スピッツ大学

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181時限目:未来コオロギ

【未来コオロギ】


未来コオロギ

未来コオロギ

 

■アルバム『小さな生き物』に収録されている曲です。これがアルバムの1曲目に入っているということに、何か特別な意味を感じてしまいます。

 

ただ単に、”コオロギ”とするだけではなく、”未来コオロギ”としているところに、何か特別な想いを込めたのでしょうか。…というより、そもそもこのタイトル自体が、アルバムタイトルの予定だったそうですね。

 


■あまり大した情報は得られないので、早速、曲の解釈へ入っていきます。

 

まず、歌詞に関して思ったのが、何かファンタジーだな、ということでした。

 

タイトルの”未来コオロギ”という言葉自体、どこかファンタジーなんですが、例えば、”パラレルの国”とか、”チョコレートは いかがでしょう”とか、あとは”不思議な絵の具”とかね、何となく、でたらめに塗り潰されたような…そう、「チャーリーとチョコレート工場」とか「アリスインワンダーランド」とか、そういう世界観を感じました。

 


出だしの歌詞が、

 


描いてた パラレルな国へ
白い河を 飛び越えて

 

となっているので、何となく、そういう不思議な世界へと、主人公が誘われてやってきた、とかいう物語を想像しました。

 


■それで、やっぱり気になる、”白い河”という表現です。

 

最近、【水色の街】の解釈を述べたばっかりですが、そこでは、河=三途の川として、それを渡るわけですから、水色の街を”死後の世界”、つまり”あの世”という風に繋げて解釈しました。

 

それと同じように考えるとすると、つまり、白い河=三途の川と訳すとどうでしょうか。

 


他に、気になる歌詞を繋げて考えてみると、例えば、

 


未来コオロギ 知らないだろうから
ここで歌うよ 君に捧げよう

 


顔上げて 遠くを見てくれよ
生き返った 鳥の群れを

 

この辺りは、前者は、知らないだろうから=主人公は死んだことにまだ気づいていない、みたいに考えると、それを知らせようとしている、という感じでしょうか、”歌うよ”となっているのは少し違和感がありますが。

 

後者は、これはそのまま”あの世”ということで、死んでしまった鳥が、あの世にやってきて、また生き返って(ただし、あの世で)羽ばたいているという描写でしょうか。

 


■…というような解釈もできそうなんですが、個人的には、もうちょっと考える余地があるような気がして、うーんうーんと唸っていました。

 

ここでいう”未来”とは何なのか、誰に対しての・どんな”未来”なのか、というところをね、ずっと考えていたんです。しかも、それに”コオロギ”がくっついていて、余計によく分かんなくなっていました、苦笑。

 


それでも色々と考えて、歌詞を繋げて考えてみた時、まず思いついたのはこういう解釈でした。

 

例えば、主人公はひょんなことから、未来の国へと迷い込んでしまったと。しかしながら、ここがどこなのか、主人公が分かっていないので、”未来コオロギ”なる…これは未来の自分とかでしょうか、それとも、未来の国のマスコットキャラクター的なやつとか…それが出てきて、主人公に知らせるわけですよね。ここは未来だけど、慌てないで、とりあえずチョコでも食って落ち着けや、と。

 

もちろん、きっとこれらは、主人公の精神的な世界の中で繰り広げられたものだと思いますが、この解釈だと、ここから上手く繋げられなかったんです。例えば、

 


行ったり来たり できるよこれから
忘れないでね 大人に戻っても

 


消したいしるし 少しの工夫でも
輝く証に 変えてく

 

とか、意味分かんないなってなって詰まってしまいました。

 


■そうしてさらに考えたのが、上述とは逆で、主人公が迷い込んだのは”過去”か、あるいは、そもそも「パラレルな国」なので、”違う現在”(言葉通り、時間軸の違う”パラレルワールド”)なのではないか、と。

 

ただし、これもやはり主人公の精神的に繰り広げられてることだと思うので、考えられるのは、現状に希望が持てずに、自分の妄想の世界に逃げ込んでしまった、という感じになると思います。

 


ということで、ちょっとまとめて書いてみますと…

 

主人公にとって、何か現在の自分や世界の状況に、受け入れたくない、目を背けてしまいたいことがあった。それでついに、自分の殻に閉じこもってしまった…自分の過去や都合の良い現在を妄想して、そこに閉じこもってしまった、と。”大人に戻っても”という表現があるので、自分が子どもだった、無邪気で楽しかった頃を思い出している、という解釈が合うのでしょうか。

 

そして、”未来コオロギ”です。”未来”とは、つまり、その主人公が元々いる現在のことだと考えると、”未来コオロギ”とは、主人公に対して、そんなところに閉じこもっていないで、早く現在に戻ってこいよ、と言っている(歌っている)存在であると考えられます。

 


時の流れ方も 弱さの意味も違う
でも最後に決めるのは さっきまで泣いていた君

 


消したいしるし 少しの工夫でも
輝く証に 変えてく

 

前者は、これは”未来コオロギ”が、泣いている主人公に向けて言ったものでしょうか。立ち直って、閉じこもっている世界から抜け出すことを決めるのは、結局は自分次第だよということですね。

 

後者も、忘れたい出来事があるけれど…なかなかそれを、”輝く”証に変えることは難しそうですが、まぁ…そういう出来事も乗り越えていくという表現になるんですかね。

 


ただ、まぁなぜコオロギなんですかね。コオロギが鳴くということが、”泣いている”にかかっているとか、はたまた”歌うよ”にかかっているとか…どうなんでしょうね。

 


■ちなみに、今回は特に触れませんでしたが、アルバム『小さな生き物』は、東日本大震災の後の一番近い時期に発売された作品なので、どうしても両者の関係を考えてしまいます。

 

【未来コオロギ】と震災にも、何らかの関係があるのかもしれませんね。例えば、主人公が泣いているのは、震災に際したからであって、そこから立ち直れなくなってしまっている…という解釈につなげられそうです。

180時限目:みそか

【みそか】


みそか

みそか

 

■アルバム『スーベニア』に収録されている曲です。個人的ランキング、195曲中16位でした。ランキング上位入賞には、文句なしの名曲です。

 

wikiの情報を見て思い出していましたが、この曲は、2006年のアクエリアスのキャンペーンソングでした。疾走感あふれる曲調が、CMにぴったりだったことを、少し思い出しました。

 


■さて、このタイトル”みそか”という言葉ですが、僕は、この言葉が単体で意味を成すことは知りませんでした。つまり、”おおみそか”という言葉はもちろん知っていましたが、”みそか”という言葉には、馴染みがなかったんです。

 

ちなみに”みそか”とは、漢字で、三十日、晦日などと書き、「月の最後の日」という意味です。三十日(みそか)と書くと、〇月30日のような気がしますが、一般的には、29日であろうと31日であろうと、とにかく月の最後の日を表す言葉であるそうです。

 

言わずもがな、”おおみそか”は、漢字で大晦日と書き、「年の最後の日」つまり12月31日を表す言葉です(大三十日とは書かない)。

 


■何ていう、国語の授業はこれぐらいにしておいて…。

 

とにかく、こんなタイトルで曲が作れるとは…という感じなんですが、こんなゆるいタイトルでありながらも、実際は、スピッツ屈指のロックナンバーになっています。ハードロックとかヘビィロックとかって言うんですかね、メタルとはやっぱり違いますけど、ギターの音がギャンギャン鳴っていて、ベースもドラムスも荒れ狂っている感じ、また今までのスピッツのロックな曲とは一味違った曲になっています。

 

スピッツ?あぁ、空も飛べるはずかな?ロビンソンかな?」というところで止まっている人に、ぜひ聴いてみて欲しい一曲ですね。きっと驚くでしょうね。

 

しかし、それに乗っかるのは、草野さんのいつものクリーンなボーカルです。曲調が、あっちこっち色んな方向にいっても、草野さんの声が乗っかるだけで、確かにスピッツの曲を成すようになるのは、不思議ですよね。

 


■ということで、じゃあ、この歌はどんなことを歌っているのでしょうか。ちょっと考えてみます。

 


まず、先ほど紹介しました、”みそか”という言葉の意味、そしてこの曲がアルバムの最後の曲だということ、あとはサビの歌詞…例えば、

 


越えて 越えて 越えて行く 命が駆け出す
悩んで 悩んで はじまるよ 必ずここから

 

という部分などは、何となく繋げて考えることができそうです。

 

みそかとは、(ひと月の)最後を表わしている言葉ですが、その最後は、必ず(次の月の)始まりへと繋がっています。最後を”越えて”、また新しい始まりへと向かっていく…それは何も、暦(こよみ)の上に限ったことではなくて、何となく精神的な部分も表していると感じます。

 

そして、この曲がアルバムのトリを飾っている意味…これも、アルバムはこれで最後だけれど、まだスピッツはずっと続いていくからね、という、スピッツ自身の気持ちをも表していると考えました。

 

何も、月や年をまたがずとも、また新たな気持ちで頑張っていこうと、歌詞を用いれば、困難なことも”越えて”行こうと。そういう気持ちに燃えている人の背中を押してくれる、そんな歌であると感じます。

 


■他に、印象に残った歌詞を書いてみると、

 



周りに合わせない方が良い感じ
誰かが探しに来る前に

 

これは、この歌の主人公や、ひいては、第三者的な立場から、僕たちに言っている言葉とも捉えることができますが、スピッツ自身のことを歌っているとも考えられますね。例えば、エキサイトミュージックにおいて、アルバム『スーベニア』について、メンバーが語っているインタビューがあるんですが、その中で、草野さんがこのように語っていました。
(引用:http://ent2.excite.co.jp/music/interview/2005/spitz/01.html

 


草野:…でも、今だと何を入れてもスピッツになっちゃうっていう自信っていうんじゃないですけど、開き直りみたいなものはありますね。曲に合うアレンジであれば、迷うことなく、取り入れていくっていう感じです。

 

ちなみに上記は、同アルバムに収録されている【ナンプラー日和】に、三線の音が入っているということに関して述べた言葉ですが、スピッツの曲全般に言えることだと思います。今回の【みそか】に関しても、こんなにゴリゴリなヘビィロックでありながらも、確かにスピッツなんですよね。

 

周りに合わせるんじゃなくて、自分たちが望む音ならば何でも加えてみよう、と。そういう、音楽(ロック)に対する飽くなき挑戦心みたいなものを感じます。

 


あとは、これまでの解釈の流れに読んでいくと、ん?って思うんですけど、

 


君をさらっていこうかな
例え許されないことでも

 

という歌詞。自分の強い気持ちを真っ直ぐに歌っていると思いきや、唐突な”君”の出現です。しかも、”さらっていこうかな”なんて、ちょっと意味深なことも、さらっと歌ってみたりして、苦笑。

 

そうか、この歌は僕と君の歌なのかな、という想像を一旦してしまえば、また全体的な歌の解釈もがらりと変わってしまうのが、また不思議なところです。例えば、

 


尖った山のむこうから
朝日が昇ればすぐに

 


越えて 越えて 越えて行く 命が駆け出す

 

などの表現が、一気に性的な表現にも思えてくるんですよね、笑。特に前者なんかは、一見すると、”初日の出”なんかを思わせる、はじまりの決意を示した表現に思えますが、”尖った山のむこう”、”朝日”ですからね…うーん。

 


■まぁ、いつも通り、色んな解釈はできそうなんですが、細かいことはとりあえず置いといて、疾走感を楽しむべき、スピッツ屈指のロックナンバーですね。

179時限目:水色の街

【水色の街】


水色の街

水色の街

 

■27作目のシングル曲で、シングル『ハネモノ』と2枚同時に、同じ日に発売されました。ちなみに、シングル『ハネモノ』が26作目のシングル、シングル『水色の街』が27作目のシングルという扱いになっています。どちらとも、アルバム『三日月ロック』に収録されました。

 

個人的ランキング、195曲中43位でした。そんなに明るい曲ではないんですけど、たまにすごく聴きたくなって、聴くといつも気持ちが落ち着くんです。個人的に、陽の【ハネモノ】、陰の【水色の街】という感じです。

 

wikiの情報を拾うと、この曲は、川崎の街(神奈川県川崎市のことだと思う)をモチーフに作られた歌であるとのことです。

 


■早速、曲の解釈に入りたいと思いますが…この曲に関しては、正しい正しくないは別として、とある解釈が割と定着しています。それについて、個人的な考えを踏まえつつ、大いに触れていきたいと思います。

 

ずばり最初に言っておくと、この歌の解釈としては、”(歌の)主人公が自殺してあの世にいる君に会いに行く”というのが広まっています。

 


まず、曲の始まりは、メジャーコードでギターの音だけがジャラーンと響き、それが寂しく、ちょっと不穏な雰囲気を連れてきます。

 

続く、出だしの歌詞は、

 


川を渡る 君が住む街へ
会いたくて今すぐ 跳びはねる心で
水色のあの街へ

 

となっていますが、単純にここだけ読むと、恋人がいる街へと川を渡って向かっている、という描写のように思えます。ずっと会いたいと思っていて、それがやっと叶うんだ、ということで、心はドキドキウキウキしていると、そういう感じですかね。

 


しかし、所々、そう単純に解釈が進まないような、ちょっと不穏なフレーズが出てきます。挙げてみますと、

 


会いたくて 今すぐ 間違えたステップで

 


会いたくて 今すぐ 泥まみれの靴で

 

この辺りでしょうか。

 


■前者の部分においては、”間違えたステップ”とはなんだろう、というところですよね。色々考えられると思います。

 

例えば、先述の通り、君に会えると思って、心がウキウキしていると。だから、何となく足取りが軽く、踊るように道を歩いている、まるでデタラメにステップを踏んでいるみたいに…と考えることができます。

 

ただ、やっぱり、”間違えた”がひっかかるんですよね。で、行き着くのが、道を外れて、通常は歩くことのないような道(場所)を歩く、という解釈になります。そして、この場合は、意図的に自分の意志で”間違えた”のだとしたら…と広げてみます。

 

そうして考えていって、そうか、この人物は、自ら”自分の生きてきた道”を外れようとしているのだ、という風に解釈が進んでいくわけです。つまり、生きていくことを正解だとして、死ぬことを選ぶのは間違い、ということになりますか…無理やりですかね、苦笑。

 


後者の部分においては、”泥まみれの靴で”というフレーズ…何で”泥だらけ”なの?とひっかかります…雨が降っている描写などもありませんしね。

 

そこで、随所に出てくる、”川を渡る”という言葉をもう一度考えてみます。通常だったら、”川を渡る”なんて言われれば、言葉が端折られていますが、橋を通って川を渡るとか、船に乗って川を渡るとか、そう考えると思うんですけど、ここの場合は、本当に歩いて川を渡ろうとしてるのではないか、と一旦考えてみます。

 

しかし、それは明らかに変だ、ということで、これを広げていくと、この人物は自分の意志で川に入っていこうとしてるんじゃないか…つまり、入水自殺を図ろうとしているのだ、という解釈に繋がっていきます。そうすると、靴が泥だらけになっているのは、川べりのぬかるんだ地面を歩いたためだ、などと考えることができそうです。

 


■ちょっと、説明っぽくなりすぎたので、物語をまとめてみると、要はこういうことです。

 

まず、会いに行こうとしている”君”は、もうこの世にはいない故人であると。ということで、君に会いに行くために、自分も死んであの世に行こう、という物語になります。

 


”川”の解釈については二つあって、まず一つ目は、先述の通り、川に入って自殺を図っているという解釈ですね。

 

もう一つは、ここでいう川は、”三途の川”を表しているのだという解釈です。だから、この場合だと、主人公はもう死んだ後で、この世(此岸)を離れて、君が居るあの世(彼岸)へと、三途の川を今まさに渡っている描写だと考えることができます。

 


さらに、”水色の街”というタイトル自体の意味について考えてみました。

 

僕はこの言葉を、”水面に映っている街”と想像していました。つまり、この場合だと、”川面にゆらゆらと逆さになって映っている街”をイメージしてみてください。

 

そこに行こうとするわけですけど、まぁ川に映っている街なので行けるわけがありませんが、結局は川に入って行かなければならず、やがて溺れてしまうでしょう。ということで、これも入水自殺や、現世ではありもしない場所に行く、という解釈につなげることができそうです。

 


■さらにさらに、この歌のモチーフになった川崎の街(川崎市)について調べてみると、川崎市には川崎大師という場所があり、そこには、”しょうづかの婆さん”なる像があるそうなんです。

 

この”しょうづかの婆さん”は、”奪衣婆”などと呼ばれ、その実態は、「三途の川の渡し賃である六文銭(当時のお金)を持ってこなかった者の服をはぎ取る婆さん」なんだそうです、おっかないですね、苦笑。

 

草野さんがそこまで考えて曲を作ったとは、さすがに広げすぎですが、一応、川崎市に三途の川との接点を、多少無理やりにですが見つけることができました。

 


■ということで、そんなに長くなくて、多くを語っていないような歌ですが、深読みしていって、こんな悲しい解釈(主人公にとっては、君に会えるから嬉しいのかな?)が広まっています、どうでしょうか。

 


ちなみに、個人的な僕自身の思い出としては、大学生の時に、当時好きだった(後に付き合った)人が、同じ街に住んではいたんですけど、その人に会いに行く為にはいつも、ひとつ川を渡らなければなりませんでした。橋を渡って、川沿いにその人のアパートがあったんですが、その人のアパートで…というより、アパートの隣の公園や、川沿いの階段に腰かけて、夜中~朝にかけて何時間も、その人とずっと話し込んだのを覚えています。

 

その人に会うことは、時に悲しいこともありましたが(この辺は色々あったんだけど、割愛!笑)、やっぱりすごく嬉しいことで、その人と過ごす時間はとても大切でした。そんなに遠くに行くわけでもないし、川と言っても細い川でしたが、その川を渡るということが、つまりはその人に会えるということと同義で、自分にとってはすごく特別なことだったんです。

 

まさに、”川を渡る 君が住む街へ”ですよね。だから、この歌の主人公は僕でもあるんです。この歌を聴くと、いつもそんなことを思い出しちゃうんです。

 


■では、最後にMVを。

 

youtu.be

 

まるで歌詞をなぞっているようなMVですよね。川も出てきていますが、映像のエフェクトのおかげもあって、何か俗世を離れた雰囲気を醸し出しています。

 

あと、随所に出てくる象についてですが、今回調べていてちゃんと見つけることができなかったんですが、象は"あの世からの使者"だという逸話を、どこかで聞いたことがあります。また、象は、死の概念をちゃんと理解しており、何と葬式みたいなことをするんだという説もあります(あくまで説です)。何か意図があって、象をMVに出演させているのでしょうか。

178時限目:ミカンズのテーマ

【ミカンズのテーマ】

 

ミカンズのテーマ

ミカンズのテーマ


■アルバム『三日月ロック』に収録されている曲です。個人的ランキング、195曲中155位でした。

 

まず、何と言っても、目を引くこの曲名ですよね、笑。もう、出落ち感が半端ないんですけど、wikiの情報では、「もしも新しくバンド名をつけるとしたら、という発想のもとで架空のバンド「ミカンズ」を設定してつくったという曲」ということです。

 

この辺り、個人的な考えも含めて、書いてみようと思います。

 


■まず、スピッツ史に残る出来事として、”マイアミ・ショック”というものがありました。

 

この出来事は要するに、自分たちの意向に反して、レコード会社がスピッツのベストアルバムを発売することを決定し、そして実際に発売になってしまった、という出来事です。ちなみに、ここで発売されたベストアルバムとは、『RECYCLE Greatest Hits of SPITZ』のことで、こういった経緯から現在は廃盤になっています。

 

このレコード会社の決定に、スピッツは、憤りや悲しみを感じたそうです。裏切られた、とも感じたそうです。

 

そして、スピッツの考え方として、「ベストアルバムを発売する時は解散する時」というのがあったので、ベストアルバム発売=解散という公式が成り立ったので、発売と同時にスピッツを解散させるなんていう話まで及んだそうです。

 


■この辺りについて書かれていることを、書籍「旅の途中」から、少し引用してみます。

 


スピッツを解散して、四人で違うバンド名で出直そう。」
そんな話で盛り上がった。新バンド名を考えて、ノートに書き出していった。いろんなくだらないバンド名を出し合って、みんなで笑った。たしか、ハナムグリ―ズとか、ダメダメなバンド名ばっかりだったけど。

 

確かにマイアミショックという出来事に、スピッツは苦しんだのだろうとは思いますが、ここの文章を読んで、僕は不謹慎にも嬉しくなったんです。まぁ、”ハナムグリ―ズ”にも、クスッときますけどね。

 

”四人で”違うバンド名で出直そう…”みんなで”笑った…僕はこのようなフレーズを読んで、こんな出来事があっても、スピッツメンバー四人の結束は、少しも揺らいでいないように思えたんです。スピッツメンバーにとっては、四人がバラバラになるという考えは、毛頭なかったことだったんでしょうね。何か、それが分かっただけでも、嬉しかったんです。

 


■そして、ここからは、僕の想像も入りますが…

 

僕は思いました。ひょっとしたら、先述のノートに書き出していった”くだらないバンド名”の中に、”ミカンズ”があったのではないか、と。そうでなくても、この出来事の時に思いついたバンド名のひとつが、”ミカンズ”であったのではないか、と。まぁ、時期的に考えても、そうだとは思うんですが、どうですかね。

 

(※本当のところ、どうなのでしょうか。本人たちが語った事実があったのかは、僕は知らないのですが…この辺り、事実を知っておられる方がいましたら、ぜひコメントください!)

 


■ということで、もうあんまり解釈することもないかもしれませんが、笑。【ミカンズのテーマ】がどんな曲であるか、考えてみます。

 

上述のとおりですが、架空のバンド名”ミカンズ”を思い浮かべ(おそらく、自分達がそういうバンドでやっていたとしたらと考えた)、そのバンドのテーマソングとして、【ミカンズのテーマ】は作られました。

 

多少、分からない表現はありますが、それに沿って歌詞を読んでいけばいいかと思います。少し抜き出してみますね。

 



はじめましてのご挨拶 余計なことも紹介しよう
誰もが驚く野望を 隠し持ってる前頭葉

 

出だしが、いきなりこういう歌詞なのですが、実は一番ここが印象に残ったりします。メロディーのリズムも何か良いんですよ、軽快に歌っていく感じが気持ち良いんです。

 



あたり前過ぎる人生を 切り貼りしてこのざま
好きだと言えたら良かった そんな記憶でいっぱいだ

 

架空バンドのテーマソングと言いながらも、”好きだと言えたら良かった”や、他の部分だと、”あの娘のハート つかもう”や”実は恋も捨てず”など、恋愛に関するフレーズも多々出てきます。何ていうか、かつて想いを伝えることができなかったあの娘を振り向かせるため、ひいては、もっと広い意味で自分の人生を変えるためバンドを始めた、みたいな想いが読み取れます。

 


あとは、サビはこんな感じです。

 


ミカンズ 甘くて 酸っぱい言葉 かますぜ
ミカンズ 俺達 虹の橋を渡ろう

 

”かますぜ”なんていう、ちょっと強がっている感じがかわいらしいですね。”甘くて 酸っぱい”は、架空のバンド名”ミカンズ”の由来でしょうか…「どうしてミカンズなんてバンド名付けたの?」→「いやぁ、甘くて酸っぱい言葉をかましたいということで、それを”ミカン”に例えまして…」みたいな感じでしょうか、笑。

 


■とにかく【ミカンズのテーマ】は、かなり陽気な歌になっているんですけど、陽気に歌えてよかったですね。だって、本当にミカンズになっていた可能性も…ってあれ?何だか違和感がない?笑 

 

まぁ…僕は別に、ミカンズになっていたとしても、あるいは、ハナムグリ―ズになっていたとしても、四人が揃っているのならば、聴き続けたでしょうね、笑。陽気な歌に隠された、四人の確かな絆を感じることができます。

177時限目:三日月ロック その3

【三日月ロック その3】


三日月ロック その3

三日月ロック その3

 

■シングル『スターゲイザー』のカップリング曲であり、後にカップリング曲・カバー曲集であるスペシャルアルバム『おるたな』にも収録されました。

 

個人的ランキング、195曲中55位でした。一方、スピッツ大学で行っているスピッツランキングの途中結果において、(第2回の時点では)堂々の12位に輝きました。ここだけではなくて、どこのスピッツランキングを見ても、人気のある曲だというイメージです。まさに、名カップリング曲と言っても良いでしょう。

 


■まず、この特徴的なタイトルですよ。”三日月ロック”というタイトルも、十分特徴的であると言えますが、さらに”その3”ですからね。

 

スピッツは、2002年9月11日にアルバム『三日月ロック』を発表しました。このアルバム名は、wikiなどを参考にすると、どうやらレコ―ディングを行っていたスタジオの一つ、「CRESCENTE STUDIO」が由来になっているらしいですね。CRESCENTE(クレセント)とは、日本語に訳すと”三日月”となり、それだけではインパクトに欠けるということで、それに”ロック”という言葉を付け足して、”三日月ロック”という造語をアルバム名にしたということだそうです。

 


ところで、スピッツのアルバムには多くの場合、表題曲があるのが通常です。つまり、アルバム名と同名の曲が、アルバム自体の収録曲に含まれているということです。個人的には、スピッツのアルバム表題曲には、特に名曲が多いなと思っています。【フェイクファー】【インディゴ地平線】【漣】【醒めない】など、どれも名曲ですよね。

 

それを踏まえて改めて見てみると、上述の例外として、このアルバム『三日月ロック』には表題曲がありません。(個人的に、【けもの道】が表題曲に位置付けられると思っているんですが、どうですかね)


そして、時が経ち、2004年1月21日に、シングル『スターゲイザー』が発売になりましたが、そのカップリング曲に『三日月ロック その3』が収録されました。アルバム発売から、およそ1年と半年後のことです。珍しいですよね、”その3”は付いていますが、かつて発表したアルバムのタイトルを曲名に冠して、新曲として改めて発表するなんてね。

 

この曲に関しては、まさに「アルバム『三日月ロック』に表題曲が無かったため」作られたんだそうです。ただし、楽曲”三日月ロック”は、同タイトルで3パターン作られたそうですが、そのうち”その3”を音源化し、”その1”と”その2”は、現時点まで(多分、今後も永遠に…)未発表のままになっています。ライブで短く演奏したことはあるそうですね。

 

まぁとりあえず、こういうちょっと変わった経緯で、【三日月ロック その3】は生まれ発表されました。それがこんなに人気曲になるんですからね、驚きです。

 


■あとは、アルバム『三日月ロック』という作品については、例えば、書籍「旅の途中」などによると、このような表記があります。

 


音楽は贅沢な楽しみかもしれない。それでも、心の中にある不安をなくすことはできなくても、和らげることができるんじゃないだろうか。
(中略)
そんな思いで作った「ハネモノ」を出発点にして、そこから本格的に『三日月ロック』の制作がスタートした。

 

これは、例えば大きな出来事としては、「9・11同時多発テロ」などを受けてのことです。そして、偶然か必然か、アルバム『三日月ロック』の発売は、テロのちょうど1年後となりました。

 

悲しみに包まれた世界に対して、草野さんは、一旦は音楽をやること・歌っていくことに無力さを感じたものの、カルピスのタイアップ曲となった【ハネモノ】の制作を通じて、少しずつ上述のような前向きな気持ちになったということです。

 


…何か、僕はこうやって書籍を読んで、それを引用して、分かった気になることしかできないですけど、感慨深いですよね。

 


■ということで、長くなりましたが、【三日月ロック その3】の話をしないとですよね、笑。

 


しかし、歌詞を読んだ限り…どうですかね、長々と書いてきたような想いが、直接歌詞に反映されているんですかね。例えば、

 


いいことも やなことも 時が経てば
忘れると言いながら じっと手を見る

 

などの歌詞は、確かに先述の想いが詰まっているなという感じですけど、全体的に読んでみても、そんなに繋げて考える必要はないのかな、という印象です。

 


一方で、例えば、

 


色あせないドキドキは 形だけ変わっていくのだ
次いつ会えるかな

 


泣き止んだ邪悪な心で ただ君を想う

 

など、誰かのことを想ったり、その誰かと会えることを望んでいるという描写が出てきます。こういうときは、恋人だったり、好意を寄せている異性を想っているのではないか、という風に、どうしても自然と想像が及びます。

 

”泣き止んだ邪悪な心”というのも、面白い表現ですよね。意味は、どういうことでしょうか。泣くと余計な想いは全部洗い流されて、残ったのは君を想う心だけだった、といったところでしょうか。それは、むしろ純粋で素直な心のような気もしますが、それを邪悪と表現するのも、何か意図があるんでしょうかね。

 


■と読んでいくと、”三日月”というフレーズが、サビに表れます。

 


すぐに暖めて 冷やされて 三日月 夜は続く

 


いつか跳ねたいな 二人して 三日月 夜は続く

 

この2つのフレーズはどちらとも、先ほどの”泣き止んだ邪悪な心で ただ君を想う”に繋がっていきます。こう読んでいくと、”三日月”という言葉が、何か唐突に出てきている印象です。

 

例えば、素直に読むと、君を想いながら、夜にひとり寂しく三日月を見上げて、たそがれているというイメージができます。

 


あとは、いつも通り、ちょっと想像を歪ませて…三日月=男性器として考えてみました。とがっているものには、草野さんのことだ…と、どうしても”卑猥なモノ”を想像しようとしてしまうのは、もう僕の頭もバグって…いやいや、良いか悪いか、深読みしてしまうんですけどね。

 

じゃあ、三日月=男性器だとすると、君のことを想いながら、男性がしていることとは…ひとつしかありませんよね、笑。そう考えると、”いつか跳ねたいな 二人して”という表現も…ですよね、ご想像にお任せします、笑。

 


■まぁ、ぶっとんだ想像はさておき、とにかく名曲です!シングル集が発売され、この頃スピッツに興味を持って、聴いてみようかな、と思っている方も居られるかもしれませんが、ぜひカップリング曲もチェックしてみてください。まとめて聴くならば、アルバム『花鳥風月』『色色衣』『おるたな』をお勧めします!

176時限目:マーメイド

【マーメイド】


マーメイド

マーメイド

 

■シングル『惑星のかけら』のカップリング曲であり、スペシャルアルバム『花鳥風月』に収録されました。個人的ランキング、195曲中122位でした。

 

wikiの情報によると、アルバム『惑星のかけら』に、【波のり】か【マーメイド】か、どちらを収録するかで迷った末、【波のり】が収録されたため、アルバム『惑星のかけら』の方には、収録が見送られたそうです。

 

実際は、どうやら【マーメイド】の方も、ファンからすごく人気があったそうで、それはファンから、「どのアルバムに収録されるんですか?」と手紙が来るほどだったそうです。

 


■まず、この時期…アルバム『惑星のかけら』が発売になった頃のスピッツの楽曲の特徴のひとつとしては、いつかこのブログで書いたことがありますが、草野さんの妄想というか、ファンタジーな部分が色濃く反映された曲が多かったというのがあります。

 

この時期のインタビューにおいて、書籍「スピッツ」によると、

 


草野さん:なんか日本的なSFなんですけどね。アシモフみたいな本格的なやつじゃなくて、ちょっと思いついたアイデアとかイメージみたいなのをちっちゃいストーリーにしたりとか…

 

草野さん:…あの、つたが壁をはい回ってる家ってありますよね? それが福岡の海岸にあって……という妄想を膨らまして、で、本当にそこにあるはずだっていう気になっちゃって。実際見に行ったらなかったという(笑)

 

など。後半のなんかは、読んでいて途中から、「妄想かよ!?」ってなっちゃいましたけどね、笑。(後半のは、【アパート】に繋がるっぽい?)

 


例えば、【惑星のかけら】では全編通して妄想ワールド全開ですし、【僕の天使マリ】では女性を天使にしてしまったり…そして、【マーメイド】では、今度は人魚ですよ。

 

あと、この時期のスピッツは、グランジグランジ言われることも多いですが、【僕の天使マリ】や【ハニーハニー】や【波のり】、この【マーメイド】もそうですけど、割と陽気な曲調も多いんですよね。歌詞をよく読むと、陽気な曲調の裏に色々と隠されているように感じる場合もありますが、そのギャップも、陰と陽みたいな感じで聴けて、面白いと思います。

 


■そんなファンタジーな1曲、【マーメイド】ですが、じゃあどういう曲なのか、個人的に考えてみました。

 


まず、何と言っても、出だしの歌詞ですよ。

 


どうもありがとう ミス・マーメイド 甘い日々を

 

ここの歌詞が…というより、メロディーもセットで、こういうの何ていうの、パワーワードっていうんですか、本当に一発で耳に残るんですよ。実際は、歌ってみると、”どもありがと ミスマーメイ だぁまい日々を”みたいな、前のフレーズを食い気味で歌っていく感じになるんですけど、それがクセになるんですよ、笑。

 


意味はなんでしょうね。もう少し、ここの続きを書いてみると、

 


どうもありがとう ミス・マーメイド 甘い日々を
カラカラだった魂に水かけて
不死身のパワーを僕に注ぎ込んだ
はぐれたボートの上

 

となっています。この”マーメイド”が、何かを比喩している表現だとしたら、まぁ女性ですよね、その女性と、甘い日々を過ごしたんだと。歌詞の感じで、どうしても、ビーチとか海か、季節は夏ですよね、そういう景色が浮かんできます。

 


何より、サビにおいて、

 


サマービーチ・お魚・白い雲
素敵な想い出ずっと忘れないよ いつまでも

 

となっているので、そういう想像を余計に駆り立てられます。

 


■そういうわけで、この歌は、ビーチでのひと夏の恋物語、みたいなストーリーをまず想像しました。”マーメイド”は、ビーチで出会った、ボンキュッボンのビキニギャルみたいな、笑。

 

何ていうか、恋人同士というよりは、ひと夏の情事というか、現地で出会った女性との(マーメイドとの)、その夏限定の色恋だという印象ですね。

 


あとは、かなり想像を膨らませると、”マーメイド”を例えば、夜の仕事をしている女性と例えたものだとかね。ビーチだとか海だとか、そういうのを完全に無視して考えて、この歌の場面は、夜のサービスの最中であると、そういう感じになります。何でしょ、マットプレイ…とか?笑

175時限目:まもるさん

【まもるさん】


まもるさん

まもるさん

 

■34作目のシングル『若葉』のカップリング曲であり、スペシャルアルバム『おるたな』にも収録されています。個人的ランキング、195曲中166位でした。

 

何と言っても、まずこのタイトルですよね、こんなヘンテコなタイトルをつけようとするなんて、やっぱり並みのセンスではないですよ、ほんと。…あ、感心していますからね、笑。でも、こんなにかわいらしいタイトルでありながらも、ギターの音が印象的な、いかにもギターロックっていう感じで、そのギャップがまたスピッツらしいと思います。

 


■【まもるさん】については、そんなにネタというか情報というか、そういうのは得られませんでしたが、一応、インタビューにて少し語っているのを見つけることはできました。

http://www.pia.co.jp/interview/7/ からの引用)

 


まず、タイトルについては、

 


草野さん「ま、一応“守る人”で“まもるさん”ってだけで、そんなに大した意味はないんです」

 

だそうです。歌詞を読んでみてもそう感じますが、やはり”まもる”は、何かを・何から”守る”という意味であるということですね。

 


あとは、スピッツのカップリング曲は、色んな事を試すことができる場所であるとして、

 


田村さん「『まもるさん』も、トラディショナルな楽器が入ってるけど、(プロデューサーの)亀田誠治さんと話し合いながら、真面目さと遊びのさじ加減を楽しみながらアレンジを形にしていった曲なんですよ」

 

ということだそうです。その言葉通り、トランペットの(ような?)音が鳴っていたり、ひずんだギターの音が入っていたり、色んな音が聴こえてきますね。

 


■ということで、この【まもるさん】という曲の解釈をしてみたいと思います。まぁ…タイトルで、出落ち感は半端ないですが、笑。

 


先述の通り、”守る人”=”まもるさん”ということになりますが、じゃあ、何を・何から守るのか、ということですよね。これは、サビの歌詞を読んでみると、

 


僕にも出来る 僕だけに出来る
君を陰ながら守ります

 

となっていることから、守ろうとしているのは、他でもない”君”である、ということですね。

 


じゃあどう守るのか、君と僕の関係性はどうか、というところですよね。守る、と言っても、色々ありますからね。

 

例えば、マネージャー的な立場って言うんでしょうか。仕事だったら裏方的な、そういう風に、主役である君を守って、立てようとしているというのがはありますよね。

 

例えば、ボディーガードとかもありますね。これは、いかにもって感じですけど、命を守るわけですからね。

 


…という風に色々考えていきますが、まぁこれはきっと、恋愛絡みの歌詞であるのかな、とは思っています。一番単純な考え方としては、好きな人を守りたい、ということですよね。歌詞の中では、

 


僕にも出来る 僕だけに出来る
君を陰ながら守ります
どんな役回りも いただけるなら
疲れ果てるまで 演じてみるかな

 

という部分がありますが、何て健気なんでしょうね。”陰ながら”となっているところも、何ていうか遠くから見守っている的な、そんな関係性をイメージさせられます。恋人を守る、という感じじゃなくて、片思い中の相手を守っている(つもりである)という状況ですかね。”守る”というか、”見守る”という感じが近いですね。

 


■ただ、そう一筋縄でいくのかな?という歌詞もちらほら出てきています。少し挙げてみると、

 


いけないことだとわかっているけど
幾度も逃げている バレずに生きている

 


ダマしのテクだけ小慣れてて
鋭い指摘にも笑っていたけど
心はふるえてる 臆病仕立ての

 

そして、極めつけの

 


僕にも出来る 僕だけに出来る
君を困らせてよろこばす

 

などというフレーズもあります。

 


まず考えたのは、好きだからこそ、その女の子にちょっかいを出したくなる、そういう男の子の心理はありますね。子どもの頃とか、そういうのを経験した人も多いのではないでしょうか。本当は好きなのに、素直になれずに、逆の行動をとってしまうと…でもまぁ、これはまだ、かわいらしいとは思いますけどね。

 

あとは、少しひねくれて考えてみると、君が困るような状況を意図的に作り出したのは実は僕自身で、それを何食わぬ顔で助ける側に回るという、要は全ては自作自演だというシナリオも考えました。人間関係は、思いの他、ドロドロしているものです、一番力になってくれている人が、実は一番の敵だった、何てこともあるかもしれませんよ。

 


さぁ、まもるさんの正体は如何に?

特講:醒めない興奮を、このDVDを見ることで抑えて正気を保っている、笑

ジャンボリー・デラックス?LIVE CHRONICLE 1991-2000? [DVD]
スピッツ ジャンボリー・デラックス Live Chronicle 1991-2000』

 

 

■先日、生まれて初めて、スピッツのライヴを見に行ったばかりで、まだ興奮冷めない筆者であるが、最近はその醒めない興奮を、このDVDを見ることで抑えて正気を保っている、笑。

 

このDVDの存在は、もちろん知っていたんだけど、ずっと持っていなかった。この作品を、レコードショップで売っているところを見たことがなくて、まぁamazonなどで注文すれば簡単に手に入ったんだろうけど、ネットショッピングをする習慣がない僕は、ずっとこの作品を持っていなかった。

 

それが、まさに先日参戦したライヴの物販で、ついに見つけて、手に入れることができた。ライヴ参戦も初めてのことだったし、本当に嬉しいことが重なった。

 


■さて、まず、その内容である。

 

作品の名前”Live Chronicle”通り、過去のスピッツのライヴの模様を、もう余すことなく楽しむことができる。過去にVHS(ビデオ)で発売された、『JAMBOREE 1』及び『JAMBOREE 2』の2本のライブ作品を収録し、それに、1991年~1994年の未発表ライブ映像と、(当時の)最新ライヴ映像を加えた作品となっている。

 


一応、その収録曲を載せておくと、

 

VHS『JAMBOREE 1』より(M1~M11)
1.恋は夕暮れ 2.魔女旅に出る
3.惑星のかけら 4.名前をつけてやる
5.スパイダー 6.ベビーフェイス
7.迷子の兵隊 8.うめぼし
9.ラズベリー 10.チェリー
11.ヒバリのこころ

 

1991年~1994年の未発表ライブ映像(M12~M15)
12.田舎の生活
13.日なたの窓に憧れて
14.ナイフ
15.死にもの狂いのカゲロウを見ていた

 

VHS『JAMBOREE 2』より(M16~M28)
16.花泥棒 17.ナナへの気持ち
18.渚 19.ハヤテ
20.ほうき星 21.恋のうた
22.猫になりたい 23.センチメンタル
24.スーパーノヴァ 25.トンガリ'95
26.ハイファイ・ローファイ 27.バニーガール
28.クリスピー

 

(当時の)最新ライヴ映像(M29~M31)
29.ロビンソン
30.ジュテーム?
31.夢追い虫(BONUS TRACK)

 

何と、全31曲の大ボリューム!今では、あまりライヴでやっているのを見かけないようなレアな曲の映像も収録されていて、もう大大大満足の一枚となっている。

 


■もう少し、内容に触れてみる。

 

まず、個人的に一番嬉しかったのが、「カゲロウの集い」というライヴの映像を見ることができたことだ。正式なツアーの名前は、SPITZ JAMBOREE TOUR LIMITED 96「カゲロウの集い」である。こんなライヴがあったことは、少し知ってはいたが、ちゃんと映像を見たことはこれまで無かった。

 

ちなみに、ネットを調べていて、「カゲロウの集い」について、詳しく書かれている記事(個人のブログ?それとも何か雑誌の記事?)を見つけたので、載せておきます 。自分の記事を書くに当たっても、参考にさせていただきました↓

http://sak2-2.tok2.com/home/spitz72/repo31.html

 


このライヴは、3か所しか回らなかった小規模なライヴであるが、このライヴが特別なのは、ライヴ全編通してオーケストラを従えている、という点である。先程紹介した記事によると、「10人のストリングスに、6人のホーンセクション。パーカッションが1人と、キーボードが1人」というオーケストラ隊をバックに、全編演奏されたそうだ。そして指揮者は、スピッツのプロデュースを長年務めた、笹路正徳であったそうだ。

 

スピッツは過去にも、『オーロラになれなかった人のために』などで、ロックとオーケストラの融合というものを図ってきた。そして、その試み通り、ホーンやストリングスの音が派手に鳴っている曲が、度々出てくるようになるが、「カゲロウの集い」のセットリストには、そんな曲が多く並んでいる。

 

DVDで聴くことができるのは、【恋は夕暮れ】【魔女旅に出る】【ベビーフェイス】【迷子の兵隊】【うめぼし】【ラズベリー】【チェリー】の7曲である。紹介した通り、どの曲も全編、バックで鳴っているオーケストラの音がとても美しい。

 

特に感激したのが、【魔女旅に出る】である。この曲は、僕も元々大好きな曲であるが、こういう形でライヴで演奏しているのを鑑賞することができて、本当に嬉しい。もちろん、オーケストラが美しいということは言うまでもないんだけど、2番のコーラスを、ギターの三輪さんが担当して、しかもすごくお上手で…その、三輪さんと草野さんのハーモニーも、聴きどころの一つであると思う。

 


■また、-EARLY YEARS- と題されて収録されている、古いライヴ映像も、すごく魅力的である。

 

-EARLY YEARS- として収録されているのは、【田舎の生活】【日なたの窓に憧れて】【ナイフ】、そして【死にもの狂いのカゲロウを見ていた】の4曲。当たり前だが、どの曲も、メンバーがとても若い!笑

 

【田舎の生活】は、またCDともアレンジが違ってて、すごい貴重であるし、【ナイフ】なんかは、草野さんが足を組んで座っていて、しかも胸元の空いたセクシーなシャツを着て歌っているもんだから、やけにムーディーな雰囲気を醸し出していて、ちょっと笑った。

 

あと、【死にもの狂いのカゲロウを見ていた】ね。この曲は、インディーズ時代に発売された、ミニアルバム『ヒバリのこころ』に収録されている曲であるが、僕はこの歌の音源を持っていないので、この作品でこうやって聴くことができて良かった。

 


■あとは、スピッツ史上伝説のライヴと(少々オーバーだが)言われている、どしゃ降りの雨の中で行われた、通称「小岩井ライヴ」の模様も、【猫になりたい】の1曲であるが、草野さんの名言「気持ち良すぎて、小岩井の土になってしまいそうだ」とともに収録されていて、本当にいいものが見れたなって思う。

 

などなど。

 

まさに、若かりし頃の、ライヴベストDVDとでもいうべき、本当に豪華で貴重な作品である。冒頭で書いた通り、先日、生まれて初めてのスピッツライヴに行ってきたばかりなので、このタイミングで、一昔前のスピッツのライヴの映像をみることができて、何かすごく感慨深く感じている。

 

本当に良い作品なので、まだ見たことのない・手にしていないスピッツファンの方は、ぜひとも購入を検討して頂きたい!ライヴに行く人は、多分物販に置いてあると思うので、良かったら、覗いてみてください。

 

 

ちなみに、このDVDには最後のエンドロールで【夢追い虫】のライヴ映像が流れるが、DVD発売当時は、【夢追い虫】はまだ音源化されてなかった。その後、シングルとして発売になったときに、DVDに収録されているライヴ映像がMVとして使われた。ということで、最後に、【夢追い虫】のMVを載せておきます。…やっぱり、この曲はかっこいいや。

youtu.be

ライブレポート(early version):SPITZ30th ANNIVERSARY TOUR "THIRTY30FIFTY50" 7月22日 広島グリーンアリーナ公演

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SPITZ30th ANNIVERSARY TOUR "THIRTY30FIFTY50"
7月22日 広島グリーンアリーナ公演
ライヴレポート(ネタバレなし)

 

 

(※セットリストやMCの内容などには、まだ触れていないつもりです。ライヴツアーが全て終了するまで、セトリとMCの内容は伏せておきます。それは、これからライヴに参加される方に対して、僕の記事からうっかりネタバレしてしまうことのないようにしたいからです、ご理解ください。ひとまず、ライヴ開始までの流れや僕自身の気持ちの高揚、ライヴ後の僕自身の想いなどを記しておきます。お楽しみください、笑)

 

 

※ツアーが終了したため、ネタバレ解禁のライブレポートをアップしました。こちらの方が、ライヴの内容的には詳細に書いてあります。良かったら、よろしくお願いします↓

 

シン・ライヴレポート

http://itukamitaniji.hatenablog.com/entry/2017/10/01/210135

 

 

■僕がスピッツのファンになったのは、もうかれこれ20年以上も前になるが、実はこれまで20年以上も、1回もスピッツのLIVEを見に行ったことがなかった。別に、頑なに「見に行かないぞ!」と決めていたわけではないんだけど、CDやLIVE DVDがあるし、まぁ見に行かなくても、十分楽しめたわけなのでね。まぁ…ただ自分が、面倒くさがりだっただけかもしれない、苦笑。

 

しかし、やっぱり今回のLIVE TOURは、30周年記念のツアーということで、迫りくるチケット先行予約の締切に、何か急にもったいないような気がしてきて、その締切当日の夜に、慌ててチケット先行予約に応募したのだった(チケットサイトに登録すらしてなかったので、そこからだったよ、笑)

 

でね、予約した時からね、何でか、きっと選ばれるだろうなって予感があったのよ(実際、どのくらいの倍率だったのかな)。そして、その通りになった。しかも、これかなり良い席じゃない?っていう感じの席を、ありがたいことに選んでくださったみたいだった。ぴあさん、ありがとうございます。

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■LIVE 当日。つまり、7月22日。

 

少し前に、梅雨明けが発表された広島は、もうすっかり夏本番っていう感じで、朝からもうすでに、とってもとっても暑かった。

 

僕のスピッツLIVEは、もうすでに、行きのバスの中から始まっていた、笑。つい最近、発売になったシングル集を携えて、もう何度も聴いてきたシングル曲を、最初から通しで流して聴いていた。

 


そこで、もうすでに色々と思い出すわけですよ、実に感慨深くね。

 

僕がスピッツを好きになった20年前、小学生~中学生だった頃の自分は、レンタルショップで、スピッツの『インディゴ地平線』『フェイクファー』『花鳥風月』を借りて、カセットテープに吹き込んでは、兄から授かったカセットウォークマンで、どこに行くにもそれを聴いていた。

 

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それが、20年後…どうですか。確かに、カセットテープはおろか、その次のMDもすっかり見なくなって、手元にはスマートフォンがあるけれど、やってることは何も変わってないなぁってね、笑。

 


そんなスピッツのデビュー曲、【ヒバリのこころ】の中に、こんな歌詞が出てくる。

 


いろんなことがあったけど
みんなもとに戻っていく

 

およそ26年前に発売されたこのデビュー曲に、スピッツが込めた想いがなんだったのかは、それは結局は本人たちのみぞ知ることだとは思うけど、上述の歌詞が、時を経て僕に届いた心地になった。もともと、ここの歌詞は特に大好きだったんだけど、改めて今胸に響いている。

 

”いろんなことがあった”と。30年…まぁ、僕がスピッツと出会った頃から換算すると、およそ20年ですよ。そりゃ、いろんなことがあったに決まってるって、誰だってそうだよね、笑。悲しいこと、楽しいこと、不遇だったこと、幸せだったこと。

 

でもね、”みんなもとに戻っていく”んですよ、スピッツの曲を聴いているとね。スピッツを好きになったあの頃に、みんな戻っていく心地。体も衰えて、自分の境遇も変わっているけど、心はそんなに、誰も変わってないんだよね。

 


■ライヴは、開場が17:00で、その3時間前から…つまり14:00頃から物販が始まるということだったが、その30分前くらいにグリーンアリーナに着いた。

 

物販開始30分前と言えど、もうすでに行列ができていた。でも、早く着いたからか、そんなに長くはなかったね。BUMP OF CHICKENのLIVEでは、その5倍も10倍も並んでいた印象だったね、まぁちょろいなと、笑。しかし、とても暑い、水分補給をしながら、行列に並んで待つことにした。

 


程なく物販が始まった、多分、予定より少し早かったと思う。列の進みは早く、すぐに自分の番が回ってきた。そこで、とりあえず

 

・Tシャツ(白 SPZ 30/50)
・何故か『名前をつけてやる』の猫タオル
・何か光るピンバッジ

 

ちなみに、早速カバンに付けたピンバッジは、帰りに何故か急に外れて、中身の電池がどこかへいってしまった、苦笑。でも、部品は無くならなかったので、セーフ!会場でも、早速ピンバッジをつけようとしていたおばちゃんが、後ろの留め具をどこかに飛ばしたらしくて、床を這いずり探し回っていました。みんな気を付けよう!

 

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あまり大きな声では言えないが…Tシャツのデザイン、もっとどうにかならなかったのか…ROBINSONって、苦笑。ちなみに、STAFFが着ていた、黒生地に白文字の30/50Tシャツ、なかなか良かったね、むしろあれが欲しかったわ。色が反転するだけで、全然印象が違うんだね。

 


ちなみに、今回の物販では、スピッツガチャガチャなるものが、1回500円で回すことができ、色んな缶バッジをランダムで手に入れることができる。まさに、コレクトアイテム、ファンホイホイの課金要素、笑。何か、ツイッターとかでも、交換大会などが開かれていて、非常に盛り上がりを見せている。まぁ僕は…1回くらいは引いてみたいな、と思ったが、物販の列とは別に、ガチャの列が長く続いており、最初は断念。

 

しばらく離脱して、後で行ってみたら、列が空いていて、すんなり引くことができた。そして、1回勝負で引いた結果がこちら↓

 

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デビューアルバム『スピッツ』と、崎ちゃん(醒めないMVヴァージョン)の缶バッジが手に入りました。デビューアルバムなんて、何となく得した気分、幸先が良い。

 


■あと、CD/DVD販売コーナーも覗いてみたら、なんと、『スピッツジャンボリー・デラックス LIVE CHRONICLE 1991-2000』を発見。僕ね、これ持ってなかったのよ。で、ずっと欲しい欲しいと思っていたんだけど、今まで見かけたことがなかった。(ひょっとしたら、タワレコなどにあったのかもしれないけど…)。

 

いやぁ、本当に嬉しくて嬉しくて。迷わず購入。おかげで、本当に言葉通り、財布の中身がすっからかんになった。

 

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このDVD、かなり古いライヴ映像も収録されていて、古いが故の、色んな意味での面白さがあって、今見ると逆に新鮮だった。【死にもの狂いのカゲロウを見ていた】とか、まともに聴いたのは初めてだよ。持ってない方は、ぜひ何とかして手に入れよう!

 

まぁ、この作品に関しては、書きたいことがたくさんあるので、また単体で記事書きます。

(※早速書きました、笑。良かったら、こちらも読んでみてください↓

http://itukamitaniji.hatenablog.com/entry/2017/07/25/223609 )

 


■そして、ついに開場の時間がやってきます。

 

17:00開場予定だったけど、結局その10分前くらいかな、ちょっと早めに開場になった。

 


もう明かしても良いよね。僕の席は、なんとアリーナ席(1階)の11列48番。チケットを入手した時から、これすごい良い席なんじゃない?って思ったけど、会場に入ってみて、実際に舞台との距離を見た時に、改めて、これすごい近いわ、って思った。

 

48番っていうと、ちょうど真ん中なわけですよ。つまり草野さんの目の前じゃんって。しかもね、右隣が通路になっていてね、かなりゆったりとしているわけですよ、こりゃたくさん動けるわ。

 

にしても、ファンクラブに入っていないのに、こんな良い席をいただいて、本当に感謝感謝です。まぁ、20年目にして初めてスピッツライヴに参戦したご褒美ですね。

 


あと、ちょっと周りを見回してみると、本当に集まっている方々の年齢層の幅が広いんだよね。おじちゃんおばちゃんは当たり前だけどね、もうね、おじいちゃんおばあちゃんまで居てね。で、目下は、母親に手をつながれた未就学児や、母親に抱かれた赤ちゃんまで居た。

 

年齢関係を見た感じ、親子(ひょっとしたら祖父母と孫?)で参戦していると思われる方々が、本当に多く見られたような気がしたね。きっと、親がスピッツが好きで、その影響で子どももスピッツを好きになってるんだろうね。何と、微笑ましいじゃないですか。

 


■さぁさぁ、いよいよ開演!

 

…の前に、スピッツ中四国のライブ運営をずっと行ってきた、夢番地さんからお知らせのアナウンスが。このアナウンスがね、また非常に愛の溢れるアナウンスで、良かったね。

 


スピッツは、これまで中四国で、69公演だったかな、それくらいたくさんの公演をしてきたらしく、そのうち広島でのイベントは、これまで29公演行ってきたらしいですね。ということは、今回のライヴは、記念すべき30公演目か?めでたいね。

 

で、アナウンスはこうも言っていた。今日は、広島カープ戦と、宮島花火大会と、スピッツのライヴが重なってしまったので、メンバーや夢番地、チケットが売れないんじゃないか、と懸念していた、と…

 

いやいや、しっかり、満席でしたよ!笑。

 


■そして、ようやく!本当に本当に開演!

 

…なのですが、冒頭でも書いた通り、セットリストやMCの内容などのライヴ自体に触れる部分は、現時点では載せません。

 

ライヴ本番の内容に触れる記事は、10月1日の宮城公演が終わった頃に、また改めて載せる予定です(10月1日にアップ済み!冒頭のリンク先にあります!)。ちなみに、もうその記事は書き終えています…ンフフ。それじゃ我慢できない・早く読みたい勢の方は、別の方の記事や、公式のブログなどをご覧くださいね。

 


ちなみに、僕はライヴに参戦するに当たって、コンビニで購入したメモ帳を持ち込んで、逐一記録しながら見てました。真面目か!笑。この辺は、完全にスピッツ大学に記事を書くことを意識してのことだけどね、忘れないようにね。ずっと握ってたもんで、ライヴが終わる頃には、手汗で紙がふやけてしまっていたが、字は一応読めるのでセーフ。

 

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でね、スピッツライヴって、やっぱり独特だよね。あの、MCとかアンコール待ちとか座っちゃうのね、笑。まぁ、椅子が用意されてるからね、そういえばそうなんだよね。スタンディングしか、ほとんど行ったことなかった自分にとっては、何か珍しかった。

 

だから、こういう場合は、逆に座るのが普通なのかなって、何かどうしようかって思って、でも結局、一回も座らなかったね。ただ、荷物を椅子に置くことができて、それはすごく良いと思った、邪魔にならないしね。

 


■18:00に始まった公演は、確か20:40くらいに終わったかな。たっぷり新旧たくさんの曲が聴けて、本当に本当に素晴らしい時間だった。

 

正直言うとね、泣いた方が劇的なんじゃないか、とかね、スピッツ大学的に美談なんじゃないか、とかね、笑。思ったんだけど…いや、終始僕は笑ってたね。鳥肌が立つようなことはたくさんあったけど、体を動かし、手拍子をして、20年分のスピッツへの感謝を、精一杯届けたつもり。本当に、楽しかった。

 

当たり前のことだけど、確かにスピッツは存在しており、僕を20年間支えてくれていたんだなって、20年間一緒に旅をしてきたんだなってね。20年で、自分も世界も変わってしまった部分の方がたくさんあるけれど、たった一つ、スピッツが好きだという、単純な気持ちだけは、全然変わっていないんです。

 


■ということで、記念すべき時間は終わった。本当に、一生忘れられない思い出ができました。

 

帰宅して、疲れた僕は、その楽しい時間を噛みしめ、早々に寝床に着いた…のではなく、買って帰った『スピッツジャンボリー・デラックス LIVE CHRONICLE 1991-2000』を早速見始めた。夜中まで延長戦をしっかり楽しんだ、スピッツデイとなりました。

 


何度も言うけど、何度言っても良いよね。

 

スピッツ30周年おめでとうございます!これからも、お体に気を付けて(笑)、もうそれだけですね。スピッツがいつまでも続いていくことを願っています。ここはまだ、旅の途中だ!

30周年記念:第4回 初等スピッツ概論(スピッツ結成30周年記念独り語り編)

スピッツ結成30周年!
本当に本当におめでとうございます!

 

スピッツにとって、全スピッツファンにとって、記念すべき日が、ようやく訪れましたね!

 

youtu.be

 

僕自身としても、少しだけ状況が落ち着いた時だったので、スピッツ結成30周年記念日である、2017年7月17日に、どうしても色々語りたいなぁと思って、急ぎでパワーポイントを作り、急きょ動画を作りました。

 

しかしながら、何故か、パソコンにマイクを接続しても、喋っている声が録音できないという、謎のハプニングが起こっちゃって、色々と手間取りました。

 

そこから色々調べた結果、スマホにパワーポイントのアプリをダウンロードして、パワポの動画をスマホに映し、スマホに語っているのを直に録音していくという、苦肉の策を講じ、何とか動画を撮ることができました。

 

切りどころが分からなかったので、40分一本勝負になってしまいました、笑。長いので、良いところで飛ばしながら、見てやってください。

 


あ、それと。

 

スピッツ大学も創立2周年を迎えました!!!

 

本当に、読んでくださっている皆様に感謝を申し上げます。本当にありがとうございます。普段から、数字なんて気にしていないよ!と言っておりますが、やはり読んでくださっている方がいることが、本当に励みになっております。

 

今後とも、スピッツ大学を、よろしくお願いします!