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196時限目:ラクガキ王国

ラクガキ王国


ラクガキ王国

ラクガキ王国

 

■シングル『ルキンフォー』のカップリング曲です。のちに、カップリング曲やカバー曲を収録したスペシャルアルバム『おるたな』にも収録されました。

 

個人的ランキング、195曲中185位でした。すみません、あんまり印象に残ってはいませんでしたので、聴き直してみました…こんなに派手な曲でしたか。

 


ちなみに、プレステ2にて、同名のゲームソフトが存在するみたいですが、関連は不明です。関連があるという話を聴いたことはありませんが、真相はどうなんでしょうか。

 

ゲームソフトの発売の方が早いですので、関連があるとしたら、ゲームソフト→スピッツの楽曲という流れになるんでしょうね。草野さん、結構ゲームとか好きそうなので、そういうところにヒントを得て…というのはあるかもしれませんね。これだけタイトルがドンぴしゃなわけですからね、それが本当にあり得そうな話ってのが、また面白いですけどね、笑。

 


■さて、何はともかく、タイトルが”ラクガキ王国”ですよ。タイトルだけ一見すると、可愛らしいイメージなんですけど、曲を聴いてみると、なるほどこういう方向に持っていったか、という感じです。

 

具体的には、”ラクガキ”という言葉通り、音がごちゃごちゃしていて、散らかっている、派手なロックチューンという印象です。もちろん、ある種ねらいを持って、意図的に”散らかしている”という方が合っていますかね。何ていうか、ちょっと古めの洋楽のロックチューンを思い浮かべます。

 

この時期のカップリング曲には、こういうロックな曲が多いですよね。この【ラクガキ王国】や、【オケラ】や【まもるさん】や【シャララ】など、A面の曲とのバランスでしょうか。かつてどこかで、カップリングは自分たちが色々試せる場所だと(確か田村さんだったっけ)語っておられてましたが、いつだってカップリング曲には、ほんの少しだけ、今までのスピッツには無かった感があります。

 


■それで歌っている内容ですが、曲調が曲調なだけに、これこそ説明不要、あまり意味など考えずに、ノリで聴くのが一番だと思います…苦笑。

 


皆さんも経験ありますよね。授業中、先生の話もろくに聴かずに、頭の中の妄想の世界に逃げ込んで、それを絵や文字に変えて、手持ち無沙汰から、教科書やノートの片隅にラクガキをしたりっていうね。ノート提出の時に、必死で消す羽目になってしまったこととかね、苦笑。残っているラクガキを、大人になって見返すと、結構黒歴史なんですよ、謎ポエムとか残ってたりして、笑。

 

一番の歌詞は、まさにそういう光景を思い浮かべます。"君"とは、密かに想いを寄せている相手か何かでしょうか。

 


スピードオーバーのチビグルマで
君もかけつけてくれるかい?
教科書のスミっこの ラクガキが
強大な 王国になりました

 

"チビグルマ"は謎ですが、要は妄想の中で遊んでいる2人の姿を妄想して、教科書のスミっこに書きなぐっているという印象です。

 


2番は、同じラクガキはラクガキでも、どちらかというと、不良のたまり場のラクガキのようなものを思い浮かべます。いわゆる、グラフティアート、壁のラクガキのイメージですね。どこにも行くあてのない、鬱憤とした気持ちを、廃墟の壁に、スプレーやペンキなどでラクガキをするという行為で晴らすというね、何かそういうのをイメージしました。

 


日曜の真夜中に脱走しよう
邪魔者も眠ったし フェイントで
静かすぎる 街を抜けて
ケムリが消えたら 見えるだろう
ナゾめく廃墟の ラクガキが
素朴な王国になりました


あくまで、ラクガキ”王国”…妄想を具現化したそのラクガキの中でだけは、自分がただ一人の王様であり、自由であり、歌詞にも出てきていますが、自分自身が”新しい掟”になれると、そういうことですよね。