スピッツ大学

ステイホームしながら通える大学です!

最近のスピッツ 2021年4月~6月

■お久しぶりでございます、スピッツ大学学長のitukamitanijiでございます。僕は元気です。皆さん、お元気ですか?

 

現在、2021年6月20日…ちょうど本日、コロナ禍の影響により出されている緊急事態宣言が、沖縄県以外の9都道府県で解除されるということで、僕の暮らす広島も該当しているため、一応今日から緊急事態宣言が明けて、日常に戻るという感じです。…が、どうなるんでしょうね。またリバウンド→緊急事態宣言のループに戻る気もしますし…オリンピックは大丈夫なんでしょうか…とか考えると、まだまだコロナ禍は続きそうですね。

 

とりあえず、まだしばらくは様子見ということで、あんまり出かけないことを個人的には心がけます。基本、家に引きこもるのは得意なので、お家最高!ということで、個人的にはあんまりそれは負担にはなりません。まぁ、リアルに仕事が超忙しいので、暇がないだけなんですけどね。

 


ということで、久々のスピッツ大学での講義ということで…つまり記事を書きました。テーマは…特にありません!最近のスピッツのことについて…最近って言っても、4月~6月くらいのことで、気になったことをまとめてダバダバと書いてみようという、ただそれだけです。

 

では、よろしくお願いします。

 

***

 


44th Single『紫の夜を越えて』配信

 

2021年3月25日に配信されました、現在のスピッツでは最新曲になりますね。これより少し前に、これまた配信という形で発表されました、43th Single『猫ちぐら』とともに、昨今のコロナ禍という特別な時代を歌った、スピッツにとっても僕たちにとっても特別な曲になっています。

 

この曲に関しては、もうすでにスピッツ大学で講義済みですので、よろしかったら、詳しくはそちらをご覧ください。

 

itukamitaniji.hatenablog.com

 

【紫の夜を越えて】という曲は、何て言えば良いんだろう…聴くと元気が出るという感じでもなく、かと言って、暗い曲だとも思わないんですけど、ふとした時に聴きたくなるような、そんな不思議で面白い曲だなと思っています。

 

youtu.be

 

 

 

ロック大陸漫遊記にて、草野さんが自らスピッツ曲特集を行う

 

2021年4月25日、ラジオ番組「Spitz 草野マサムネのロック大陸漫遊記」において、何と草野さん自身が、自らスピッツ曲を選んで紹介するという、とても面白い回が放送されました。僕は、このことを後で知ったのですが、radikoでさかのぼって聴くことができました。その曲にまつわるエピソードなどを合わせて紹介してくださり、非常に興味深い回になりました。

 

ということで、その日のラジオ音源を文字起こししてみました。軽い気持ちでやり始めましたが、これがかなり時間がかかりました。一応、本記事のメインの内容ということで、長いですが、良かったら読んでみてください。

 

 

冒頭 企画説明

「さぁ、番組の今日のテーマですが、『自らスピッツ曲を選んで漫遊記』です。この番組、始まってから”スピッツ特集”みたいなことはあえて一度もやらなかったんですけれども、3年ちょいやってますので、そろそろそういうのもありかなと思いまして、自分で気に入ってる曲をセレクトしてかけていきます。この間出演しました、ミュージックステーションで、あいみょんさん、adiueさん、sumika片岡くんが、それぞれスピッツの推し曲を5曲選んでくれたりしてましたが、それを「歌ってる本人が選んだらこうなりました」って感じでお届けしてまいります。まぁその時々でお気に入りというのも変わるので、「自分で気に入っている曲2021バージョン」ってとこでしょうか」

 


漫遊前の1曲 渚 / コトリンゴ(カバー)

渚

  • provided courtesy of iTunes

 

「今日は、スピッツ以外でいこうかな。スピッツの曲をカバーしてくれているやつ…あの【楓】とかはカバーしてくださる方がすごい多くって、最近だとそのadiueさんとか…上白石萌歌さんね、あと土岐麻子さんとかもカバーしてくださっていて、本当にありがたいんですけれども、あえてでも今日は外して、渚のカバーいってみようかな。これも、あの城南海(きずきみなみ)さんのと迷ったんですけども、コトリンゴさんのやつ、これがピアノの旋律がほんとに波打ち際な感じで素敵なんで、これを聞いてもらいましょう」

 


ハヤテ

ハヤテ

ハヤテ

  • provided courtesy of iTunes

 

「この【ハヤテ】なんですけど、普通ポップな曲というのは、特に4小節単位でフレーズが続いていくことが多いんですけれども、この曲はAメロが3小節単位で進んでいくというのが、個人的には気に入っているポイントです。あとね、間奏のテツヤのギターのフレーズ(※実際に演奏が入る)このフレーズがすごい好きで、レコーディング当時はすごい忙しくって、スタジオの別室にこもって俺、作詞作業していたんで、テツヤのギターダビング作業に立ち会ってなかったんですよね。だから、これが入ったってのをあとから聞いて、「あっ、何かすげぇ良いフレーズ入ったじゃん!」みたいな、そういう良い思い出があります。亀田さんがプロデュースになってからは、歌詞は先に作って、レコーディングも、皆でせーので録音するようになったから、その辺もすごくかわったんですけどね、当時からね」

 


ナサケモノ

ナサケモノ

ナサケモノ

  • provided courtesy of iTunes

 

「割と最近の曲ですが、この曲はサウンド的に良く録れたなと思ってまして、最近のレコーディングでもレスポンス用によく聴いています。あと、田村の家にあった…ベースのね、スピッツベースの田村の家にあった、キッチンタイマーの音をちょっと取り入れたり、色々楽しかった思い出と相まって、個人的に気に入っている曲です」

 


オケラ

オケラ

オケラ

  • provided courtesy of iTunes

 

「この曲は『君は太陽』のシングルのカップリング曲で、リリース当時は結構地味な扱いだったんですけど、周りでもね、「あの曲良いよね、あの『君は太陽』のカップリングの…」とか言ってもらえて、今はかなりお気に入りの1曲です。あの、スピッツのロックサイドを代表する曲かな、曲の尺が短いってのも結構良いよね」

 

「この歌詞に出てくる、”えぐすぎるスライダー”というのは、当時ホークスに在籍して活躍していました、新垣渚投手が投げるスライダーのイメージです。で、打ち返すイメージは、ライオンズのおかわり君になったような気持ちで書いてましたけどね。でもこの曲本当『おるたな』っぽいよね。アルバムタイトルを象徴する曲だと思います」

 


ハチミツ

ハチミツ

ハチミツ

  • provided courtesy of iTunes

 

「この曲は、ライヴでも結構やっていますが、これね当時新曲のアイデアとしてバンドで合わせていた時に、普段はあんまり褒めてくれなかった、当時のプロデューサーの笹路さんが、「この曲良いね!」って言ってくれたんですよ。「他にこんな曲やれるバンド居ないよ」って、すごく珍しくべた褒めしてくれたのが、すごく嬉しかった記憶があります。あの最初がね、あのこういう(※実際に弾いて歌って)こういうあの、カッティングだけで、それに乗せて歌うアイデアだったんですけども、テツヤがすぐに良い感じのアルペジオをつけてくれて、そのアルペジオのおかげで、すごくキラキラした曲になったと思いますね」

 


えにし

えにし

えにし

  • provided courtesy of iTunes

 

「ここまでね、カタカナのタイトルの曲が、これでもかと続きましたので、ここらで平仮名いってみようかなということで【えにし】、平仮名です。この曲は、サビのメロディーを作った時に、何か良いのが出来たかも、と思って盛り上がって嬉しかった記憶がありますね。個人的には、アルバム『とげまる』の1曲目にしたいと思っていたのですが、まぁ色々考えて、みんなでミーティングとかもしまして、最終的に【未来コオロギ】が1曲目になったんだけど、まぁ今でも、ポテンシャル的にはこの曲アルバム1曲目でもアリかなと思ったりします。まぁその割には、ライヴであんまりやってないんですけどね」

 

「この曲はね、山崎のランチパックのCMでも使っていただきまして、それを機にランチパックの種類の多さというか、それを知りました。」

 

※ラジオ音源通り載せていますが、アルバム『とげまる』の1曲目は、【ビギナー】なので、草野さん間違ってしゃべってますね。

 


小さな生き物

小さな生き物

小さな生き物

  • provided courtesy of iTunes

 

「これもね、まずサウンド的に良い音というか、好きな感じの音で録れたなという曲です。リファレンス音源として、今もよく聴いていますが、何ていうか、歌詞とかメロディーよりも、好きな感じの音で録れたかどうかっていうのが、やってる本人的にはめちゃめちゃ重要なんだなと改めて思います。あとは、この曲は思い出がありまして、『小さな生き物』のアルバムツアーで、1曲目だったんですよ。で、ライヴのね、何度か目に入ったお客さんでね、結構大泣きしている方がいらっしゃって、それが目に入ってきて、「え、泣いてくれちゃってるの!?」っていう、「絶対歌詞間違えらんねぇな」っていう、かなりプレッシャーを感じながら歌っていましたね。まぁでも本当にありがたいことなんですけどね。私ごときの歌で、そんなに感激していただいてね」

 

「ちなみに、リファレンス音源というのは、新しくレコーディングした曲の音の感じを、他の曲と比較するための音源という感じです。ちゃんと良い曲で録れているかなという確認のために、過去の自分たちのお気に入りの曲と比べるという、そういう曲です」

 


ちょっぴりタイムマシン 旅人 / ケリー・チャン(カバー)

為自已作証

為自已作証

  • KELLY CHEN
  • 広東ポップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

「今日掘り起こすのは、ケリー・チャンさんの【旅人】です。これはですね、当時香港でアイドル的人気スターだった、ケリー・チャンさんがスピッツの【旅人】という曲をカバーしてくださったシングル盤です。スピッツのオケをそのまま生かして、だから俺と同じキーで歌ってらっしゃいま。結構ハマってね、何度も家で聴いていました。最近動画を検索したらですね、最近のコンサートでもケリー・チャンさん歌ってくださっているみたいで、嬉しかったです。残念ながら、俺もメンバーもお会いしたことないんですけどね」

 

 

 

アルバム『花鳥風月+』発売決定

 

2021年9月15日(水)に、アルバム『花鳥風月+』なるものが発売になるという情報が発表されました。これに関しては、まさに寝耳に水でしたね。

 

スピッツは、既に発売しているアルバムを、改めてアナログ盤で発表するということをやっているんですけど、最初はてっきり、「あぁ『花鳥風月』もアナログ盤で発売になるという記事か…」とか思っていたら、「ん?”+”ってなんや…(記事を読んで)何!?収録曲を追加した新しいアルバムだと!?」みたいな感じで驚きました。

 


その『花鳥風月+』の収録曲についてはこちら。

 

01. 流れ星
02. 愛のしるし
03. スピカ
04. 旅人
05. 俺のすべて
06. 猫になりたい
07. 心の底から
08. マーメイド
09. コスモス
10. 野生のチューリップ
11. 鳥になって
12. ヒバリのこころ(新収録)
13. トゲトゲの木
14. 353号線のうた(新収録)
15. 恋のうた(新収録)
16. おっぱい
17. 死にもの狂いのカゲロウを見ていた(新収録)

 

11曲目までと、13曲目、16曲目は、従来の『花鳥風月』に収録されていた曲なのですが、それ以外は『花鳥風月+』になって新たに収録になる曲です。

 


で、その新収録曲の内容なのですが、なんとスピッツがインディーズ時代に発表したミニアルバム『ヒバリのこころ』の全収録曲を網羅した内容になっているようです。

 

ミニアルバム『ヒバリのこころ』のことを、もう少しだけ詳しく紹介しておきますと、この作品が発売になったのは、何と1990年3月21日のことのようです。スピッツのメジャーデビューは、デビューシングル『ヒバリのこころ』と1st Album『スピッツ』を同時リリースした、1991年3月25日のことであり、そこからさかのぼることおよそ1年前に、ミニアルバム『ヒバリのこころ』は発売になったことになります。

 

このミニアルバム『ヒバリのこころ』の収録曲は以下の通りです。

 

01. ヒバリのこころ
02. トゲトゲの木
03. 353号線のうた
04. 恋のうた
05. おっぱい
06. 死にもの狂いのカゲロウを見ていた

 

先述の『花鳥風月+』の収録曲と照らし合わせてみると、12曲目~17曲目が置き換わっていることに気付くはずです。

 

なお、ミニアルバム『ヒバリのこころ』の収録曲のうち、【ヒバリのこころ】はシングル化&アルバム『スピッツ』に収録されましたし、【恋のうた】は2ndAlbum『名前をつけてやる』に収録されています。また、【トゲトゲの木】と【おっぱい】については、もともとのアルバム『花鳥風月』に収録されています。つまり、この4曲に関しては、ちゃんと音源化されて、現時点ですでに聴ける状態にあるわけですね。

 

ただし、残る【353号線の歌】と【死にもの狂いのカゲロウを見ていた】についてですが…これまで、ちゃんと音源化されることはありませんでした。【死にもの狂いのカゲロウを見ていた】に関しては、実は『スピッツ ジャンボリー・デラックス Live Chronicle 1991-2000』という映像作品の中で、ライヴ映像で少しだけ(1番だけ?)聴くことができますが、これでも、ちゃんとフル音源で聴くことは叶っていません。

 

ということで、【353号線の歌】と【死にもの狂いのカゲロウを見ていた】については、メジャーデビュー後、初の音源化ということで、今からワクワクが止まりません。当然、新たなスピッツ曲の追加ということになりますので、発売後に聴いた暁には、ここスピッツ大学にて講義したいと思いますので、その時はまたよろしくお願いします。

 

itukamitaniji.hatenablog.com

 

 

 

SPITZ JAMBOREE TOUR 2021 ”NEW MIKKE”開催

 

spitz-web.com

 

2019年~2020年に渡って、スピッツはアルバム『見っけ』のリリースツアー『SPITZ JAMBOREE TOUR 2019-2020 ”MIKKE”』を開催…する予定でした。

 

しかし、昨今の新型コロナウィルスの感染拡大のため、2020年3月~7月に予定していたホール公演は、振替公演も叶わなくなり、中止という形で幕を閉じてしまいました。

 

これに関しては、メンバーや、ライヴ運営に関わった全てのスタッフ、そして、それに行く予定だったファンの方々…それぞれが皆、残念な想いをしたことでしょう。ツアーが”中止”になる…ということは、スピッツにとって、初めてのこと(?)でしょうか。

 

しかし、これと同時に2021年、『SPITZ JAMBOREE TOUR 2021 ”NEW MIKKE”』なる、新しいツアーが始まることが発表されたのです。要は、”MIKKE”ツアーは残念ながら白紙に戻しつつ、それでもその魂を引き継ぐ、”NEW MIKKE”ツアーを新たに始める、という発表でした。

 

まさに、2021年6月18日(金)…リアルタイムでおとといより、この”NEW MIKKE”ツアーが、神奈川県より始まったわけです。

 

僕は、このツアーに参加はしませんが、色んなことを乗り越え(ようとし)て、このツアーにまでこぎつけたことに関しては、とてもすごいことだなと、勇気をもらうばかりです。

 

話は少し逸れますが、音楽野外フェスとか、オリンピックとかもね、色々と賛否両論はある中の開催になると思いますが、それがたくさんの人に元気を与える結果になることを願っています。

 

 

 

2021年6月、今思うこと

 

先述のとおり、僕はツアーに参加する予定はないので…リアルタイムでめっちゃ忙しいのでその時間もないし、そもそもライヴに行く習慣もあまりないため…今まで通り、ひっそりとスピッツを聴いています。

 

最近、スピッツを聴いていて一番思うことなんですが、自分にとってスピッツ「日常」だなと。もう行き着くところまで来たなと思っています。スピッツを聴くことが、(良い意味で)全然特別じゃない、という感じです。

 

何ていうか、お腹が空けばご飯を食べるように、眠ければ眠るように、呼吸をしないと生きていけないように、ごく自然に、自分の「日常」に溶け込んでいるのを、最近特に感じるのです。

 


話はめっちゃ逸れるのですが…

 

僕が大学生の時、音楽サークルの友達(後輩)で、歌がめちゃくちゃうまい後輩が居たんですが、素人ながら僕はその子の歌のファンだったんです。しかしながら、彼女は歌うたいの道に進むことはなく、学校の先生になりました。

 

その子がよく使っていた言葉として、「日常に溶け込む音楽」というものがありました。”溶け込む”じゃなかったっけな…”寄り添う”だったか”~の中にある”だったか、もうよく覚えていません。とにかく、そういうものがあるから、学校の先生になりつつも、音楽を愛し続ける日々を過ごせるのだと、言っていたような気がします。

 

または、これまた話が逸れますが、恩田陸さんの小説「蜜蜂と遠雷」の登場人物の中に、高島明石という人が出てくるのですが、物語の舞台となっているコンクールの出場者のほとんどが、音楽の道を志している者なのに対して、この高島明石という人物は、「音楽の専業者だけではない生活者の音楽」というものを追い求めて、コンクールに参加するわけです。

 


多分これらのことは、スピッツとは全く関連のないことなのだと思いますが、何故か最近よく思い出すのです。

 

自分にとってスピッツは、「日常」なのだと。「生活の中に溶け込んでいる」のだと。じゃあ、四六時中お前はずっとスピッツを聴いているのか!?と…問われると全然そうではなくて、むしろ中学生の頃とかの方が、それこそ毎日聴いていました。

 

本当に気の向いた時…通勤の時に、時々仕事をしながら、休みの日に…といった具合に聴くスピッツが、本当に大事なんだなと、しみじみと思うばかりです。

 

 


■ということで、長々と書かせていただきました。軽く済ませようと思っていましたが、ここまで、リアルタイムで今日の朝からぶっ続けで書いています。今回はこれくらいにしておきます。次にお会いするのは、アルバム『花鳥風月+』が発売された後でしょうか。

 

ということで、またお会いしますよ!