や、インタビューの記事などは、引用元を書く

僕が持っているスピッツに関する書籍は、「スピッツ」と「旅の途中」の2種類です。あとは、”色色衣座談会”もありますかね。
上述に加えて、ネットで情報やインタビュー記事などを探すこともあります、wikipediaの情報もそれに含まれます。
情報やインタビュー記事(メンバーがこんな風に言っていた…的な部分)を引用する場合は、引用元を書くようにしています。時々、”ネットによると”で済ましている場合もありますが…そういう場合も、必ず自分の想いを語ることを主とした内容で書いていきます。とにかく、あくまで"引用"という形を取り、引用したもの、引用元がわかるように明記していきます。

 


③動画については、基本的には公式以外は使わない

youtubeなどでは、スピッツの動画を色々と見ることができます。その中に、公式ではない、スピッツの映像がたくさんあります。そういう動画は、ブログでは使いません。公式でアップされている、MVやライブ映像などのみ、ブログで載せる時には使います。

 


④アルバムのジャケットなども、基本的には載せてはダメ

基本的に、アルバムやDVDのジャケットをブログに載せることもダメだそうです。ということで、アルバムやDVDのジャケットを載せる場合は、amazonの商品紹介のリンクを貼り付けることにします、これはどうやらOKなようで。(自分で買った商品を、自分で写真に撮って載せるのはどうなんでしょうか?ふさわしくなければ、これも控えます。)

 

 

などの部分を、主に見直しました。

 

引用については、とにかく、記事が”主”、引用が”従”である、主従関係になっていないといけません(引用のルール)。だから、歌詞だけを載せたり、書籍の内容だけを載せるのは良くないということだそうです。一応、ブログの性質上、その部分はクリアしていると思います。圧倒的に、僕の考え方を書いている部分の方が多くなっていると思いますので、主従関係はクリアだと思いますが、どうでしょうか?

 

 

このブログを書く理由は大きく2つ…「スピッツが好きだから」と「文章を考えて書くことが好きだから」です。しかし、僕は文章を書くプロでも何でもありませんし、それを目指しているわけではありません、あくまで、"好き"なんですよね。

 

上述の理由と、このブログの性質上、(わざわざ言うことではありませんが)僕は、このブログを書いてお金を稼ごう、などという思いは毛頭にありません。それは、これまでも、これからもずっと、です。一応、これだけではお伝えしておきます。

 

しかしながら、それと”ブログのルールを守らない”というのは、全くの別問題ですからね。

 


ということで、何か読んでいて気になる点・まずい点がありましたら、教えてください。特に、著作権などの専門家の方(がおられましたら)、ご指摘がありましたら、コメントください。

 

このブログが、もっと良くなるように、これからも頑張って書いていきます。よろしくお願いいたします。

 

itukamitaniji 記

特講:取り急ぎ、最近のスピッツ情報

取り急ぎ、最近のスピッツ情報をば、ばばーっと載せちゃいます。さすが30周年、精力的に活動をしていますね!

 


■2017年4月3日~
スピッツ新曲【ヘビーメロウ】が、めざましテレビの新テーマソングに

 

インタビュー記事:http://ro69.jp/news/detail/158557

 

これは本当に”寝耳に水”の情報だったな!このタイミングで、しかもこんな形で新曲が発表されるとはねぇ。でも、朝のニュースのテーマソングなんて、スピッツにぴったり過ぎるじゃないか!これで、ユーウツな朝も、さわやかな気分になれること間違いなしだね!

 

…と言いながら、当の僕は、まだ新曲を聴いていません。まぁ、また機会があれば聴けるかな。

 

ところで、やっぱり気になる曲名の意味…”ヘビーメロウ”って何ぞや?と少し調べてみると、”heavy”で、重い、激しい、などの意味があり、”mellow”で、熟している、なめらかな、などの意味があり…うーん、”ヘビーメロウ”だとどうなる、重くてなめらかな??? 分かりませんね、どうやら熟語でもないようだし…。

 

まぁとにかく、新曲は嬉しいよね!どういう形で、この曲が音源化されるのか(デジタルシングル?普通にシングル?それともアルバム)今から楽しみですね!

 


■2017年4月22日~
映画「3月のライオン 後編」にて、【春の歌】が主題歌に(ただし、藤原さくらさんのカバーによる楽曲)

 

春の歌カバーは0:52あたりから

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これはね、何か惜しいよね…決して、さくらちゃんが悪いわけではないんだけどさ、何で【春の歌】だったのか、何でカバーだったのか、スピッツの新曲じゃだめだったのか(何なら、さくらちゃんの新曲でもよかったじゃん)、色々疑問は残る。まぁ、カバーはカバーなりの良さはあると思って、受け止めるしかないね。もちろん、本家の【春の歌】は、超名曲なわけだし。

 

ちなみに、僕は個人的に、「3月のライオン」はすごく好きな漫画で、全巻持っている。なので、「3月のライオン」だけで、もう延々としゃべり続けることができますけど、ここでは割愛します。ただ、映画は見ませんよー、神木くんの桐山零は合っていると思うけど、他は正直…。

 

ということで、やっぱり聴きたい、本家【春の歌】

youtu.be

 


■2017年5月3日発売
LIVE DVD & Blu-raySPITZ JAMBOREE TOUR 2016 “醒 め な い”』発売

 

商品詳細:https://spitz-web.com/new_release/samenai-tour/

 

この作品は、もうタイトルを見た通りだが、具体的には、全国ツアー『SPITZ JAMBOREE TOUR 2016 “醒 め な い”』のうち、2016年9月13日(火)に開催された千葉県文化会館公演の模様を収録したものである。

 

アルバム『醒めない』収録曲のライヴ映像が見られるのはもちろん楽しみなんだけど、個人的には【アカネ】とかね、特に好きな曲のひとつなんだけど、ライヴ映像では見たことがないので、一番楽しみだ!

 

【醒めない】 LIVE映像

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■2017年7月1日~
30周年記念ツアー『SPITZ 30th ANNIVERSARY TOUR “THIRTY30FIFTY50”』 

 

今年で、30周年を迎えるスピッツ。もう少し詳しく言うと、スピッツの結成日は1987年7月17日で、スピッツのメンバー4人が揃って、文化服装学園にて初ライヴを行った日である。そこから、ずっとメンバーが変わらずに、30年も永きに渡って活動してきたことは、本当にすごいと思う。

 

そして、これも不思議な縁だとも思うけど、スピッツが30周年を迎える今年、メンバーはそれぞれ50歳になるという…いやぁ、草野さん50歳ですよ、いつまでも若く見えるよね。まぁ他のメンバーも、すごく若々しいんだけどね…テッちゃんに関しては、髪型などの影響もあって、ほとんど年齢不詳だよね、笑。

 

で、30周年で50歳…ということで、“THIRTY30FIFTY50”というライヴの名前になったのだと思います。記念すべきライヴ、どうぞ楽しんできてください!

163時限目:僕のギター

【僕のギター】


僕のギター

僕のギター

 

■アルバム『さざなみCD』の一曲目を飾る曲です。個人的ランキング、195曲中57位でした。これもまたいい曲ですよね、これが1曲目というのが、またにくいですよねー、絶対良いアルバムですもんね。

 

草野さんのイメージによると、「雨の中のストリートシンガー」ということらしいです。誰も見ていない中、路上に独り立って演奏しているという、そういう光景が浮かんできますね。まぁ、雨が降っちゃってるのでね、ギターが傷んじゃいそうですけど、笑。

 

曲自体も、最初は草野さんの弾き語りから始まって、なおさら路上ライヴ感が出てますよね。

 


■雨の中、というのはともかく、何ていうか、すごく神々しい曲だと思っています。

 

僕のイメージは、真っ暗な場所(ステージ)に、演者がたった独りだけ立っていて、そこに少しずつ光が当たっていくような感じです。そこから少しずつ、少しずつ音が増えていって、微かだった光が、やがて大きな眩しい光になっていくというようなイメージです。

 


これらの光景が浮かんでくる歌詞としては、この辺りですね。

 


霧雨にぬれてたら 汚れた心も
洗い流されていく 少しずつ

 


そして 君を歌うよ 小さなことが
大きな光になってくように
かき鳴らしては かき鳴らしては 祈ってる

 

先述のイメージに加えて、後者(サビ)の歌詞の中に、”君を歌うよ”というフレーズが出てきていますが、ここからこのシンガーは、誰かを思い浮かべながら歌っている、という想像もできます。

 

例えば、自分が想いを寄せている相手かも知れません。路上で、決して届くはずもない相手に向かって、がむしゃらに歌っている、という感じですかね。

 

そういう、”誰かに対する想い”が溢れて、何ていうか、シンガーズハイといいますか、最初は小さかった光…自信がなかったり、ちょっと恥ずかしいという気持ちもあったかもしれません、そういう気持ちが少しずつ吹き飛んで、大きな光を放つようになる、という感じですね。

 


■ということで、以上が【僕のギター】に対する、個人的な解釈でありますが、ちょっとここで、いつものごとく、個人的な話をまた少ししてみます。ズバリ、”僕のギター”というタイトルにちなんだお話です。曲には、全く関係ありません。

 


時々、弾き語り動画を載せている僕ですが、それに映っているアコースティックギター(以下、ギターと表記)については、もうかれこれ17~8年前に、僕が中学2年生くらいの時に、父親が急に買ってきたものなんです。

 

残念ながら、父親はもう亡くなってしまっているので、このギターは、父親の形見になってしまいました。何年も使っているので、それこそ”ミーコのギター”ばりに手垢まみれで、動画では見えないですけど、ボディに穴が開いちゃってますからね。フレットなんてすっかりすり減って、弦を押さえることが困難になっています。

 

いい加減、ギターを買い換えよう、とか長いこと思いつつも、結局はこの一本をずっと使い続けています。もう、本当にいい加減、新しいのを買いたいですけどね、まぁそれでもこのギターを手放すことはないとは思いますけど…。

 


■ギターを買ってきてくれた当時の父親は、もうすでに病魔に侵されていました…まぁ、それを僕自身が知るのは、割とあとのことになるんですけどね(当時は詳細に、親からそれを教えられていなかったので、薄々察している、というような感じでした)。

 

生前の父親は、音楽が好きでした。まぁ、美術も好きで、絵をかくのも上手でした。音楽については、特に好きだったのが、THE BEATLESザ・ビートルズ)でした。他にも、サイモン&ガーファンクルとか、ザ・ローリングストーンズとか、とにかく、今では”オールディーズ”などと呼ばれる洋楽・邦楽の音楽が好きだったみたいです。

 

(もっというと、母親も歌うことが好きだったようです。というより、親族に結構音楽が好きな人が居て、今ではあまり開催されませんが、正月などに親族で集まったとき、カラオケに行くことが恒例行事でした。親族にも、かなりの歌うまが揃っていましたよ、笑。)

 

父親も、ギターは基本的には弾けるので、一応は僕に買ってきたという名目でしたが、そのギターを父親自身も弾いていました。

 

そういうことを踏まえると、父親がギターを買ってきたのには、何か意味があったのではないかと、今になって思うようになりました…当時は、そんなに深く考えることはなかったですけどね。

 


■中学生の頃は、僕の家は、友だちのたまり場みたいになっていました…僕が眠っている休日に、母親が僕を起こす前に友だちを家に上げて、僕ん家で友だちがすでに遊んでいる、なんていうことも何回かありました、笑。

 

遊びはもっぱらテレビゲームでしたが、そのゲームの待ち時間に、(僕も含めて)手空きの者はギターを弾いて待っている、というような感じでした。それで興味を持って、友達の数人は、自分のギターを買ったりしていましたね。

 

僕自身は、大学に入ると、ギターを手にいよいよ動き出します。弾き語りサークルに入って、定期的にライヴを自分たちで開催したり、調子に乗ってオリジナル曲まで作ったりしていました。路上ライヴを行っていた時期も、実はあるんですよ(社会人になってもやってた頃ありますが、現在はさすがに…)。

 

 

そして今も、一向にうまくならないまま、それでもずっと僕はギターを弾き、歌い続けています。未だに、Bコードとか押さえられませんからね…まぁバレーコードは、全般的に苦手ですけど、笑。この広いインターネット世界の片隅に、自分の歌をこっそりと残して、自己満足しています。

 

僕が属する一族に、もしも、少しでも音楽好きの血が流れているのだとしたら(才能は無いとは思いますが、笑)、それを守るのは、今はもはや僕くらいしか居ないな、だからちゃんとこの血は守らなくちゃと、勝手に思っております。…なーんてこと、誰にも言ったことないんでね、ここだけの話にしておいてくださいよ、笑。

162時限目:Holiday

【Holiday】


HOLIDAY

HOLIDAY

 

■アルバム『ハヤブサ』に収録されている曲です。個人的ランキング、195曲中89位でした。

 

こういう曲調も、それまでのスピッツから考えると、ちょっと珍しい感じですよね。何ていうか、”跳ねる感じ”とでも表現しておきましょうか、アルバム『ハヤブサ』からの音楽的な変化を感じさせる、これもひとつの要因になるんじゃないでしょうか。

 


■タイトルも”Holiday”ということで、言わずもがな、これは和訳すると”休日”という意味になるわけですが、曲調とも相まって、楽しそうな雰囲気を感じます。

 

しかし…

 

この曲には、とある解釈が広く知れ渡っております。それを踏まえて歌詞を読んだ感じ、そして、メンバーもそう語ったという話もあるらしいので、そう言われると…という感じで、自分の中でもその解釈が何となく染み付いてしまっています。

 

 

■まず、その解釈ですが、ずばりこの曲が”ストーカーソング”である、というのです。

 

なにより、メンバーがこの曲について、”ストーカーソング”と言ったらしいのです。ちなみに、これはwikiにも載っている情報ですが、どの時点で、どこにそういう言葉が載っているのかは、すみません定かではございません。

 

個人的には、ストーカーはストーカーだとしても、そんなに嫌な感じには聴こえてきません。曲調が明るいからかもしれませんが…。まぁ、スピッツにはもっと、”えぐい曲”はありますしね…笑。

 


■とりあえず、歌詞を追っていってみます。まず、出だしの歌詞は、こういう感じです。

 


もしも君に会わなければ もう少しまともだったのに
もしも好きにならなければ 幸せに過ごせたのに

 

すごいですよね、このたった2行で、”僕”の気持ちがこんなにも表わされているなんてね。独特ではありますけど、分かりますもんね。

 

”会わなければまともだった”、”好きにならなければ幸せだった”、などの表現は、恋煩いとでもいいますか、何をしているときでも、好きになってしまった相手のことを考えてしまう…好きになったことは素敵なことだけど、それが逆に辛いことでもある、ということですね。例えば、相手にすでに恋人が居るとか、そういう状況を付け加えても面白いかもしれません。

 


とにかく、この辺りを読めば、ただの恋煩いの歌かな、と思えなくもないですが、ストーカーソングと呼ばれている所以は、この先の歌詞です。例えば、

 


朝焼けの風に吹かれて あてもないのに
君を探そう このまま夕暮れまで
Holiday Holiday Holiday

 


いつか こんな気持ち悪い人 やめようと思う僕でも

 

などの部分でしょうか。

 


■サビの部分は、”朝焼け”から”夕暮れ”までですからね、その一日中の時間を君を探すために費やす、ということになります、休日を利用してね、笑。

 

まぁ、でもこの部分を読んでも、”事を起こしていない”限りは、探しているだけなんでね、まぁ健気だと許してあげましょうよ?本当にストーカーなら、覗いたり、つけまわしたり、家に侵入したりするもんですからね(しちゃダメですよ!ダメ!ゼッタイ!)。

 

何ていうか、偶然を装って、道端で出会おうとしている感じなんでしょうか、「よ、よぉ…奇遇だね…」みたいな感じでね。そういう経験…ありますか?

 


後半の部分、”気持ち悪い人”というのは、自分のことを言ってるんでしょうかね?ということは、そういう自分の行為が気持ち悪いことなんだと、自覚しているということでしょうか、”やめようと思う”とも言っていますしね。

 


■まとめると、恋する気持ちが溢れて(恋煩いで何も手につかなくなって)、君にどうしても会いたいと思うようになってしまったと。しかしながら、君がどこに居るのか分からないので、休日を利用して、一日中君を探そうと、そういうことですかね。

 

何か、具体的な”事を起こした”描写は、見当たらない気がするんですが、どうなんでしょうかね?まだ探しているだけなので、グレーゾーン!ということにしておきます、笑。

 


あとは、

 


心の扉を 痛みこらえ開けたよ
古い 暖かな部屋に君を呼ぶまで

 

とかね。何か意味はよく分からないですけど、きれいな言葉に思えてきます。単純に、いつか君を自分の部屋にお招きしたいと、そういう感じでしょうか、どうか、健全な方法でお願いしますよ!

特講:卒業おめでとうございます!

■身が震えるような冷たい風が、少しずつ春の匂いを感じさせる温かな風へと変わり始めた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか、学長のitukamitanijiです。

 

世はまさに卒業シーズンですね。まぁ、社会人の方に関しては、そんなことは関係ないですが、学生さんなんかは、卒業生はもちろんですが、学年が変わるということも、大きな節目なのではないでしょうか。

 

ということで、卒業生の方、卒業おめでとうございます!

 


今日は、個人的「スピッツ卒業ソング」特集と題して、スピッツの卒業ソング”っぽい”曲を紹介していきます。あくまで、”っぽい”曲ですからね。動画が乗せられる曲があれば、合わせて紹介します。

 

(本当は、何かの曲をカバーしたいなぁ…とも思っていましたが、今回は見送ります。)

 

では、早速いきたいと思います。

 

 

 

1.君が思い出になる前に
卒業、というより、”旅立ち”に近い印象ですけどね。その旅立ちのきっかけとして、卒業を考えることもできそうです。個人的には、やはり恋愛を絡めてこの歌は解釈していますが、例えば、幼なじみとの別れとかね、恋人関係ではないけれど、何となくお互い両想いっぽい関係だった、とかストーリーを加えると、どんどん話が広がっていきますけどね。(歌詞の”明日の朝 僕は船に乗り”という言葉にかけて)「俺、学校卒業したら、この島出るんだ」みたいな、そういうストーリーですよね。

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2.謝々!
この歌には、全然別の解釈を加えているんですが、それでもやっぱり、卒業ソングっぽい節もあると思いました。”記号化されたこの部屋から ついに旅立っていくんです”や、”くす玉が割れて笑い声の中”など。旅立つことを、祝福されている感じが、まさに卒業のシーンと重なります。

 


3.スピカ
この歌自体が…というより、この歌をよく聴いていた時期が、自分にとってのまさに卒業シーズンでした。中学3年生の時に、初めての受験を控えて、毎日家で勉強をしていましたが、その時によくBGMで流していたのがスピッツでした。特に、『空の飛び方』『ハチミツ』『インディゴ地平線』『フェイクファー』そして、【スピカ】が収録されている『花鳥風月』をよく聴いていました。【スピカ】に出てくる、”この坂道も そろそろピークで”という出だしの歌詞を聴いては、もう少しで受験も終わるから頑張ろう!と自分を鼓舞して頑張っていました。そうして、全てが終わった後にこの曲を聴くと、頑張ってよかったなぁって思えたりしました。

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4.チェリー
この歌も【スピカ】と同様、自分の卒業を思い出します。時期としては一番古く、小学校の卒業にまでさかのぼります。ここのブログで、詳細に書かせてもらってますが、この曲で僕はスピッツを好きになり、今日まで長く長く、聴いてきました。それが、小学校5,6年生の頃の話ですよ。クラスの歌として友達と何度も歌った思い出があります…修学旅行の時なんかは、バスガイドさんへのお礼として、皆で【チェリー】を歌ったほどです。世間では、スピッツの卒業ソングと言えば、この曲が挙げられますが、個人的には、曲自体からはそういう感じは受け取りません。しかし、【スピカ】と同様、歌詞などに関係なく、自分にとっては卒業が染み付いています。

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5.春の歌
卒業、というより、”入学”という感じですけどね。まぁ、過去にさようなら、と、新しい日々へ歩いていく決意、というのは、たいていはセットだと思いますのでね、いいじゃないですかね。個人的に好きなのは、”平気な顔でかなり無理してたこと 叫びたいのに懸命に微笑んだこと”というフレーズです。
ちなみに、この歌は、リアルタイムで本日公開の、実写版「3月のライオン」の主題歌になっています…ただし、こちらは藤原さくらさんのカバーになってしまっていますけどね。(ちなみに、【春の歌】主題歌は、4月22日公開の後編のようですね。)

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6.魔女旅に出る
これは、かなり古い曲ですね。旅立ち、ということで、卒業ソングとして紹介しておきます。個人的には、魔女ということで、「魔女の宅急便」をイメージするんですが、公式では違う作品をイメージしながら作ったらしいですね。

 


7.若葉
”若葉”と聞くと、何か夏っぽい気もしますけどね。でも、曲の感じは、卒業にもピッタリ合うんじゃないでしょうか。ただし…まぁ、この曲については、まだこのブログにおいて詳しく語っていませんが…違う解釈もできそうです。それは、また別のお話、ということで。

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ということで、以上7曲を紹介しておきます。何だか、シングルばっかりになってしまいましたが…あなたにとって、スピッツ卒業ソングとはなんでしょうか。

 

そして改めて、卒業生の方は、卒業おめでとうございます。あなたの未来が、少しの苦悩と、それに大きく勝る幸せがありますことを願っています!

 

フレーフレーフレー…